Instagramから繋がる、広がる、街おこし。【株式会社おとどけ代表取締役】小幡渉
全国各地の経営者様をインタビューし、事業の特徴や人柄をお伝えするインタビュー企画。ついに本人の登場。今回ご登壇いただくのは、本noteのオーナーで【株式会社おとどけ】代表の小幡渉さんです。
滋賀県長浜市の地域おこし協力隊として「地域の魅力発信」と「ふるさと納税の寄付金額向上」という2つのミッションを抱え、長浜中を駆け巡る小幡さん。
“映える”だけでは語れない、不思議な魅力の詰まったInstagramの裏側と、小幡さんの考える「街おこし」についてお話を伺いました。
企業や人、街の「魅力・価値・情報」をおとどけ
ーーー自己紹介をお願いします。
「株式会社おとどけ」代表取締役の小幡渉です。事業内容としては、 SNS運用代行やインタビュー記事の執筆などを行っています。
弊社では情報発信のサポート業を軸に事業展開していることから、社名には「魅力・価値・情報をおとどけする」という意味を込めました。
また、会社とは別に「地域おこし協力隊(以下、協力隊)」としても活動をしています。ミッションは、長浜市の特産品開発やふるさと納税の寄付金額を上げること。
長浜市内の事業者さんとお話をしながら、商品のPR方法を一緒に考えたり商品開発をしたりしています。
「情報発信 × 商品開発」で地域おこし!?
ーーー地域おこし協力隊では具体的にどんな活動をされているんですか?
事業者さんとの関わり方には2パターンあります。
1つ目は、すでにポータルサイト(楽天・さとふる・ふるさとチョイス)に出品している商品のブラッシュアップを行うこと。価格や商品写真、説明文章の見直しを事業者さんと一緒に取り組んでいます。
2つ目は、事業者さんの新規開拓をすること。ふるさと納税は事業者さんにとってプラスのことが多いので「〇〇の商品を出品しましょう!」とか「△△はふるさと納税と相性がいいですよ!」というように、提案をしています。
最初から出品してもらおうと思っているわけではなく、お話しを聞いているうちに自然と話が弾むことが多いですね。
ーーーおばたさんは積極的にInstagramで発信されていますよね。発信内容は打ち合わせ内容とは別ですか?
打ち合わせと取材を兼ねているので、内容は同じです。事業者さんの話を聞いて、ふるさと納税と相性の良い商品は出品をしてもらいつつ、お店の魅力や人柄はInstagramで発信している感じですね。
僕のInstagramを見ていただくと分かると思うんですが、北から南まで、長浜一帯を幅広く取材させていただいています。
投稿をきっかけに広がる反響
ーーー事業者さんにとっては、ふるさと納税と情報発信の相談を同時にできるわけですね。
そうですね。事業者さん目線では伝えきれない情報を僕が代わりに伝えています。“市民代表の声”って感じですかね。
Instagramでの発信を始めたのは、2022年5月から。本格的に運用を開始してからまだ1年も経っていませんが、反響の大きさを実感しています。
取材したお店の方から「おばたさんが来てくれた後にフォロワーが増えました」とか「Instagramの投稿をきっかけに来店してくださいました」と言っていただくこともあります。
反響がダイレクトに返ってくるので、情報発信はやりがいもありますね。
ーーーそれは嬉しい反響ですね。実は私もおばたさんのInstagramを見て、美容鍼に行きました(笑)。色々なお声をもらうと思うんですが、どんな気持ちが大きいですか?
何も知らないお店に行くよりも「おばたさんのInstagramを見て、来ました!」って言ってもらうと、お店の人もお客さんも会話しやすいじゃないですか。
僕がいないところで自然と“おばた”の名前が出る。こんな嬉しいことはないですね。
繋がる、広がる、長浜生活
ーーー嬉しい反応の他にも、やりがいや充足感を感じてる瞬間があれば教えてください。
人との繋がりが増えたことですね。
自分が積極的に動いた結果、人との縁や仕事に繋がってきていて、長浜生活を心から楽しめています。
他には、全然知らない人に「いつもInstagramを見ています!」とか「会いたいです!」って言ってもらえることが増えました。
「SNSといえばおばたさんだよね」と言ってもらえるのは、発信者冥利に尽きるなと。SNSをきっかけにした人との繋がりにも手応えを感じています。
楽しそうな所に人が集まり、輪ができる
ーーー発信の反響をご自身でも感じる、ということでしたが「地域おこし」という側面ではどのように考えられているんでしょうか?
