「本音を言えない人たち」

「本音」。
ここで一つ話を聞いてもらいたい。

一人の男がいた。その男は周囲から「真面目だ」「やさしい」「責任感がある」「仕事が早い」と褒められることがあるが、男は素直に受け取ることができなかった。

男は自己肯定感が低いのである。「自分なんか」といつも思っており自分よりもできる人、自分よりも優れている人はたくさんいることを知っているからだ。

そのうち男はネガティブ思考になり、独りでいることに恐怖を感じるようになる。何かに集中していれば問題ないが、ふとした時にフラッシュバックのように過去の記憶を思い出してしまい、過呼吸、号泣。と人前では見せられないような姿になってしまう。

周囲の人間は十人十色。様々な意見を持っている。
「なんで話さないの?」「なんで頼らないの?」
「一人で抱え込む前に相談してよ」

そう思う気持ちはわかるが、さて目の前にいる人間が、知っている人間が、関わったことのある人間が、このような状態の時に掛ける声なのだろうか。。。?


という一つの考える話。
この男は独りでいることは特に問題なく過ごせていたがどうしても過去の記憶が邪魔をする。
S N Sの中でもこうした理由で「病み垢」を作成し同士を集めている。

世の中生きていくには 精神的に強い方が有利だと
なに言われても気にしない という人はほんの一握りの人間だということを忘れないでほしい。

多様性の時代のもっと前に このような状態の人が存在していたこと。隠しながら生きていたことを覚えていてほしい。


これが 「本音」である。
ちなみに 物語の主人公は筆者本人談である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?