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約20年いた保育現場を離れる決意をした話

こんにちは。
気がつけば数ヶ月noteを更新していませんでした。
いろいろ考えて、挑戦してみて、今に至るわけなのですが・・・
久しぶりにnoteを再開しよう!と思い立ち、ページを開きました。

書きたいことはいろいろあるんですが、一番大きな変化である『保育の現場を離れる決意をした』ことについて、書いて記録しておきたいと思います。

今の保育現場に居続けるのが辛かった・・・

私は新卒からずっと保育の現場で働いてきました。
昔いた職場はめちゃくちゃブラックで、それこそ身を削るような思いで働いた十数年。
それでも、保育士を辞めようとは思わなかったんです。
子どもと関わるのが好きだったから、仕事が大変でも、辛くても、頑張ることができた。

ただ、どうしたって体は限界を迎えて。
これ以上ここで働き続けるのは無理だ!と、転職を決意。
どうせなら地元を離れようと思って、東京で保育士を続けることにしました。

上京して、今年で3年目。

体だけではなく、心が限界を迎えてしまって、保育の現場を離れることにしました。
一度心身のバランスを崩すと、こんなにも戻すのが難しいのかと。
自分でもびっくりしつつ、なんとか生きていかなくてはならないので、今は別の道を模索し始めています。

それはまた別の機会に書くとして。
何がどうして、ここまで保育の現場に居続けることを難しくしたのか、つらつらと考えたことを記録しておきたいと思います。

統一されていない価値観に振り回される辛さ

地元で働いている時は、とにかく労働環境が厳しかった。
職場に12時間くらいいたし、それでも仕事が終わらなくて家でも仕事をしていました。
休日も持ち帰って仕事することもあって・・・
あの頃はあの頃でとんでもなく辛かったけど、上京してから感じた辛さは、また別の形をしていたんですよね。

転職1園目は、待機児童解消のために建てられた新規園の1つ。
とはいえ、系列園は複数あったし、大元は教育関係の大手だったので、あまり不安感はなく入職しました。
恐らく、園のハード的な問題はなかったと思います。
問題は「人」。
それぞれに目指すところや、築いてきたもののある人たちが、好き勝手に自分の主張を通そうとしている。
それに振り回されている子どもたち。

そんな環境がひたすら辛かった・・・

なんとか改善できないかと、1年ちょっとあがいてもみましたが・・・
結局力尽きて心も折れ、半年休職して退職。
どうやってもあそこに戻れる気がしなかったし、戻りたいとも思えなかった。
それでも、やっぱり保育の現場に戻りたくて、別の園に転職しました。

次の園も、できて数年という新しい園。
でも、見学に行ったところ先生たちの雰囲気は良かったし、子どもたちの様子も穏やかだったので、ここなら大丈夫だろうと思って。

ところが、フルタイムで入職したものの3ヶ月で体調を崩す。
人手もなかったし、なんとか頑張りたかったのもあって、パートタイムに変更してもらって、さらに半年。
結局、入職して1年ももたずに退職を決めました。

転職2園目も、やっぱり理由は「人」でした。
1園目とタイプの違う問題ではあったものの、あがいてみようと思ったところで、バランスを戻しきれていない心がギブアップ状態。
突然起き上がれなくなるという自分の状態に、「ああ、これはダメだ」と。
つくづく疲れてしまって、あれだけ厳しい環境でも子どもといれば頑張れた私が、子どもといることすら辛くなってしまったんですよね。


どちらの園も、保育園として人の統率が取れていなかったんです。
園として目指すところがはっきりしていなくて、保育士がそれぞれの価値観で保育をしている。
その中で、特に押しが強い、声が大きい人たちが力をもっていて、自分たちがやりやすいように流れを作っている。

1園目は子どもに対して。
2園目は若手職員に対して。
あまりにも「育てる」ということへの理解が足りない指導が中心で、そこにいるのが本当に辛くなってしまった。
「それはおかしいんじゃないか」と言う先生は他にもいました。
でも、受け入れられることはなかった。
人間、変わることを避けたがるので、自分と違う考えは退けた方が楽です。
それは分かるけれど、子どもの成長や若手の先生たちの成長を思うと、見ているのも辛いし、どうにもできない自分の無力さも辛いし・・・

私の中で、ぽきっと、折れてしまいました。

現場以外で何かできるだろうか?

今は現場にいるのがきつくて、辛くてどうしようもないので、一度現場を離れることにしました。
いつか戻るかもしれないし、もう戻らないかもしれない。
それは分かりませんが、今は自分ができる仕事をしつつ、自分がこれまで保育の現場で積み重ねてきた経験をシェアしたいなと考えています。

今の保育現場、かなり働きにくいんじゃないでしょうか。
私がいた園だけでなく、ちらちらと耳にした他の園の状態もかなり悪い。
もちろん、全部が全部そうだとは思いません。
ただ、あまりにも身近な園の状態が悪すぎて・・・

保育園と保育士を増やさなければ、という必要性に対応した結果、数は増えても質まで手が回っていない。
そんな印象です。
ハード面はある程度お金をかければなんとかなりますが、人を育てるって時間がかかるものです。
子どもはもちろん、保育士だってちゃんと育てなければ保育の質は上がりません。
だというのに、保育士を育てる、という点がかなりおざなりになっている。
これは最近の2園だけでなく、地元で働いていたころの最後の数年でも感じていたことです。

給与面も大事です。
残業を減らすのもすっごく大事。
その中で、じゃあどうやって保育士の質を上げて、人間関係の風通しを良くしていくか。
そういう面からのサポートも、絶対必要です。

それが保育そのもの、子どもの成長にも繋がるし、保護者のサポートにも繋がっていきます。

ただね、人事や人材教育ってある程度権限がないと関われないことじゃないですか。
一職員でできることなんて本当に高が知れていて。
しかも、これで現場を離れたら余計にできることは限られます。
それでも、何かできないかなぁ・・・と考えている、そんな今日この頃です。
子育て真っ最中のお父さんお母さんのサポートもしたいなぁ

それにはまず、まだバランスが戻らない自分もなんとかしなくちゃ、なんですが。

記録を残す大切さ

まだまだま心の整理もできていない状態ですが、こういう自分の状態も、記録して残しておこうと思います。
自分自身が考えていたことも、どんどん忘れていってしまいますから。
考えたこと、覚えておきたいこと、これからやっていきたいこと。
noteを再開して、記録していくつもりです。

保育士としての経験をシェアするのも、ここでやろうかな。

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