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【自然派ワイン×ミュージック#2】晩春に日本ワインをお供にして聴きたい曲5選

夏も間近。ということで今回は爽やかでフレッシュなロゼ。ファットーリア・アル・フィオーレのImagine。

辛口気味で爽やかさ全開のロゼ。ただ香りの中には奥ゆかしさも潜む。空気はカラッとしているのに、余韻は湿った空気。夏の夕方に吹く風の涼しさと、雨上がりの清らかさ。相反する風味の深みを味わうワイン。

このお値段で飲めちゃうの…

出会いはmicotoyaとkiki wine clubのイベント。

おつまみに黒舞茸をグリルして、発酵させた醤油(醤油麹)につけて食べる。
そして色の違う瓜っぽいクリカボチャと、炙ってある里芋もSO2無添加の宮城産ロゼにピッタリだった。

地味とは言わせない
テーブルを彩る暖色系野菜のみんな

シンプルなボトルに込められたメッセージもこのワインが持つ春風的な清々しさと、自然の偉大さを感じさせてくれる素敵なメッセージ。

想像してごらん。
すべては、想像することから始まるよ。
一人一人が自由に、幸せに、豊かに。
本当の自分を生きる時代。
もっともっと、心あるままに。
さあ、創造しよう!

さて、そんなロゼにはどんな曲が合うのだろう。

1. 優河 / 前夜に

森の中、カフェの簡易ステージ、ライブハウス。どこで聞いても温かい安心感と世界観を感じさせてくれる歌声。ライブを聴きながらナチュールを飲むなんてあまりやったことないけど、いつか優河さんのギグを聴きながらImagineをすする至高の時間は訪れるのだろうか。そんな想像をしながらもう一杯。

2. 笹倉慎介 / 青いインクの滲むテーブルの上

笹倉さんの書く歌詞は解読のしがいがある。何回も聞いて、味わって、歌詞と音の響きや裏にあるメッセージを何回も咀嚼する。ところで自分の思いをできるだけ簡潔に、誰にでもわかるように人に伝えようとするのと、思いつくままに情緒に従って言葉を吐き出すのはどちらの方がちゃんと相手に気持ちを受け取ってもらえるのだろう。とにかく、聴きごたえのある何層にも練られた作品をより楽しむには、同じように深みを持つImagineに舌鼓を打ちたいものだ。

3. Tim Bernardes / BB (Garupa de Moto Amarela)

人間関係、恋愛、人生について考えすぎて心がポッキリと折れてしまうことってたまにあると思う。いつの間にか打算的に考えれば失敗しない、傷つかないですむなんて思ってしまう人間になってしまったのだろうか。理性の鎧を纏いすぎて立ち往生していない?落ち着いて、息を吐いて、吸って、そして吐け。自分の心に正直になれ。そしたら、あなたの隣に立つ方にImagineを注ぎながら尋ねるんだ、ブラジルの音楽は聴きますか?と。

4. SE SO NEON / New Youth

坂本龍一も愛したSE SO NEON。韓国語のタイトルを翻訳機にぶち込むと、鳥の少年と出てくるので、New Youthは意訳のよう。ミニマルでここまでノスタルジックなメロディーとギターサウンドは、軽いポップスになりすぎず、しっとりしたきめ細かさがある。まさにフレッシュネスと複雑さを併せ持つ今回のロゼのように。自分の時間を大切に生きろ、と語りかける韓国バンドの雄が送る最高の一曲。

5. Big Thief / Change

ボーカリストが7歳の自分が書いたようだと語ったこの曲。シンプルなコード進行で、空を飛ぶ蝶々に喩えながら、自然の複雑さを諸行無常な人の心に喩えたり、生と死について思いを巡らせたみたり。変化は楽しむもの?それとも時に苦しくてたまらない?Imagineを飲みながらBig ThiefのBoldな名曲に拍手を送る。


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