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英語を話すことが初めて楽しいと思えた日のこと


とにかく「英語」が嫌いでした。

中学1年の一番最初の英語の先生がとにかくスパルタで、授業の進みも早くて、一瞬で周りから置いてかれた僕の英語に対する苦手意識はどんどん心の中で大きく成長していきました。

今日はそんな僕が「英語を楽しいと初めて思えた日のこと」を書いてみます。

いま、英語の勉強が辛い受験生、仕事で英語を使わないといけないのに全然話せないと悩んでいる人、英語力が不安で海外に出れない人、

気持ち、めちゃくちゃわかります。

わかるからこそ、今日の話はそういった人たちに読んでもらいたいなと思います。


ロンシャンの礼拝堂にて

昨日のnoteで初めてヨーロッパに行ったときのことを書きましたが、大学3年生のまさにこの時、僕の英語力は本当にひどいもんでした

血反吐吐きながらも、一応それなりに大学受験で英語の勉強はしていたので、簡単な文章読むことはできるんですけど、とにかく、話せない。
(こういう日本人多いよねたぶん)

正直ただの旅行客なんだから、適当な単語並べれば、行きたい場所くらいその辺の人が教えてくれるのに、

ちゃんと"正しい"英語を話さなきゃと思ってしまって、結果頭真っ白で何も言えない、みたいな感じでした。


そんな中、パリから少し離れた場所にある建築がどうしても見たかった僕は、英語が話せない不安を胸に抱えながらも、一人でパリから電車で3時間超、ロンシャンという小さな町への日帰り旅をすることを決めました。

(一緒に行っていた友達は特に建築を学んでいたわけでもないのでそんな遠くまでわざわざ連れまわすわけにもいかず、一人旅決行。)

建築かじった人ならロンシャンという名前で僕のお目当ての建築が見当ついた方もいるかもしれません。

それがこちら。

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ノートル・ダム・デュ・オー礼拝堂(Chapelle Notre-Dame du Haut)
俗に、ロンシャンの礼拝堂と呼ばれており、近代建築の三大巨匠といわれるル・コルビュジエの最高傑作のひとつです。

独特な形状とただならぬ存在感を放つその礼拝堂は、様々な光を取り込み、信じられないほど美しい祈りの空間を実現しています。


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建築界隈では有名な礼拝堂ですが、普通の観光客が訪れるような場所ではないので、そこに着いても人影はほとんどありません。


そんな中、一人、僕と同じようにカメラを首から下げているアジア人らしき人が熱心に建築を見ていました。

彼と僕は、最初、とくに挨拶するでもなく、会話するでもなく、お互いのペースで写真を撮ったり、スケッチをしたり、礼拝堂の中と外を出たり入ったりしていたのですが、突然、彼がこちらに近寄ってきました。


「良い建築だね」


英会話恐怖症の僕からしたら心臓ばくばく案件です。


だけど、不思議と彼としっかり目が合ったんです。

そして、その神聖な空間には僕と彼しかいない。
英語ができない僕を見ている人は誰もいなかったんです。


そこからは、すっと、会話が始まりました。

どこから来たんだ、とか、
この建築のここがすごいんだ、とか、
あそこの光の入り方がすごく良かった、とか

いきなり英語がペラペラ話せるようになるわけでも、単語が出てくるようになるわけでもないんですけど、

身振り手振りで伝えたいことを伝えて、彼の表情とかろうじて聞き取れた単語から彼の言葉の意味を理解して、そうして色々なことを話しました。



時間にしたら5分もなかったと思いますし、ボイスレコーダーなんか録ってたら自分の英語の話せてなさに絶望すると思うんですけど、

彼との会話が終わった後、僕は、

英語で外国の人と話せた!

そう思ったんです。


あれだけ大きくなってしまった英語への苦手意識が少し小さくなるのを感じました。



たったひとつの成功で、そして、その積み重ねでものごとは大きく変わっていきます。

そしてポイントはその成功が「世間一般的な成功」でなくて全然いいということ。
自分が成功だと思えればそれで成功なんです。

だってそうでしょ、
実際このときの僕、ほんとは全然話せてないんですから。笑

それなのに僕の英語への向き合い方が変わったんです。



だいぶ後になってから知った話ですが、実は、

コミュニケーションにおいて、言語の占める割合は約20%

らしいです。
(本当かどうかは知らないです。)


たった20%ですよ?

あとは表情とか、身振りとか、匂いとか、
僕たちはそういったものでコミュニケーションしているんです。

そう思ったら、英語ができない、なんて大した問題じゃないと思いませんか?


さて、何のためにあなたは英語を学ぶのでしょうか?


僕は、英語が話せるようになりたいんじゃなくて、
まだ会った事のない世界の人たちとコミュニケーションがしたいんです。


そう思えるようになってから、少しずつ何かが変わっていった気がします。

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