見出し画像

ヒッチハイクって本当に楽しい

 またまた少し間が空いてしまいましたが、ここからは「楽しい」シリーズでいくつか書いていこうと思います。大学時代、ヒッチハイクで旅を楽しんでいる友達がいました。「こいつすごいことするなー」くらいにしか最初は考えていませんでしたが、なんか自分も無性にしてみたい欲が高まっていき、いざ自分もチャレンジ。するとその魅力にハマり、鹿児島から東京を2回、京都から東京を1回の計3回自分もヒッチハイクの旅をしました。(笑)その間乗せていただいた車はおよそ60台、本当に感謝しかありません。

 ヒッチハイクって本当に乗せてくれるの?

 見ず知らずの人の車に乗るって怖くない?

 乗せてくれた人と何話すの・・・?

と、このようにヒッチハイクと言うと割とネガティブな質問をされることが多いです。しかし、冒頭に「感謝しかありません」と書いたように、僕が経験した想い出はひとつも例外なく全てが温かいものでした。


ドライバーと行き先

 社長送迎ドライバー、主婦、看護師、飲食店経営している若いカップル、出張途中のサラリーマン、トラックの運ちゃん、ライブ帰りの親子、旅行中のご夫婦、お出かけ途中のお兄さん、お姉さん、本当に多種多様な方々にお世話になりました。

 そうは言ってもやはり最初は勇気がいりました。スケッチブックに行き先を書いて、親指立てて待つ。周りの歩行者から「あの人ヒッチハイクしてる〜」なんて眼差しで見られていると思うと少々恥ずかしくもありました。しかしやると決めたからにはやるしかありません。ヒッチハイクの魅力は出逢いや人の温かさに触れるというだけでなく、下世話な話お金をめちゃ浮かせることが出来ます。新幹線や公共交通機関ばかり使っていては、金銭的に行ける場所も限られてしまいます。

知覧特攻平和記念館、桜島、熊本城、別府温泉、福岡タワー、関門海峡、道後温泉、広島原爆ドーム、しまなみ海道、姫路城、京都タワー、舞鶴、九州の知り合い宅、四国の知り合い宅

 これだけ四方八方行くことが出来たのも、ヒッチハイクによる交通費を浮かせれたからでした。(青春18きっぷも手ではありますが、それよりかはヒッチハイクの方がエキサイティングでしょう(笑))泊まる場所は大体カプセルホテルかネットカフェ、毎日お昼過ぎくらいには、その日の目的地(泊まれるところがある場所)を確定させて、なんとしてでもその日中に辿り着くようにしていました。一度本当にやばかった(なかなか乗せてくれる人が現れない)時は、危うく高速道路のパーキングで野宿するところでした・・・