正直、地域おこしをしている感覚は全然ありません。
人って、楽しいところに自然と集まるじゃないですか。だから、僕が心から楽しんでいる様子を発信することで、楽しい人たちとか情報が集まると思うんです。
そうすれば、自然と街自体が盛り上がっていくはず。「長浜って実は面白いよね」とか「面白い人たちがいるらしいよ」みたいなムーブメントが起きて、結果的に地域おこしに繋がればいいなと思っています。
ーーーおばたさんの周りではすでにムーブメントが起きているんですね。
自分のポジティブな行動が、周りのポジティブな反応を生む、という感覚はありますね。
SNSでの出会いをきっかけに、一緒に商品開発をしたり新しい仕掛けを起こしたりできるのは本当に楽しい。良いご縁が繋がることで、すごく面白い連鎖が起きていると思います。
難しく“街おこし”と考えるよりも、シンプルに楽しく活動していきたいですね。
魅力は「人」
ーーーInstagramで発信をしていく中で意識されていることはありますか?
人柄にフォーカスすることを大事にしています。
長浜にいる魅力的な人を約30秒で紹介する「長浜人突撃シリーズ」は、 事業者さんの魅力を余すことなく伝えるために始めました。人の雰囲気とか声とかって、写真や文字だけでは伝えられないじゃないですか。
「こんな素敵な人たちがいるんだよ」ということを色んな形で伝えていけたらいいなと思っています。
あとは、情報サイトにならないように気を付けています。情報だけを出すのであれば、僕じゃなくてもできますよね。せっかくやるなら「おばたが発信する意味」を見出したいんです。
だからこそ、自分の顔や人柄も出すことを意識しています。
ーーーなるほど。だから、飽きずに見られるんですね。
情報サイトではないので「この商品がおすすめです!」とか「話していて楽しかったです」のような、僕の主観をたっぷり載せています。
新聞に載っている情報が「〇〇のおすすめ!」ばかりだと新聞としての機能がなくなっちゃいますよね(笑)。主観的な情報を載せられるのは、Instagramならではだなと思います。
良いご縁を紡いでいきたい
ーーー人との繋がりをそこまで大事にされているのは意外でした。サラッとスマートにこなされているイメージがあったので。
泥臭く人に会いに行っているし、楽はしていないですね。取材時には1〜2時間ぐらいは喋っているし、その後のコミュニケーションもしっかり取っているので、「取材して終わり」という関係性ではありません。
非効率だとしても、直接会って話すことが真の人間関係になっていくと思っていて。どれだけ忙しくなっても人との繋がりやご縁は大事にし続けたいんです。
僕の場合、新しい人と出会ってご縁を紡いでいくことが日々の充実感に繋がっています。
面白いことをしたい!場合はご連絡を
ーーー今後の活動について、何かメッセージがあればお願いします。
長浜市内の人に会いに行った数や行動量には自信があります。地域に密着して面白い人たちと出会えているのが僕の強み。
「長浜で面白いことをしたい!」とか「自分たちの地域も盛り上げたいから、相談に乗ってほしい!」という相談があれば、ぜひお声がけください。
いろいろお話ししましょう!
編集後記
取材と特産品開発が同時に行われていたとは!効率の良さに関心したのもさることながら、人との繋がりを丁寧に紡ぐことで、ご縁や長浜で感じる「楽しさ」も広がり、地域を盛り上げることに繋がっていく。そんな好循環がぐるぐる回っているのを感じました。
「楽しいところに、人が集まって、それが結果的に地域おこしになる」は、まさに真理かもしれませんね。これからも、いちフォロワーとして活動を応援したいです。
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