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人生の変わり目には「自分の歩き方地図」の"再"適化を

まずはお礼から!
私が新たな活動について書いた一つ前の記事を、またもや図解描きの山田太郎さんが見事に図解してくだった。

私の記事より一目瞭然!
山田さんが図解してくださるだけでも光栄で感謝だけど、私自身にとっても、理屈が通って腑に落ちるというスッキリ効果大。

どこか私は感覚的に捉えたり解釈しているところがあって、いわゆる「根拠」は「実感」でしかなかったりする。
説得力に欠けるところ、図解だけでなく、まっさらの状態からの「解釈」を加えてくださることで、ちゃんと届いたこと、そして理屈が通っていたこととに安心して、私は自分の中で確信になる。

以前も山田さんが私の長々記事から図解と解釈をしてくださったことがあり、実はそれが私の新たな事業の具体化にもつながった。
それは「自分の地図(歩き方)の再適化」という考え方。

人生の変わり目は、まずは「経験領土」の細分化

経験を積むことは自分の領土が拡がるイメージ。
私自身は「できそうなこと」×「興味のあること」にトライするうちに
できそうなこと → 「できること」に
未知の開拓 →「経験値」に
領土が私なりに拡がった。

拡がった領土はまぎれもなく自分の財産ではあるけれど、これまでの領土の持ち方が、自分自身や時代に合わなくなることも出てくる。
時の変化と共に、自分自身のライフステージや生活の環境や仕事観も変わって来るし、時流のパラダイムシフトもある。

そんな「変わり目」や「違和感」を感じるようになったら、拡がった領土を細かく切り分けて見直してみる。
肩書や業種ではなくて、「具体的なタスク(スキル)」をできるだけ細かく。
私の場合、例えば「メディア企画制作」の経験を切り分けると、
「企画立案」「企画書作成」「提案交渉」「キャスティング」「チーム編成」「デザイン」「ディレクション」「インタビュー」「執筆」「編集」「広報」…と10以上のタスク(コマ)に及ぶ。

この中で他の仕事にも転用できるコマはあって、組み合わせ次第。
「メディア企画制作」という大枠や業界で捉えるより、細かく切り分けたほうが具体的なスキルが見えて、転用のイメージがしやすい。

こんな例もある。
キャバクラでホステスをやっていた女性がコロナ禍で失職。
転職の際、「聞き上手」「話がおもしろい」「相手を観察できる」という強みに気づき、水商売とは全く異なる業界で営業としての道に進んだそうだ。
「水商売」「キャバクラ」「ホステス」という大カテゴリーで捉えず、経験を細分化することによって「応用できる強み」が見つかった。

作業を細かく分けることで、得意不得意、好き嫌いなども認識しやすくなり、手放してもいいコマ、自分の強みになるコマなど、取捨選択がしやすくなる。

過去の職歴を履歴書のように書き連ねるたけでは、この取捨選択はできないと思う。

見極めるために「自分志向」を掛け合わせ

細分化したコマに、自分自身の興味・関心・志向を掛け合わせてブロックのように組み合わせる。
けっして、興味を持って!やりたいことを!というハッパがけではなく。

やりたいこと、なんて簡単にあるわけではない。
野心や志じゃなくても、生真面目に考えず、なんとなくこうありたいなぁ、こんな感じが好き、心地よく感じる、逆にこれだけはイヤ、という感覚的なものもコマの一つにしておきたい。

時の変化によって、体力、健康面、人生観も変わるし、フルパワーで「上昇」ばかりが正解ではなく、ペースダウンやサイズダウンなど、いわゆる「ダウンシフト」といった「志向」も大切な要素の一つ。

そもそも、本来。

人生をアップとかダウンとか「上下」に捉えないほうがラクだと思う。

上(良いこと)とか下(良くない)という概念だから苦しくなるような気がする。
「自分」がより快適に心地よく長く歩いていくための、スピードやツールは、その変化の都合によってアジャストするだけのこと。

