いつぞやの詰将棋解答選手権
会場のエレベーターで、前回王者の船江四段に先を譲っていただいたのはこの時だっただろうか。時間に余裕を持って来たつもりだったのに、控室に入るともう参加者で埋め尽くされていて、誰かの荷物が置かれた席の不自然に空いた隣を選ぶよりなかった。程なくしてそこに谷川九段が座った時、激しい居心地の悪さに襲われたのは言うまでもない。
競技開始前、運営の浦野七段により「棋士と奨励会員は盤駒使ったらだめですよ」と念が押される。法律スレスレ級の大きなハンデに疑問は持ちつつも、最大限にアマチュア特権