オルカ

どどいつ・短歌

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短歌

きみだけは誰のものにもならないで僕の記憶を痛がっていてよ 眠れずに朝が迎えに来た時はみんな死ねって思うよ普通に 作り替えられた気がして今までの眠剤の数をかぞえてしまう 食べて寝て勝手気ままな大あくび 畜生道はしあわせにみえる 小説も映画も歌もなにもかも母を求めているだけの旅 あこがれの人はきらめく星だから触れてしまって燃え尽きたくない

    • 短歌

      「ロボットか」問われ違うと返しても分からないんだよ人たる所以 こんなにも恋し焦がれるきみのこと思い出せなくなる日が来るね ハルシオン10年飲んでも1グラム 私の体はまだ薬じゃない

      • ゆびきりも出来ぬ相手をまなざした少女の日々は盗まれたまま

        • 短歌

          何もかもぬりつぶす夜はまた来るしハッピーエンドじゃなくてもいいよ 君想うなんて嘘嘘ほんとうは騙しているのが好きみたいだね 丸の内あの日わたしが聴いたのは「ピザ屋で働くあの子になりたい」

          明るい話が怖い。 「なるたる」の感想

          ・kindleで全巻購入した「なるたる」を読んでいる。新装版も持っているが、物理的に重い(持ち運べない)ので2,3周くらいしかできなかった。kindleを考えた人は天才です。 ・なるたる、これでもかってくらい人が死ぬ。別に不条理じゃなく、理路整然と人が死ぬ。ちゃんと理由があって、張り巡らされた伏線の中で人が死んでる。突然使命を持たされた4人にとってはクソ不条理かもしれないけど。 ・この漫画は基本的に説明してくれない。エグハマりしてる理由はそこにあると思う。日常の些細なセリ

          明るい話が怖い。 「なるたる」の感想

          無題

          ふと 彼の目の中に 小さくふるえる男の子を見た むしょうに抱きしめたくなった 頭を撫でて わがままはなんでも聞いてあげたい

          短歌

          花を見ず言葉ごときの為だけに切り捨てられた黄バラの残像

          ふるさとに咲くあの花と忘れじの淡雪がまだ心に居座る

          お葬式

          生きてるあいだは何処でも行くが お前の葬式には行かない きっとお墓は空っぽだから 生きてるあいだに花がほしい

          色に落ちあのひとと同じ黒にする あたしの髪が長く伸びたら

          色に落ちあのひとと同じ黒にする あたしの髪が長く伸びたら

          どどいつ

          ひとめ会いたいそれだけなのに 言いわけ記した手紙出す ふみの上では話し上手も 会うた途端に口つぐむ

          どどいつ

          短歌

          思春期に少女の秘密が育つのは パニエの下のドロワーズのなか 折れ曲がる僕の日陰で透きとおり 夏に色づくきみはプリズム 行くあても無くて煙草に火をつける 夢の世界を待ちぼうけの夜 あの星の紡ぐ言葉で流れ出す 海のなごりがまぶたの裏から ナウプレを堂々巡りの毎日は 聞いたことある音楽ばっかだ 彼氏とかムカつくこととかバイトとか 悪口吐いて今日を生きる女子

          ピアノレッスン

          ほんにいとしいその指先よ 音色と寝床で狂わされ あなたと私がピアノに乗せた こころはやがて海になる 僕が死んだらきみが食べてね身体のすべてと思い出を カラスの死体によく似たこころ誰も形を見ていない

          ピアノレッスン

          雨が上がって緑は匂う 窓の向こうの青い夜 引いて満ちては凪いでは荒れる 胸に渦巻く僕の海 窓にしずくがしたたる宵は とまり木になろう濡れがらす 水なきゃ花など渇いて枯れて だいじに水やりゃ根が腐る 君の仕草に浮かんだ影を知らぬふりして朝が来る ちょうちょに結ぼとしたはずなのに絡んで解けぬ赤い糸 窓辺に咲いてる花びら数え 今日の自殺を諦めた

          星と死ぬ

          あんたのためだけ塗る白粉と あんたのためだけ乱す紅 わたしの小唄はみな酒のくだ とてもしらふじゃ歌えまい 久しき男と二十歳に逢い見 影を追われて袖を振る ひとりとひとりがひとつになろう わたしとあなたは真珠星

          星と死ぬ

          詠み人しらずの小唄だけ

          色香よけれどその儚さに 匂い立つのは死の気配 やにわに落ち合う遊びのひとよ 行きて戻れぬ通りゃんせ ひとに話せぬ愛を歩んで いつか地獄に辿り着く スコアボードは白くきらめき きのえねの土と夏が舞う 逢わず千秋逢うても千里 心届かぬ影法師 好いたお人と行く果てならば 望むところよ地獄行き 俳句 小咄 きのうの夜伽 初めと終わりにきく枕 嵐にむらくも粋ではないか 別れる命をいま燃やす 下宿の電話じゃ言葉がないから お前のためだけ買うテレカ 夜にかがやき夜に消えゆ

          詠み人しらずの小唄だけ