初めて目の当たりにした行政の仕組み
4月1日と言えば、新年度が始まる日。2023年は1日が土曜日、2日が日曜日のため、正式には3日から新年度が始まる。
僕は2022年4月から市役所と仕事をさせていただき、1年間行政の仕組みを見てきた。なんとなく知っていたつもりのものでも実際に目の当たりにすると、考えさせられるものだった。
(※批判するものでも肯定するものでもなく、事実を整理した上で僕の気持ちを書いていきたい)
自分で決められない
1年間お世話になっていた方が異動になった。「来年度も同じ部署で働くことが濃厚です」といろんな人が言っていたのに。異動が分かった際には本人はもちろん、周りもめちゃくちゃ驚いていたらしい。
「公務員は仕事がコロコロ変わるものだと知って入ってるんだから、当たり前でしょ?」と言われたらそれまでなんだけど、特殊な世界だなと。
自分の働き方を自分で決められない、コントロール外にあるなんて僕には耐えられない。そもそも、僕みたいに文句を言うような人は公務員には向いてないんだけれど。笑
4月に入らないと何も動かない
去年から行政と一緒に動いているプロジェクトは、ほとんどが「4月に入らないと何も決まらないんですよね〜」と言われた。新年度にならない限り、担当者も分からなければ予算も分からないらしい(プロジェクトによるかもしれないけど)。
そうなると、去年から動いていたものでも4月は待機せざるを得なくなる。4月の初めは人事異動でバタバタするだろうし、中旬になって初めて打ち合わせをして、動き出すのは下旬から。
そんなことを言っているうちにゴールデンウィークに入り、4月はほとんど動けず終了。本格的に動き出すのはゴールデンウィークから、という空白の1ヶ月間が出てしまう。
僕たちのような民間企業は待機期間も含めて、4月の間にできることをやれるようにしないといけない。行政と仕事をさせてもらったからこそ見えた、民間の立ち振る舞いである。
悪いものでもない
そうは言っても悪いものでもない。いろんな仕事をしたい人は公務員に向いているだろうし、行政との取り組みだからこそできるプロジェクトもある。
良い悪いが存在するのではなく、人によって相性があるというだけ。
公務員と言っても、行政と先生ではまた話が違うと思うし、組織によって「あるある」も変わってくるはず。2022年度は新たな経験ができて、僕としても視野が広がるきっかけになった。
2023年度はまた新たな取り組みが始まる。どんな仕掛けができるのか。地元を中心にワクワクするような仕掛けをしていきたい。
▼▼おばた・プロフィール▼▼
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