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安易な言葉が努力をぶった切る

「その作業って“簡単に”できますか?」

『(自分にとっては簡単ではあるけど…。専門外の人にとってはややこしい作業だしなぁ…)簡単にできると言ってしまうと語弊が生まれるのですが、短時間でできます


ちょっと強い言い方になってしまったことは反省するとしても、言われた言葉に引っかかってしまった。

いろんな経験や勉強を重ねたから、今は短時間で対応できる。自分にとっては労力が必要ではないことではあるものの、初心者にとっては少し戸惑う作業。果たして“簡単”という言葉で片付けてしまっていいのだろうか。


この出来事と似たような事例がある。

アイデアに対してあれやこれやと文句だけを言う人。叩き台を作った人へのリスペクトを感じないパターンは最悪である。

丁寧に言うまでもないが、0から1を生み出した人が一番偉い。既に生み出されたものに批判するのは誰でもできる。

今見えている「点」の裏側にある背景を想像できる人にならないと。


ピカソだってこう言っている。

「今かかった30秒で100万ドルになるわけではありません。私は、これまでに30年もの研鑽を積んできました。だから、この絵を描くのにかかった時間は、30年と30秒なのです

まさに!!!


周りの人としては「簡単に〜」とか「シンプルに〜」と安易に使ってしまうが、本人からするとシンプルに仕上げるのが一番難しい。

余計なものを削ぎ落とそうとすればするほど技術が必要になり、これまでの経験や技術が問われてしまう。

0から1を生み出すことへのリスペクト。自分自身が嫌な思いをした分、周りの人に投げかける言葉にはより一層気をつけないといけない。


リスペクトがあるかどうかはすぐに相手へ伝わる。

今に至るまでの背景や努力を想像して話せるように。言葉一つひとつを丁寧に扱っていきたい。


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