NHKまいにちドイツ語・フランス語・ロシア語の展望(2023年度上半期)

明日4月3日からNHK語学講座の新学期が始まる。発売済みのテキスト4月号などの情報をもとに、個人的に注目する講座をいくつか取り上げる。

今期はまいにち独、仏、西、伊、露語の新作が軒並み「入門編」ではなく「初級編」となっており、まいにち中国語、ハングル講座と合わせて例年よりもレベルが高い傾向が見受けられる。


まいにちドイツ語

田中雅敏先生による初級編「文法から始めよう」が新作。初級文法を集中的に扱い、会話のスキットがないというNHK語学講座としては異色の構成となっている。ある程度の学習経験が前提とされているようで、一歩踏み込んだ解説が期待できそうだ。

応用編は4月~6月は「記憶に残る近現代の女性たち」、7月~9月は「ミュンヘンー芸術の首都の物語」が再放送される。どちらも本放送時にテキストを購読していたが、内容豊富な素晴らしい番組で、再放送を心待ちにしていた。

応用編のテキストが手元にあるため今期は購読せず。今年度はドイツ語に力を入れる予定なので、予習や復習を欠かさないようにしたい。初級編も耳でしっかり付いていきたい。


まいにちフランス語

新作は杉浦順子先生の初級編「Camille とYûkiのふだん使いのフランス語」で、タイトルが示す通り主に日常会話が扱われるようだ。例年まいにち○○語の中では易しめの講座が多いフランス語だが、今回は第1課からかなり発展的な印象を受ける。

応用編は前期「まどかのフランス街歩き」の再放送。中級レベルに留まるため少し物足りないが、毎回予習から復習まで集中して取り組むことのできる洗練された講座だった。

こちらも応用編のテキストが手元にあるため購読は見送ったが、初級編のテキストも再放送時(おそらく2024年度後期)には是非使用したい。応用編は前期に十分勉強したので、今期は力を抜いて楽しみたいと思う。


まいにちロシア語

新作は横井幸子先生の初級編「気持ちが伝わる! チャットから学ぶ基本表現」。チャットが題材とは珍しいが、以前ロシア人とのチャットに悪戦苦闘していた私はとても興味をそそられる。まいにちロシア語は入門編と応用編のレベル差が激しいため、橋渡しとして今回の初級編には期待が大きい。

応用編は「ロシア語大好き! 大人も読みたい子どもの文学」の再放送。予想はしていたが、また文学かとうんざりするのが正直なところだ。新作時にテキストなしで聴いていたが、最初は易しかったもののだんだん難しくなり、最後はほとんどついて行けなくなってしまった記憶がある。

テキストを購読するか未だに決心がつかない。初級編の放送を少し聴いてから判断する予定だ。

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