ないない尽くしの人生なんて

　人は自分の人生を嘆くのが大好き。現状に対して不満や愚痴を言い放つ。時にはストレス発散に、時には口癖として無意識のうちに。

　僕の知り合いに「お金がない」と口癖のように言う人がいる。他の人に誘われても「金がないんで」、新しい提案をしても「金がないんで」。いつもお金がないらしい。サラリーマンとしてちゃんと働いているのに不思議である。

　お金がないのは仕方がないし、個人の問題だけど、もったいないなと思う。ただの飲み会を断る文句に使うのはいい。しかし、新たなチャンスを逃している可能性がかなり高い。

　新たな人脈を築けるチャンスだとしても、「どうせあいつは金がないって言うだろうし、誘わないでおくか」となる。本人の知らないところで、チャンスを逃す。すごくもったいない。

　僕はいつも不思議に思う。お金がないなら、収入を増やすか支出を減らすためのアクションをすればいいのに。副業するも良し、バイトで稼ぐも良し、固定費を下げるも良し。できることはたくさんあるはず。自分ができることをやってないにもかかわらず、「金がねえ」はお門違い。

　お金だけではない。「時間がない」とか「良い人に出会えない（異性も人脈的な意味でも）」とかばかり言う人はなんなんだろう。改善しようと動けばいいのに。

　芸能人でも大富豪でもない一般人が、時間がないことは考えにくい。時間がないのではなく、優先順位が違うだけ。めちゃくちゃ極論を言えば、寝ている時間を自分の時間に充てればいいだけの話。だからこそ、「時間がない」を言い訳に使うのは少し違うと思う。僕は睡眠の優先順位が高いから、絶対にやることはないけど。

　現状を嘆く、ないない人生よりも、どうしたらできるようになるかを考える人生の方が圧倒的に楽しい。常に前を向いて突き進めって言っているのではなく、できることから始めようってこと。

　ある程度話をすれば、前向きに物事に取り組んでいるのかそうでないのかは分かってしまう。せっかくなら、僕は前向きな人と人間関係を作りたい。

　今持っている自分の手札で、どう生きていくか。手札を有効活用することを考えるのか、手札を増やすことを考えるのか。自分の人生をカードゲームだと考えると面白い。僕はもっと強力な手札を増やしたい。そのためにnoteも書くし、積極的に人と出会うようにしている。

　一度動き始めれば意外となんとかなる。嘆くよりまずは何かしら動くこと。人に話を聞いてもいいし、自分で調べてもいい。嘆くだけの人よりアクションをした人の方が何倍も価値がある。ないない人生から脱却しよう。

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