日本人の生産性って本当に低いの？～語られない真実。世界一の生産性を持つ日本～

本日は、

「日本人の生産性って本当に低いの？～語られない真実。世界一の生産性を持つ日本～」

というトピックで解説させていただきます。

まずはじめに、「日本は世界で一番の債権国！国民一人当たりの借金830万円以上！日本の財政は崩壊している！」という日本崩壊論って聞いたことありませんか？

私が中学生の時は、日本崩壊論が社会の教科書に載っていたのを覚えています。

確かに、日本はGDP比の債務は世界で一番高い246.17%（2014年時点）となっており、財務省自ら「我が国の財政状況」と題を打ち財務省HPに「日本は借金大国なのだ」というネガティブキャンペーンを行なっております。（この財務省の姿勢に関しては本当に憤りを感じます）

そこで、今回は日本財政は健全という証拠の一つである、「対外純資産」について解説していきます。
そしてその対外純資産を紐解くことが日本の生産性世界一を表すものとなるのです。 

①対外純資産とは

まず、対外純資産とは、政府、企業、国民が外国で保有している資産を国全体として計算し、外国から国内への投資（負債）を差し引いたものです。プラスの場合は「対外純資産」といい、マイナスの場合は「対外純債務」と言います。

そして、日本はこの対外純資産が世界で一番多い国なのです。

②主要国の対外純資産ランキング

1.日本 349.1兆円
2.中国 210.3兆円
3.ドイツ 209.9兆円
4.香港 137.7兆円
5.スイス 98.0兆円
・アメリカ合衆国 -947.2兆円
（2016年末時点）

となっています。
こうやって見ると一目瞭然ですが、日本が世界でもダントツに対外純資産を保有している国なんですね。

そして気になるのがアメリカの数字です（笑）アメリカは世界でもダントツの借金大国なんですよね。普通の国であればとっくに破綻している金額ですが、基軸通貨がドルであり、自分の国で自分のお金を増やすことができてしまうため、借金をいくらでも帳消しにできてしまうのです。（世界各国で借金のやりとりがドルで行われているためです）

③なぜ日本はここまで資産を増やせたのか

簡潔に説明しますと、
日本がここまでの対外資産国になれたのは、日本国内にないモノ（エネルギーや食料等）を買うお金に対して、輸入したモノに「付加価値」をつけて海外に売っていて、そこで黒字をずっと稼ぎ続けているからなのです。

ここで注目すべきは、日本が資源国ではないということです。（海洋資源はありますが未だに利用がされていないので、資源国ではないという表現をさせていただいています）
中東諸国の資源国であれば、「石油」という超強力な輸出品があるため貿易で黒字を出すことが簡単にできてしまいますが、日本はそうではありません。

そして、Wikipediaには「生産性」の定義がこうあります。

生産性（せいさんせい、Productivity）とは、経済学で生産活動に対する生産要素（労働・資本など）の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。

上記の定義から考えると、付加価値を生み出しまくって対外純資産を貯めまくっている日本は世界で一番生産性があると考えることができますね。

④最後に

今回は杉田議員の発言で話題になっている「生産性」という言葉に焦点を当ててみました。

一般的に問題になるのは「日本の労働生産性が諸外国と比較すると低い」という指摘ですね。
このからくりは、一般企業に勤めていた方であればすぐにわかると思うのですが、日本は自ら労働生産性を下げにいっている国なのです。

言ってしまえば、本来ならやらなくていい仕事もやってしまうため、労働時間に対する単価が低くなっているのです。こんなものの解決策は簡単で、無理やり労働時間を短縮したらいいのです。そうすると、単価の高い仕事を選んでやらざるを得なくなりますから（笑）

今回の杉田議員の発言に関しては、個人的に良くない発言だと思います。テレビのタレントがする発言であれば分かりますが、国会議員の表現としてはふさわしくなかったなと。（完全な結果論ですけどね）

ただ、だからと言って強制的に辞任を求めるというのは私は納得いきません。そんなことは次の選挙で選挙区の人々が決めることでありますから。

暴力的な活動で国会議員とはいえ、ひとりの人間の仕事を剥奪するのはあまりにも酷い。ひとりだけではないですね。議員秘書や事務所に勤めている方を合わせると10人前後の人間になります。

辞任を求め、声をあげるのであればその責任を感じなければならないと私は思います。

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Akiyoshi.T