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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:星彩の運命と情熱 第二十三話 謎解きの時間。めんどくさい!! すんなり通しなさいよっ。


前話

第二十三話


 リアナがいざ行かんとしたとき、セイランの背中に突撃した。
「おい!」
 セイランが文句を言う。
「ってそっちが立ち止まるからでしょーが」
「これで、もか?」
「これ?」
 リアナがセイランの背中越しに見ると足跡が様々な向きでついていた。
「何? この泥棒の足跡みたいなのは?」
「謎解きのお時間だ。この足跡を順序よく歩かないと即死、だ」
「ひえー。で、どうやって歩くの?」
「俺に聞くな、って俺しかわからんのか。確か、ここに地図が……」
 また一冊の古本を出してきて確認する。
「俺の歩いたとおりに歩けよ。でないと次も終わりだ」
「なんなの。その七面倒くさい謎解きは」
「神殿はあらゆる事をして試してくるんだ。そーいうもん」
「そーいう、ねぇ。って、炎と水のエレメントがわかる人間なら通れるみたいよ」
「ん?」
 セイランが見ると足跡がほのかな光を放っていた。
「これが一歩目ー」
「おい。とっとと先行くな!」
 リアナは水球で確かめながらさっさと歩いて行く。その後ろをセイラン達が追いかける。あっという間に炎の足跡廊下は攻略できた。
「ふふん。水のリアナ様には簡単だったわね」
 ふんぞり返っているリアナの頭にセイランがコツンと拳を落とす。
「なによ!」
「水だけじゃ足りない場合がある。油断するんじゃない」
「はいはい。さっさと攻略してオリヴィア様の所に行くわよ」
「って、次の謎は俺とお前でやれってさ」
「何? このミミズののたうち回っている字」
「逆さ文字だ。正しい向きに変えて正しい位置に置くまでは通れないってこと。水と炎のエレメントに反応するから力を貸せ」
「って、あたしがいなきゃできないってことでしょ? どーしよっかなー」
「おい! セレスが焼け焦げても良いならしろ」
「あ。セレスちゃんとシルヴァリアを忘れてた。一緒に行くんだもんねー。はい。セイレン、エレメント出して」
「両極端なヤツだな。別人格どうにかしろ」
「セレスちゃんとシルヴァリアは私の子供だもんねー。ねー。セレスちゃん」
 にゃーん、と答えるセレスである。シルヴァリアはご主人様はレイナ、と決めてかかっている。
「裏切り者」
 フェアリードラゴン二匹を睨むがどうにもならない。仕方なく火球を指先に作る。レイナが水球を作ると見事な波動で次々に字をはめていく。
「なんだ。考えなくてもエレメントが勝手にしてくれるじゃないの」
 呆れた声でリアナが言う。セイレンも驚きの眼差しだ。マルコとフィアナはにやににやとしている。
「おめでとう。リアナ、見事に恋人同士になったわね」
 フィオナに言われても何が何だかわからない。
「気持ちが寄り添っているのよ。二人の気持ちが。晴れて恋人よ」
「えー。こいつとー?!」
 言った途端、水球が形を崩して落下した。バランスを欠いた火球が暴走する。
「リアナ!」
「あ。は、はい!」
 水球に意識を向けると再びバランスを取り戻す。それを見てさらに笑顔になる外野カップルだ。
 
 あとで殴る!
 
 そう決めてからバランスをとることに専念し出すリアナだ。
「このまま、炎のエネルギーを押さえて通りけるぞ!」
 セイランの言葉に一行はすぐ迷宮を抜けることができた。リアナがいなければ通れなかったが、それすら忘れているようなセイランにも恨みを持つリアナだ。
 
 誰のおかげで通れたのよっ。

「お前のおかげ。ありがとな」
 ふいに頭をに手をやられてそれからまた前を向くセイランにリアナは不思議な感覚を覚える。以前なら呪うほど嫌だったセイランのことがまったく気にならない。好きとは言ったが確信を持ってはいなかった。

 す、好きになったのーっ。
 
「後で聞いてやるから叫ぶのは止めろ」
「え?」

 言葉にしてないわよね。今。
 
「その謎解きもしてやるから、今はこっちに集中してくれ。まだ神殿内部に進まないと行けない」
 真剣なセイランの言葉にリアナは気を正して前をまっすぐ見据える。目の前には迷宮の番人が一行を待ち受けていた。


あとがき

今日は実験的に目次機能を使ってみました。とりあえず見出しは設定したので、最初の部分に目次を設定できればして見ます。ただ、順序が。
まるっとやり直しにはしたくない。コピペでも大変な作業。そう、それからセイランの謎解き。書いてなかった。シルヴァリアの背中の上でも話してもらいましょうかね。とか言いつつ、ストックがホントにやばくなってきた。毎日執筆できればいいけれど。なにしろ漢検もあるので時間が今は漢検向き。阪神戦をかけながらしてます。サンテレビでないときは虎テレにて。グールグルネストハブに映してやってます。スマホから飛ばせるんです。
ので、昨日もその手段でやってました。しかし、実況に集中してしまい、漢検が頭が回らないという。ホームランが出過ぎてつい手が止まり、思考回路もストップ。テキストをやってて、「あー。無理っ」になってしまったのでした。頻出順の方はできましたけれど。ChatGPTさん4.0さんが隙間時間を作ってくれたので、一問一答の本をして見ようかと。といいつつ、今日は執筆に時間を使いそう。とりあえず目次化だ。

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