オルカ

どどいつ・短歌

オルカ

どどいつ・短歌

記事一覧

もう二度と傷つけられずに済むように鬱が私を守ってくれた

オルカ
12日前
1

親でさえなければ私はあの人と並んで映画を見たかったはず

オルカ
12日前
1

短歌

きみだけは誰のものにもならないで僕の記憶を痛がっていてよ 眠れずに朝が迎えに来た時はみんな死ねって思うよ普通に 作り替えられた気がして今までの眠剤の数をかぞえて…

オルカ
2か月前
3

短歌

「ロボットか」問われ違うと返しても分からないんだよ人たる所以 こんなにも恋し焦がれるきみのこと思い出せなくなる日が来るね ハルシオン10年飲んでも1グラム 私の体…

オルカ
2か月前
1

ゆびきりも出来ぬ相手をまなざした少女の日々は盗まれたまま

オルカ
6か月前
1

短歌

何もかもぬりつぶす夜はまた来るしハッピーエンドじゃなくてもいいよ 君想うなんて嘘嘘ほんとうは騙しているのが好きみたいだね 丸の内あの日わたしが聴いたのは「ピザ屋…

オルカ
9か月前
5

明るい話が怖い。 「なるたる」の感想

・kindleで全巻購入した「なるたる」を読んでいる。新装版も持っているが、物理的に重い(持ち運べない)ので2,3周くらいしかできなかった。kindleを考えた人は天才です。 …

オルカ
1年前
10

無題

ふと 彼の目の中に 小さくふるえる男の子を見た むしょうに抱きしめたくなった 頭を撫でて わがままはなんでも聞いてあげたい

オルカ
2年前

短歌

花を見ず言葉ごときの為だけに切り捨てられた黄バラの残像

オルカ
2年前
4

ふるさとに咲くあの花と忘れじの淡雪がまだ心に居座る

オルカ
2年前

お葬式

生きてるあいだは何処でも行くが お前の葬式には行かない きっとお墓は空っぽだから 生きてるあいだに花がほしい

オルカ
3年前
2

色に落ちあのひとと同じ黒にする あたしの髪が長く伸びたら

オルカ
3年前

どどいつ

ひとめ会いたいそれだけなのに 言いわけ記した手紙出す ふみの上では話し上手も 会うた途端に口つぐむ

オルカ
3年前
1

短歌

思春期に少女の秘密が育つのは パニエの下のドロワーズのなか 折れ曲がる僕の日陰で透きとおり 夏に色づくきみはプリズム 行くあても無くて煙草に火をつける 夢の世界…

オルカ
4年前
2

ピアノレッスン

ほんにいとしいその指先よ 音色と寝床で狂わされ あなたと私がピアノに乗せた こころはやがて海になる 僕が死んだらきみが食べてね身体のすべてと思い出を カラスの死…

オルカ
4年前
3

雨が上がって緑は匂う 窓の向こうの青い夜 引いて満ちては凪いでは荒れる 胸に渦巻く僕の海 窓にしずくがしたたる宵は とまり木になろう濡れがらす 水なきゃ花など渇い…

オルカ
4年前
7

もう二度と傷つけられずに済むように鬱が私を守ってくれた

親でさえなければ私はあの人と並んで映画を見たかったはず

短歌

きみだけは誰のものにもならないで僕の記憶を痛がっていてよ

眠れずに朝が迎えに来た時はみんな死ねって思うよ普通に

作り替えられた気がして今までの眠剤の数をかぞえてしまう

食べて寝て勝手気ままな大あくび 畜生道はしあわせにみえる

小説も映画も歌もなにもかも母を求めているだけの旅

あこがれの人はきらめく星だから触れてしまって燃え尽きたくない

短歌

「ロボットか」問われ違うと返しても分からないんだよ人たる所以

こんなにも恋し焦がれるきみのこと思い出せなくなる日が来るね

ハルシオン10年飲んでも1グラム 私の体はまだ薬じゃない

ゆびきりも出来ぬ相手をまなざした少女の日々は盗まれたまま

短歌

何もかもぬりつぶす夜はまた来るしハッピーエンドじゃなくてもいいよ

君想うなんて嘘嘘ほんとうは騙しているのが好きみたいだね

丸の内あの日わたしが聴いたのは「ピザ屋で働くあの子になりたい」

明るい話が怖い。 「なるたる」の感想

・kindleで全巻購入した「なるたる」を読んでいる。新装版も持っているが、物理的に重い(持ち運べない)ので2,3周くらいしかできなかった。kindleを考えた人は天才です。

・なるたる、これでもかってくらい人が死ぬ。別に不条理じゃなく、理路整然と人が死ぬ。ちゃんと理由があって、張り巡らされた伏線の中で人が死んでる。突然使命を持たされた4人にとってはクソ不条理かもしれないけど。

・この漫画は基

もっとみる

無題

ふと
彼の目の中に
小さくふるえる男の子を見た

むしょうに抱きしめたくなった
頭を撫でて
わがままはなんでも聞いてあげたい

短歌

花を見ず言葉ごときの為だけに切り捨てられた黄バラの残像

ふるさとに咲くあの花と忘れじの淡雪がまだ心に居座る

お葬式

生きてるあいだは何処でも行くが
お前の葬式には行かない

きっとお墓は空っぽだから
生きてるあいだに花がほしい

色に落ちあのひとと同じ黒にする あたしの髪が長く伸びたら

どどいつ

ひとめ会いたいそれだけなのに
言いわけ記した手紙出す

ふみの上では話し上手も
会うた途端に口つぐむ

短歌

思春期に少女の秘密が育つのは パニエの下のドロワーズのなか

折れ曲がる僕の日陰で透きとおり 夏に色づくきみはプリズム

行くあても無くて煙草に火をつける 夢の世界を待ちぼうけの夜

あの星の紡ぐ言葉で流れ出す 海のなごりがまぶたの裏から

ナウプレを堂々巡りの毎日は 聞いたことある音楽ばっかだ

彼氏とかムカつくこととかバイトとか 悪口吐いて今日を生きる女子

ピアノレッスン

ピアノレッスン

ほんにいとしいその指先よ 音色と寝床で狂わされ

あなたと私がピアノに乗せた こころはやがて海になる

僕が死んだらきみが食べてね身体のすべてと思い出を

カラスの死体によく似たこころ誰も形を見ていない

海

雨が上がって緑は匂う 窓の向こうの青い夜

引いて満ちては凪いでは荒れる 胸に渦巻く僕の海

窓にしずくがしたたる宵は とまり木になろう濡れがらす

水なきゃ花など渇いて枯れて だいじに水やりゃ根が腐る

君の仕草に浮かんだ影を知らぬふりして朝が来る

ちょうちょに結ぼとしたはずなのに絡んで解けぬ赤い糸

窓辺に咲いてる花びら数え 今日の自殺を諦めた