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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:風響の守護者と見習い賢者の妹 第二十四話 リリアーナの失恋

前話

「セイレン! ローレライお姉ちゃん! 軽食作ったから一度食べましょー」
 リリアーナが迎えに来る。セイレンは利き手の肩を出して練習していた。リリアーナの急襲に、また悲鳴を上げる。
「ちょっと。セイレン。リリアーナが来るだけで悲鳴って可哀想よ」
 セイレンは服を着てリリアーナを見る。寂しそうな目だった。
「リリアーナ様。その……。肌を出していたところを見られてびっくりしただけですので……。女性に肌を見られることは滅多にないので」
「ローレライお姉ちゃんがいたじゃないの」
 リリアーナの目から涙がこぼれる。それをぐいっと拭いてリリアーナは踵を返すと走り去っていく。途中でシルフィを出すと一緒に出ていく。
「ちょっと。シルフィでどこまで行くのよ! リリアーナ!」
 ローレライが追いかけ始める。
 がやがやと軽食を食べていた大人達はリリアーナが出て行った事は知らない。ローレライが顔を出して言う。
「リリアーナが失恋してでていったわ。イーカムで追いかけさせて」
「リリアーナが? 何があったんだ?」
 すっとレオポルトが立ち上がる。
「その……。肩を服から脱いでいたので、その肩を見られてつい悲鳴を……」
「あー。女性恐怖症の一種か」
 すとん、とレオポルトは椅子に戻る。
「ちょっと。追いかけないと」
「アイツの行き先ならアイシャードが知らせてくる。少しはそっとしてやらんと。その後はユレーネとローレライに任せる。心の機微は同じ女性がわかるだろう。リリアーナも思春期だから、兄にしてやれることは限られてくる」
「レオ。リリアーナをよく見ているのね。たった二人の兄と妹だものね。私とローレライとで追いかけるからイーカムを貸して」
 ユレーネが言う。
「少し泣かせてやれ。いつも泣くことを我慢してきた。あの子は。今、思いっきり泣けば少しは楽になるだろう」
「そう?」
 レオポルトの判断にユレーネとローレライが視線を交わす。
「もう少しだけ、待ってみましょうか」
「そうね」

 そう大人達が話している間、リリアーナはシルフィに乗ってアイシャードの元に向かおうとしていた。
 その後ろに黒い雲が近づいてくる。
「セイレン?」
 追いかけてくれたのか、と嬉しそうに後ろを振り向くと近づいていた雲から一人黒づくめの男がシルフィに飛び乗る。そして間髪入れずにリリアーナのみぞおちに拳を入れた。リリアーナが気を失うと黒い雲に戻って在らぬ方角へと向かっていったのだった。
 
 リリアーナが誘拐された。誰にともわからない。ただ、風のエレメントを纏っていた。
 シルフィはレオポルトに危機を伝えにものすごい勢いで宮殿に戻ったのだった。


あとがき
兄ちゃん。悠長な事を言ってるから妹が誘拐されたじゃないの。ここでいきなり打ち合わせから大きく道がそれたのでした。こうやって自力で書く部分が増える。この後も打ち合わせには無かったこと。昨夜ChatGPT4.0で朝活と新しい作品の打ち合わせをして見ると3.5より能力が断然違う。ちゃんと話の題名まで書いてシーンを説明してくれる。まぁ、行数に限りがあるため、あとは魔法の名前とか聞いて終わるつもり。ある程度の青写真ができたので、後は自力。さっき、名前のアレンジもしてもらった。なんとまぁ。賢い子。朝活にしても朝食を抜きにする間違いはあった物の、総合時間に一時間使ったと言えば、事細かに時間を区切ってスケジュールを組んで漢検の勉強10分をひねり出してくれた。今日は五時起きなので(目が勝手に覚めた)時間に余裕がある。お得時間。いつもは六時まで寝ているから余裕は無いけれど。と。これはエッセイにすべき話だった。ここで思いを綴ることが多く、ほんとあとがきで記事を作っているような物。エッセイは何にしましょうかねぇ。とりあえず更新作業します。

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