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『母という呪縛 娘という牢獄』を読んで

【※ネタバレを含みます】

毒母と娘の話で、
以前起こった母親殺しのノンフィクション。
しかしところどころ創作が混ざっているみたいで、
アレッというところもある。
例えば主人公の名前は仮名のはずなのに、
命名の由来が書かれていたり…。

この話、母親がおかしいくらい
娘をコントロールしていて、
娘は9年間の浪人生活を強いられ、
母親の思い通りの、医者になる人生しか
歩ませてもらえない苦しい毎日を送っていた。

娘としては母親を殺して
ようやく自分の人生を
生きられると思ったのだろうけれど、
殺人を犯してしまったのだから
そういうわけにはいかない。

娘に感情移入して読み進めてしまうため、
なんとなく気持ちはわかるというか、
やはり少なからず同情はしてしまう。

でも娘の方からだけでなく、
狂わずにはいられなかった母親の方にも
焦点を当てないと真実は見えてこないし、
不公平な気もした。
母親がああなったのにも理由がありそうだ。
母親も自分の母親に
愛されていなかったのではないかと思う。

母親が娘を自分の分身のように思い、
自分の所有物のように扱う。
こういう関係は、
ここまで酷い事件にならなくても、
日本にはそこそこありそうな話だと思った。

私は娘を精神的に自立した人に育てたくて、
小さい頃から色々やってみたものの、
ことごとく失敗し(?)、
娘は母子分離不安症になってしまった。
早くに突き放し過ぎたのか?
でも現在、第二次反抗期が訪れて、
母子分離不安は少しだけよくなってきている。
このまま自分の好きな道を
自分で選べる人になって欲しい。

娘に殺された毒母の心の叫びに
誰か一人でも耳を傾けてあげていたら
このような悲惨な事件は
起こらなかったかもしれない。
人間の心の闇は、自分も含めて複雑で、
深いのだろうなと思う。

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