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空き家買取専科 組織作りを考える1年の取り組み
第五話 対話会スタート!
こんにちは。子育て広報の三輪です。
ここまで、リトリート参加や社内研修やシン・ビジョンづくりなど、取り組んできました。今回は、より時間を割いて取り組み始めた「対話会」についてお話ししていきます。
グリーン委員会
当社では、多元型(=グリーン)を目指すグリーン委員会が立ち上がり、組織作りや心理的安全性とはどんな状態かの研修や、モニカカードを使ったコミュニケーションワークなどに取り組んできました。
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さらに、「気になっているけど聞けないとか、話せないこともあるね」「もっと対話が必要だよね」ていう声があがり、毎月の対話会がスタートすることになりました。
対話と会話の違いって分かりますか?
ここで、対話と会話の違いについてお話しておこうと思います。
対話と会話は、共に人々がコミュニケーションを行う方法ですが、目的や進行の仕方に違いがあります。
会話とは?
会話は、日常的なコミュニケーション方法で、情報の交換や意見の共有、感情の表現などが目的です。会話は軽いテーマから深刻なテーマまでさまざまで、特定の結論に達する必要はありません。 会話の中で相手の意見に同意しないこともありますが、それが対立を生むわけではありません。
対話とは?
対話は、何かしらのテーマに基づいて行います。お互いの立場や意見の違いを理解し、そのズレをすり合わせることを目的とし、参加者がお互いの視点や感情を尊重し合うコミュニケーション形式です。対話の中では、異なる意見や視点が出てくることがあります。それによって深い洞察や共通の理解が生じることに繋がります。対話は、自分の行動や発言の根元にある感情や考え方、価値観などについて掘り下げて語り、相手とも同じ視点で客観的に見ることで、共通の価値や意味を見るためのプロセスです。
空き家買取専科的 対話会の目的と意識
私たちが対話会をおこなう目的は、下記のように定めました。
・心理的安全性を育み、グリーン組織に近づくために
・なぜ本音が言えないのかなどに気づく機会になる
・わざわざ言うのもなと躊躇することを言える機会になる
・聴き手に傾聴する、言葉を受け入れる機会になる
対話会の意識は、こんな感じで参加するように決めました。
・もやもやして終わってOK!
・この対話会でスッキリさせずに、これをきっかけにぐるぐるとテーマについて考えたり仲間との対話を促進させたりしたいな〜
・肩書きや上下関係を一旦抜きにして、同じヒトとヒトで対等だ!という気持ちで同じ目線で話そう、聞こう!
・意見や考えを否定をせずに、共感とアイデアを積み重ねる時間にしたいな〜
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フィンランド発祥の対話形式を取り入れてみた。
対話会には、「オープンダイアローグ」という対話方式を取り入れました。
「オープンダイアローグ」の発祥は、森と湖の国フィンランドの辺境の地で、1984年に生まれた精神療法です。入院せず投薬することもなく、「開かれた対話」をするだけで、初期の統合失調症が治ったそうです。しかも、投薬した場合よりも、圧倒的に治療結果が良かったとのこと。
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統合失調症には投薬が不可欠だとする医学の常識が覆され、2010年代に入り、世界各地で取り組みが進んでいます。
具体的にどのように対話を進めていくかというと、症状の訴えがあると、24時間以内に、本人とその家族、医療関係者が全員で集まって、症状が落ち着くまで毎日話し合います。
例えば、どこで話し合うのか、自宅なのか病院なのかほかの場所なのかを決めるのも本人です。本人がいないところで、医師たちだけで治療方針を話し合うこともなく、本人がいるところでオープンに話し合うことを続けると、通常2週間もしないうちに治ってしまったそうです。
この対話の方式は、精神医療に限られるわけではなく、ビジネスの現場でも、まさに「開かれた対話」が意図的に行われ成果をあげているとのことです。
オープンダイアローグは、参加者全員が平等に発言でき、反対の意見や感情を尊重し合うコミュニケーションの形です。その主なやり方は以下の通りです。
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オープンダイアローグのルール
・対話を通じて、同僚として応援・支援することが目的
・聴くことだけに集中する
・聴いた人は感じたことを話す
・明確なゴールはなく 対話の時間をしっかり味わうことが目的
・「話す」ことと「聴く」ことを分けることを意識する
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このやり方によって、オープンダイアローグは参加者同士の多様な意見や価値観を共有し合う場となります。目的は対話をし続けること。対話をし続けることで、おのずと改善が起こり始めるようです。そして、アドバイス、説得、議論はしないことと、結論は出さないことが重要のようですね。
いざ、対話会スタート!
さてさて、対話会とはどんな意識で、どんなことをやるかがわかったところで、実践です。毎回、様々なテーマを定め対話会を開催していきました。
山田さんを中心に対話会の準備を進めてくださり、私は、当日までどんな風に進行されていくのかなど知らず、ちょっと緊張した面持ちで第一回目の対話会に参加しました。
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初回の対話会は、60分間対話のために時間をつくりました。
初回のテーマは「育休について」
空き家買取専科では、男性育休も100%に取り組み、半育休制度を取り入れています。
中小企業ですと、一般的に男性は育児休業を全く取れない企業の方が多いと思います。しかし、弊社では、育児休業をただ休む機会とするだけでなく、育児休業を仕事の精度をあげる機会として捉えています。
育休記事についてはコチラ
2023年に入り、2人の男性社員(2021年1月に入社した鈴木さんと、2022年12月に入社した井川さん)が育休を取りました。
育休を取得した当事者の感想や、育休中で対話会に参加していないスタッフの育休や働き方について周りのスタッフが感じていること、それぞれを対話していきました。入社した時期やスタッフの性格にもより捉え方が全然違うなって、対話してみて初めて気が付くことも多々ありました。
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その後、対話会はどんどん進化していきます。
また、別の月には、
・テレワーク・働きやすさについて
・人事制度について考えたい
・対話会の意義ってなんだろう?
・これからの組織をどうするか?どうなる?どうしたい?
についてなどを対話してきました。
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さらに、次回お話しするビジョンミーティングの後からは、事務所以外の場所で、もっと時間をかけ、職場の意識からは離れて対話したいねと、月一回は事務所以外の場所で、時間をたっぷり取り、対話会に向き合っています。
時には、昨年DIYをした元空き家だったり、歴史あるお寺だったりと、場所を変えることにより、職場での役職ではなく、一人一人対等の立場で対話に向き合うことができていると感じています。
さらに、研修や対話をしていく中で、難しい言葉や一度では理解しにくいことが多々でてきます。
対話とは?ティール組織とは?グリーン組織とは?ホラクラシー組織とは?一つ理解できても、また新しい疑問点が湧いてきます。
一回で理解できるくらいなら、あっという間に理想の組織づくりができてしまうのかもしれないですね。よくわからないからこそ、勉強会をしたり、これはどんな解釈なのかって話をし、擦り合わせることにより、スタッフ全員で空き家買取専科の組織づくりが進んでいると感じています。
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次回は、沖縄リトリートから、空き家買取専科の組織づくりのために大きく関わって、一緒になって組織作りに取り組んでいる「ポリネ」のお二人が、本拠地沖縄から静岡まで足を運びおこなってくれた研修についてお話ししていきたいと思います。
▼第一話
▼第二話
▼第三話
▼第四話