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推しのいる日々⑤〜ZOO活1年生「新しく買ったコートであの子に会いに行く」

「少しだけ」とは言え「節約生活」の記事を書いた、その舌の根も乾かぬうちにアレだが。3年ぶりにコートを買った。

贅沢でもムダでもない。これは、必需品だ。できれば「3年ぶり」というところにも注目して評価してほしい。

10月になって、さすがに気温が下がる日も増えてきている。「そろそろ長袖の出番だな」とクローゼットを覗いているうちに気がついたことがある。

手持ちの衣服の中に、ZOO活にふさわしい秋冬用のアウターがない!!

なにしろ、退職後、昨年まではアウトドアで活動することがほとんどなかった。そのため「ちょっと寒くなってきたな」くらいの季節に着るアウターは必要がなかったのだ。

現役時代は車通勤だったし。地方都市あるあるで、どこに行くのも(歩いていける近場のスーパーでさえ)たいてい車だったから。そもそもコート類をそれほど必要としていなかった。

パーカー類はあるにはあるが、薄手で寒さを凌ぐには心もとない。他のコート類は、あくまでも街着であって、ウォーキングで着るにはもったいない。

アウトドアにも向きそうなダウンコートは持っている。しかし、ダウンにはまだ早い、という程度の中途半端な寒さや冷たい雨に適応するコート類が、手持ちのワードローブの中には見当たらない。

本来ならば、まだまだ半袖で過ごせる日もあるこの時期に、そこまでの寒さを気に病む必要はない。それよりも、涼しくなったら始める(かもしれない)予定の「プチ断捨離」にこそ手をつけるべきなのだ。

しかし、1度気になり始めると我慢できなくなるのが私だった。冷たい雨風の中、園内を彷徨う自分の姿を想像すると、居ても立っても居られなくなってしまう。

一刻も早く秋冬のZOO活にふさわしい防風、防寒仕様のコートを手に入れなければ!!!

というわけで。まずはネット検索を始める。

「踊る大捜査線」で青島刑事がいつも来ているモッズコート。イメージ的にはああいうのがほしい。もうちょっと丈は短くていいけれど。もうちょっと、ではなく、値段はたいぶ安いヤツがいいけれど。

話はそれるが。再放送している「踊る大捜査線」は、さすがの名作だ。今観ても、何度観ても面白い。コンプラ的に「んっ??」と思うことは多々あれど(特にスリーアミーゴスw)。今なら笑っている場合じゃないんだろうけど。でも、あれがあの時代の空気感。とにかくドラマとして秀逸。

もしかしたら、ここ最近ずっと「踊る大捜査線」を観ているせいで「コートがほしい」という気持ちに拍車がかかっているのかもしれない。青島くんのあのコート。どんな雨風にも寒さにも負けてない。

それにしても、青島刑事は、あのコートをいつクリーニングに出しているのか、見る度に地味に気になる……。

そんなことより、私のコートである。ネット検索をしてもなかなかピンとくるものがない。服は基本、値下がりしてから買うようにしているが。まだ本格的な秋が来ていない段階なので、セール価格にもなっていない。

焦る必要はないのに焦る。1度ほしいとなると、ミッションが完了するまで突っ走ってしまう。相変わらず「0」か「100」しかない私だった。

私のZOO活は、今年の春に始まった。ウォーキングには最適の季節だったので、着るものに悩むことなどなかった。

長かった夏。暑さとの闘いに疲れ果てていたというのに。昨今の異常気象のせいで、またすぐに寒さと闘う季節がやってくるらしい。

しかし。暑さに弱い「あの子」たちにとっては、これからがパラダイス。冬はあの子たちの季節だ。屋外運動場で気持ちよく、のびのびと過ごす。そんな彼らの姿を見逃すわけにはいかない。「寒いから」などという軟弱な理由で、ウォーキング兼ZOO活をサボることは許されない。

そんな「推し」への思いを胸に、色々なサイトを覗いているうちに、ついに見つけた。そうそう。こういうモノがほしかった。

しかも。なんと、期間限定でセール価格になっているではないか。私にも手が届くお手頃なお値段。これは、私に「買ってください」と言っているとしか思えない。

あっさり、購入。

私が何かを買うときは、いつでもあっさりだ。すべてにおいて「一目惚れ体質」である。

よし。ミッション完了!

本格的な冬がやってきて、ダウンコートの出番が来るまで。私はこの新しいコートで雨風と闘うことに決めた。ヘビロテ確定。というより、たぶん動物園ではこのコートしか着ないだろう。青島刑事のモッズコートのように。

準備は万端!
北風、どんとこい!!

季節の変わり目。気温は不安定。まだまだ汗ばむ日さえあるが。私の新しいコートは、いつでもスタンバイOK。

ラニーニャ現象により、突然の寒波がやってきたとしても。私は大丈夫。このコートで身を守り、必ずあの子に会いに行く。

いつだってあの子の存在が、今の私の1番のモチベーションなのだから。

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