ヒッチハイクのコツ

 いくつかここで、私が経験して感じたコツをご紹介します。まず、当たり前ですが、スケッチブックには大きく太い見やすい字で行き先を書きます。最初の頃やはり自分も恥ずかしさがあったのか、字が細く、乗せてくださった方に「遠くからなんて書いてあるか見えんかったけど、時間あるし面白そうやから乗せてみた。でもそれじゃあ、運転してる人から見えんよ。もっと大きく太く書かないと」と言われました。街中でする時は、車が停車できるスペースがあるかどうか、その道路は車がどれくらいの速さで走っている道なのかです。わりとスピードが出ている国道などでは、少し難しいかもしれません。ドライバーは「なんか立ってる人がいる」→「ヒッチハイクだ」→「行き先どこだろう」→「スルー」or「止まろうかな」基本こんな感じです。スピードが出ていたり、後続車がいて急には止まれない状況の場所だと、せっかく「止まろうかな」と思っても停車してもらえません。大きく移動するときは高速道路のSAやPAを乗り継いで行くのですが、いまいるSAから程近いSA、若しくは「〜方面」と、自分の行きたい目的地をダイレクトに書かないことです。もちろん行きたい場所がすぐそこなら書いて構いません。鹿児島から熊本に行きたいからと「熊本」と書いても、熊本までは行かんよとスルーされてしまうのがオチです。もっと手前のSAを書くか、「熊本方面」と書くことで、「熊本までは行かないけど、途中までだったら乗ってく?」と言ってくださる率がぐんと上がります。あと辛かったのは、佐賀県の知り合いのところに行きたかった時です。九州自動車道の上の方、福岡方面、大分方面、佐賀方面の分岐点となる手前の広川SAで「佐賀方面」と書いて待っていても誰も乗せてくれませんでした。圧倒的に佐賀の方に向かう車が少ないのと、その時佐賀行きに乗せてくださった方が言っていたのは、九州の人は佐賀にコンプレックスがあるとのことでした。佐賀県民の皆様ごめんなさい!そんな時は「次のSAまで」なんて書いて、止まってくれた人と行き先を聞いて交渉したりするのも解決策のひとつです。あともうひとつは、勝負は日没まで。日が沈んで遠くからスケッチブックが確認出来ないくらい暗くなってしまうとかなり厳しい戦いとなります。そうなる前に、「本当は今日中にここまで行きたかったけど、もう少し手前にしよう」と妥協点を見つけ出すこともひとつポイントでした。


出逢い

 乗せてくださった方々は全員が温かい人たちでした。基本的に「お喋りする相手が欲しかった!」、「面白そうだから乗せてみた」、「おれよくヒッチハイクのせんねん」、「自分もヒッチハイク昔してた」そんな方が多いです。年配の方には「若いのによく頑張って、えらい」と褒めてくださる人もいました。いえいえ、こちらは感謝しかありませんて。ヒッチハイク人生で初めて乗せてくださった方が、まさかの一番の高級車、社長の送迎ドライバーで、社長を空港まで送った帰りだったとのこと。これは本当に驚きで贅沢でした(笑)他にもSAや行き道途中でお昼をご馳走していただいたり(岡山で食べたピザめっちゃうまかったな)、本を紹介してくださったり(稲盛和夫さんの「生き方」その本いまだにちゃんとうちの本棚にあります)、その日家出をしたと、車に荷物をめちゃめちゃ詰め込んでいる男性がいたり、知覧に行った時はわざわざ電話番号教えてくださり、「記念館出る時連絡ちょうだい、そしたら迎えに行くよ」と言ってくださるお母様がいたり、手品を見せてくださるお兄さんがいたり、行き先が同じヒッチハイク仲間が出来たり、ヤクルトの営業をしているとのことで、大量のヤクルトをくださるサラリーマンの方がいたり、ワイルドな外国人男性と仲良くなったり、本当にたくさんの方々の温かさに触れました。そしてこの出逢いはすごい運の確率だなとも思います。いま自分を乗せてくださった方に、どれくらいの時間でどこまで連れて行っていただくかによって、次に出逢う人たちも変わってきます。その連続なんだと知ると、乗せてくださる方々、みんながより愛おしく感じるようにもなりました。


まとめ

 ここまでポジティブなことばかり書いていますが、これは嘘偽りなく嫌な想い出が全くないためです!もしこれでいざヒッチハイクやってみたけど、ちょー最悪の思い出になったとしても僕のせいにはしないでくださいね・・・(笑)時期や場所や人数や男性なのか女性なのかとで色々とケースは変わると思いますので・・・

 そして一つ言えることは、これは絶対若いうちじゃないと出来ないこと。たぶん年齢が上がるに比例して乗せてくれる率はかなり低くなる気がします。。それとまだ若くて全然社会を知らない時にこそ、いろんな職種、生い立ちの社会人の先輩方と話す機会を持つことはすごく意義のあることと思います。


最後にもう一度だけ、乗せてくださったすべての皆様、

本当にありがとうございました!!



この記事が参加している募集

ご当地グルメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?