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空き家買取専科 組織作りを考える1年の取り組み

第二話 沖縄リトリート研修~後編~
こんにちは。子育て広報の三輪です。
前回に引き続き、空き家買取専科が1年間かけて取り組んできた対話についてお話していきます。後編では、沖縄のリトリート研修で出会ったカードを使った対話や、ジョハリの窓、私と山田さんとの対話の話、空き家買取専科の研修に生かしていることなどについて、綴っていきたいと思います。


対話の時間

■カードを使った心理的安全性を高める対話ワーク

リトリート研修の中で、会社に持ち帰ってみんなと共有しやすいと感じたのは、カードを使った心理的安全性を高める対話ワーク〜Monicaダイアログ〜です。

こんな感じのカードです。

普段は聞きにくい問いだけど、チームにとっては必要な問いがたくさんあり、立場によっては「聞きにくい」「聞かれても答えにくい」ことをカードが代わりに問いかけてくれます。
さらに、グラウンドルールにより発言を否定したり、常識や正論で追い込むことをしないと決めているので、何か言われたらどうしようという不安な気持ちが和らぎ、少しリラックスしてゲーム感覚で取り組めます

しかも、カードには、感情や気持ち(例えば、さみしい・ウキウキしたなど)や普遍的なニーズ(健康・成長・自己表現など)様々な言葉が単語で書かれているので、自分の中だけでは言語化できない感情やニーズをカードを通し自分自身でも気付くことができます。

以前から、感情のワークを社内でもおこなっていましたが、カードなどはなく自分の中から言葉を見つけ出し言語化しなければならなかったので、何となくもやもやする気持ちを言語化ができなくて、余計にもやもや&イライラしてしまった経験がありました。

しかし、このカードを使った対話では、チームで対話をする際に、自身が主人公となりストーリーを話します。カードのお題に合わせて話したストーリーについて、チームメンバーが感じとったニーズ(言葉カード)を、話し手(主人公)にプレゼントします。

私が話したストーリーに対して、チームメンバーが感じたニーズを私にもプレゼントしてくれました。今となっては、どんなストーリーを話したのか思い出せませんが、私のストーリーから、私自身が大切にしていることや、求めていることを目に見える形で渡してもらえると、自分自身でも気がつかなかった感情やニーズの整理ができました。

受け取ったニーズカード

こんなカードを使った対話なら、スタッフ同士ゲーム感覚で構えずに前向きに言いたいことが言えるようになりそう!社内でもぜひ取り入れて行きたいな、と思いました。

ジョハリの窓

「ジョハリの4つの窓」って皆さんはご存知ですか?この考えは以前に学んだことがあるので、とってもす〜っと入ってきました。

自分も他人も知っている「開放の窓」
自分だけが知っている「秘密の窓」
他人は気づいている「盲点の窓」
自分も他人もまだ知らない「未知の窓」

ジョハリの窓を理解することで、チーム内の信頼関係をより強固にできるといいます。
たとえば、「反対意見だけど人に意見なんて言えない」「伝えられなくてモヤモヤしている」と思っていることを勇気を振り絞って相手に話すとします。すると、思いのほか共感されたり同情されたりするといった経験はありませんか?
さらに、相手の弱みを知ると、自分の弱みもさらけ出したくなりますよね。「今まで隠していた自分」がオープンになったことで相手との距離が近くなり、信頼関係がいっそう強くなるのだそうです。社内のチームワークや人間関係においても同じことがいえます。ジョハリの窓への理解が、さらなるチームワーク向上へとつながりますね。

自己開示やフィードバック、そこからの気づきにより、「開放の窓」がぐっと広がります。そんなワークをやってきたり、沖縄の大自然の中でのマインドフルネスや一緒に参加した他社の経営者・役員の皆さんと経営課題について語ったりと、普段意識を向けない自分自身と対話することにもつながりました

沖縄の海でのマインドフルネス

社内メンバーとのカードゲーム

■山田さんと意見が一致

そして、沖縄リトリート最終日。
一緒に働きはじめて数年経っているのに業務も直接関わらないため、あまり話す機会がなかった山田さんと、あえて同じチームで経営に寄ったカードゲームに同じチームメンバーとして参加しました。
正直、何を話そうかな?と思っていましたが、意外と素直に対話できたことが驚きでした。感情に素直になりすぎて、つい涙まで出てしまうほど。

しかも、私と山田さんのこれから会社に持ち帰りたいことは「心理的安全性」という風土を浸透させたいというところでした。
でも、ゆるかったり、ぬるかったりする職場にしては、民間企業として経営が成り立たなくなってしまいますね。心理的安全性が担保されながら、スタッフ一人一人が自律して責任を持ちながら、生産性を上げていける組織を作っていきたい。
普段あまり話す機会のなかった山田さんでしたが、リトリート研修を通じて感じとった感覚が同じであったことに驚きました。

■リトリート研修で得たことを社内へ

なかなかの一筋縄では行かないかと思いますが、静岡に帰りスタッフにも今回学んだことを共有したいと考えました。
リトリートに行っていないメンバーに、「対話の時間」や「心理的安全性」についてどう伝えればいいのか・・・・悩みながらも、山田さんを中心に会社全体で取り組んでいきました。

そんな
・空き家買取専科の1年間の対話の取り組み
・リトリートで学んだことを、その後の社員研修でどう実践したのか?
については次回以降綴っていこうと思いますので、どうぞお付き合いください。


第一話 沖縄リトリート研修~前編~はこちら