洋服のように、自分に「フィッティング」

今までの領土で今までのやり方がずーっと自分に合うとは限らない。
時が経てば、時代も環境も自分も変わる。
窮屈に感じたり、持て余したり、なんか違うなぁという違和感が生まれるのも当然だと思う。
ましてや、こんなに変化が激しく先の見えない時代。

洋服と同じように、自分のフィット感は変化する。
自分の体型や雰囲気が変われば、似合うものも心地よく感じるものも変わる。流行や価値観、ライフスタイルによって、好みや目的も変わる。

違和感や無理がないか、窮屈じゃないか、フィッティング。
そのフィッティングポイントは、ドーンと大枠ごと見るよりも、なるべく細かくブロック分けして捉えたほうが、自分の志向との相性の良い組み合わせポイントがわかりやすく、作りやすいと思う。

夢ややりたいことがあったとしても、現実的な一歩から始まる。
スリムな服を着たくても自分の体型が合わない現実があるように。
シビアだけど、現実的には「折り合い」をつけるフィッティングなのだと思う。

折り合いというと安全パイのような、消極的イメージかもしれないけれど、自分に合わないムリな頑張りすぎは長続きしないし、かえって自信喪失にもつながりかねない。
けっして安全パイで縮こまるのではなく、まずはムリのないスモールステップで自分にアジャストしていくイメージで。

もちろん洋服と同じように、少し背伸びして「こんなのを着たい!」というモチベーションもフィッティングの一つ。
そんな風に取捨選択していくと、自然と新たな道が見えてくるのが不思議なところ。

「再適化」で最適化へ「わたしの歩き方地図」

領土を切り分け、より分けたら道が見えてくる。
それが私ならではの「地図」になる。

と、今となっては整然と理論的に書いているようだけど、私自身はこれまで確信もなく、なんとなく感覚的にやっていた。
そうせざるを得なかったから、たまたまそんな手順を積んでいた感じ。

この考え方や捉え方を「整然と理論的」に私の腑に落としてくれたのがこちらの記事⇩

腑に落ちてから具体的なイメージになった。
切り分けコマと自分志向を組み合わせ直すことによって、方向性、自分ならではの指標(コンパス)、ペース、武器(使えるスキル)などをもう一度備え直すことにつながる。
これを「わたしの歩き方地図」として見える化するアシストをするのが、新たな事業だ。

人生の歩き方を「再適化」。もう一度フィッティングし直す。

もちろん「最適」に越したことはないけれど、あえて「最適化」としないのは、「最適」は変わるから。
昔の「最適」が、今の「最適」とは限らないのに、「最適」というワードの強さに引っ張られて、過去の成功体験にとらわれてしまいそうだから。
それに「最適」を目指して手に入れると、その先にもまた変化が来たときに「最適だったはずなのに」という思い込みに縛られそうだから。

人生の変化は何回もある。
こだわるべきものと手放してもいいものを、いつでも柔軟に切り分け、組み換えを発想しやすくするためには、「再び組み合わせ換える」くらいの気持ちのほうが、きっとフィッティングしやすい。
それが結果的に今の自分にとっての「最適」になると思う。

人生の節目には、「再生」「再構築」など「再」を使うことが多い。
「生まれる」や「構築」もいいけれど、全く新たなものを生んだりビルドアップする意識だとどう手をつけていいのやら、気が遠くしんどい時もある。
それよりも、これまでの財産を仕分けして組み合わせ換えたり、自分の感覚と合わせていく手順だと自然と道筋が見えてくる、そんな方法をおススメしたい。

これは誰でも使える方法。
だけど一人では難しく、客観的なアシストがあったほうが早い。

特にアスリートは変化が顕著なことや、引退をネガティブに捉えがちになる傾向がある課題のために、まずはアスリート対象に事業化に進んでいる。

山田さんの図解のおかげで私の感覚的な発想が説明しやすくなりました。
あらためてありがとうございます。

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