Nepomniachtchiの略歴

今日4月9日、カザフスタンのアスタナで世界チェス選手権2023が始まった。FIDE籍のIan Nepomniachtchiと中国のDing Lirenによるタイトルマッチで、どちらが勝っても初の世界チャンピオンとなる。この記事ではNepomniachtchiについてごく簡単に紹介する。

Ян Непомнящий(ヤン・ネポムニャシチー、FIDE登録名:Ian Nepomniachtchi)は、ロシアのチェス選手である。1990年ソビエト連邦のブリャンスクで生まれる。4歳でチェスを始め、2004年にIM、2007年にGMのタイトルを獲得し、2010年と2020年にロシア選手権で優勝している。

2021年には世界選手権のタイトルマッチでノルウェーのマグヌス・カールセンに挑戦するも破れる。2022年には候補者トーナメントで優勝し再び挑戦権を手にしたが、カールセンが王座を放棄したことにより、今回のタイトルマッチでは中国の丁立人(Ding Liren)と世界チャンピオンの座を争うことが決まった。

2023年4月現在、世界ランキング2位という超一流プレイヤーの Nepomniachtchi だが、多くの人にとってこの名前が親しみづらいことは、彼がもっぱら"Nepo"と呼ばれていることからも窺える。日本のチェス愛好家の間でも「ネポ」という愛称が浸透しているようだ。

実はこの名前は奇妙で読み方が難しいだけではなく、非常に興味深いものでもある。次の記事ではこの"Nepomniachtchi"という名前について掘り下げる予定だ。

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