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小学生のときの女王様教師の話

こんにちは、秋乃アキです。
今回は「小学生のときの担任は『女王様』だった」話をします。

その人は「小学生相手に粋がる典型的なめんどくさい担任」で、授業中に少しでも私語があると「私が喋ってるでしょ! そんなに授業がしたくないならしなくてもいい!」と教科書を床に叩き出して職員室に帰っていく。世間の共通認識とされる『あなた達が反省するまで先生は戻りません』パターン。

「別に謝りに行かなくてもよくない?」誰かが言う「これで授業が終わるならその方がいいし」誰かが「先生なのに授業しない方が悪い」今にしてはごもっともだ。結局、どうしてそうなったかは思い出せないけど私ともう1人が職員室まで謝りに行くことに。その日が日直だったのかもしれない。

担任の元まで行くとイスに座ってふんぞり返りながら私達の「ごめんなさい」は無視。心の中では面倒なおばさんだなぁと黙っていると「あんた達、謝りに来るのが遅いのよ!」と謝ったら謝ったでどっちみち怒るんかい。無粋な態度で教室に戻ると、同級生達と口を揃えて「授業中なのにうるさくしてしまってごめんなさい。もう一度授業をしてください」とか宗教かよ。

次の授業までに黒板を消さなかったから、何食わない顔でその文字の上から板書していく。私が首の痛みで首を後ろに振り向かせていると、突然「私の授業がつまらないって言うの!? さっきから時間ばかり確認して!!」と怒鳴る。とにかく自分が不愉快だと思ったらイキり倒していく。まさに女王様でしたね。

そんな中、私がいじめを受けて不登校になっているとポストに一通の封筒が。個人情報だだ漏れなので黒く塗り潰しているだけであって、別に憎悪の塊が溢れたわけではありません。おそらく担任が、善意で、同級生達に、書かせたんだろうなって。

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いじめの謝罪文で自分が描きたいだけのイラスト。元気出せとか誰もいじめないよとかなぞなぞとかシールとか。それが修学旅行の部屋割り表の裏に書いてあって。誰に、誰が、何のために、誰が許して、誰を許そうとするための手紙なんだって気持ちが溢れて。べつに同級生達のことを恨んでいるわけではないんです。何年も経った今、誰にどんなことをされて具体的にどんなことを言われたかなんて覚えていないし。

許せないのはこれを善意でやった担任だ。自分が気持ちよくなりたいがための仕掛けに使われた腹立たしさはたまに思い返しては爆発していきます。でも、この手紙が届いた瞬間から「あ、学校なんてそんな大して重要じゃないじゃん」と悟って、それから何年か経った今、それは間違いじゃなかったんだなって。

中学生のときは不登校の生徒達が集まる『すみっこ』と呼ばれる教室に通っていたし、高校は通信制だったけど今ではこうして創作関係で好きと言ってくれる人達が増えてきたから、人生は意外とチョロいのかもしれません。だからがんばれって他人事だけど言います。お前の人生、なにも間違ってなかったぞ。

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652