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連休明けに泣く子との関わり方

おはようございます。
連休が終わり、子どもたちも保育園(幼稚園)が始まっていますね。

連休といえば保護者との別れ際で泣く姿を連想する、というのは、保育士あるあるでしょうか。
園生活に慣れ、やっと泣かなくなったのに……このタイミングで連休!!と頭を抱えるのは、保育士も保護者も一緒かなとも思います。
それでも、年末年始の連休は園生活にしっかり馴染んだ後、という子どもが迎える確率の方が高いので、それほど泣かれることはないのですが。

今日は連休明けに泣く子とどう関わっているか、書いてみようと思います。


何故連休明けに泣くのか?

泣くと表現しても理由はそれぞれあると思いますので、大まかな理由をあげてみますね。

久しぶりに会えた人と別れるのが寂しい
連休中に生活リズムが変わって、調子が出ない
自分の意思が通る環境が楽で、その環境にいたい
園の居心地が悪い

それぞれもうちょっと詳しく見てみます。

久しぶりに会えた人と別れるのが寂しい

これはおじいちゃん、おばあちゃん、単身赴任中のお父さん(お母さん)といった、普段一緒に住んでいない人と会えて、嬉しくて楽しい時間を過ごした子。もっと一緒にいたかったのにー!!という思いです。
連休は、遠方に住んでいてなかなか会えない人と会えるチャンス。遊びに来てくれることもあれば、遊びに行くこともありますよね。なかなか会えないからこそ、別れが寂しい……この気持ちは大人と変わりません。

連休中に生活リズムが変わって、調子が出ない

連休は寝る時間、起きる時間といった生活リズムが変わりやすいです。
特に年末年始は夜遅くまで起きていたり、出かけたりと、平日と生活リズムが変わることが多くなります。
大人でも、連休明けは怠い……ということが珍しくありません。大人に比べて、自分をコントロールする力が小さい子どもはなおさらです。
眠い!怠い!という思いですね。

自分の意思が通る環境が楽で、その環境にいたい

自分のやりたいことを、やりたい時間にやれる。
いつでも自分の言葉が最優先にされる。
そんな環境にいたら、離れたくなくなりますよね。
大人が多い環境、特に普段子どもと関わる機会の少ない大人が多いと、可愛い可愛いと甘やかされることが多いので、ちやほやしてもらって王様・女王様気分。
せっかくいい気分だったのにー!!という思いですね。

園の居心地が悪い

快適な場所にいたから、というわけではなくて、元々園の環境に安心できていない、楽しめていないという場合です。せっかく安心できるおうちにいられたのに、またあそこに行かなくちゃいけないなんて……という、想像するだけで切なくなる思いです。

理由によって「受け止める」、「受け流す」、「対策を考える」

泣いている理由によって、感情を受け止めてあげることで落ち着く場合、受け流すことで切り替えられる場合、対策を考える必要がある場合とがあります。

受け止める

寂しい……悲しい……こういった感情は、しっかり受け止めて寄り添います。
泣き止ませようとするのではなく、だっこして、「そっか、寂しいんだね」「楽しかったんだね」とゆったりとやりとりする時間を作ります。

寂しい、悲しいといった感情は悪いものではなく、情緒の成長に欠かせないものです。
また、どうやって寂しい、悲しいといった感情と向き合っていくかが分かると、徐々に一人で感情を受け止めておさめていくこともできるようになります。受け止めてくれる人がいるから大丈夫、と思える子は、挑戦することに意欲的です。

やりとりをする中で、楽しかったことを思い出させたらもっと泣くのでは……と思われるかもしれません。
私は、楽しかったことや嬉しかったことを思い出しながら、「次に会えるのが楽しみだね!」「次はいつ会えるかな、おうちに帰ったら聞いてみようか」など、先に楽しみが繋がるように会話をもっていくようにしています。
もしくは、「あ、じゃあ保育園でもその遊びしてみようか」「○○ちゃんも、その遊びしたって言ってたよ」など、今の楽しみに目が向くようにすることもあります。元々楽しく過ごせている子なら、目の前の楽しさを思い出すので泣き止むのも早いです。

受け流す

もっと王様でいたかった!女王様でいたかったー!といった思いは、「そっかそっか」と受け流すことにしています。「楽しかったんだね~、良かったね~」と。
ワガママと言ってもいい感情なので、真正面から向き合う方が、かえって気持ちの切り替えに時間がかかることがあります。

こういう気持ちで泣く子は、楽しいことに敏感です。周りで他の子が楽しそうに遊んでいると、その雰囲気を感じ取ってぴたっと泣き止み、「入れて!」と混ざっていくことが多いです。

受け流す、と言っても、否定するわけではありませんのでご注意を。あくまで、楽しかったね、良かったね、でもここでも楽しいことあるよね、そっちを楽しんだらどう?という前向きな姿勢で声をかけるのがポイントです。

対策を考える

泣いている理由が生活リズムが崩れたことでの不調だったり、元々園の居心地が悪かったり。そういった理由であれば、大人が対策を考えてあげる必要があります。

連休は大人もゆっくりしたいものですから、時には子どもも夜遅くまで起きている日があっていいと思います。特別感があって、楽しい思い出にもなります。
ただ、連休の疲れを平日に持ち込んでしまうのはもったいない。大人も、生活リズムが崩れたまま平日を迎えるときついですよね。
自分のためでもある、と考えて、連休最終日は平日と同じか、それに近い生活リズムに戻すなど、スムーズに生活リズムを戻せるように工夫することをオススメします。

園の居心地が悪い問題は、保護者だけでは改善しきれないので、園の先生に相談するのも手だと思います。個人的に、この理由で泣かれたらショックです……申し訳ない気持ちでいっぱい……

幸い、ここ何年もこの理由で泣かれることはありません。でも、他クラスの子がこの理由で泣いているのを見るのも申し訳ない……
担任の先生に相談しにくい場合は、園長先生や主任の先生など、相談しやすい相手を選んでみてもいいと思います。
とはいえ、まだ園に慣れていない時期であればおうちの方がいいのは当たり前、と思ってもらえると嬉しいです。園とおうちとでは、快適感も安心感が違いますから。

連休明けに泣かれることを思うと気が重い……そんなどんより気分を少しでも軽くできたら嬉しいです。(もっと早く書けば良かったな)

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