休職中の日々:素晴らしき価値ある同期

今回は、会社の元同期と久しぶりに色々話してきた事をまとめてみる。

先週、大阪にいる元同期2人と会ってきた。新卒で同じ会社に入り、最初の研修も同じ拠点だった。お互いに波長が合ったのか、わりと直ぐに仲良くなったのを覚えている。以下、S、Gと呼ぶ。

SもGも早々に会社を辞め、各々の道で今は頑張っている。Sは入社2,3か月の研修中に、Gも1年目の冬頃には辞めた。傍から見たら「普通じゃない」だろうが、僕にはそんな彼らが良い姿として見えていたし、休職中の今、将来を色々悩み考えていた僕にとってぜひとも話を聞いてみたくなったのだ。

彼らの退職後から現在に至るまでの道のりは勿論、その話から僕が感じたことを端的に述べようと思う。

SもGも共通して、学生時代から個人で色々とビジネスをやっていた。その時点で僕からすると既に凄いのだが、そんな二人は新卒の会社を早々に辞める。Sに至っては、まだ入社2,3か月しか経っていない研修中に辞めた。一般的には「普通じゃない」と言えるだろう。

「普通じゃない」のはこれだけじゃない。退職後、二人はなかなかハードな経験をしていた。

Sは個人やチームでやっていたいくつかのビジネスが全て失敗した。色々と歯車が合わなくなり、個人もチームも機能しなくなってしまったそうだ。それまで順調にビジネスが進んでいたのだから、精神的にも相当きつかっただろう。

Gはもっとハードかもしれない。退職後、一度個人でのビジネスに着手しようする。仮想通貨関連のビジネスの話があり乗ったところ、騙され、300万ほど詐欺られてしまった。経済的にも苦しい状況となり、家賃も払えず追い出された。こんな状況、そうそう遭遇しない。

僕からすれば、二人のこの経験は相当ハードに感じた。恥ずかしながら僕も以前詐欺にあってしまったことがあるが、その時の被害額は50万で済んだので、300万に比べたらまだ優しいほうだ。(もちろんこれもかなりの額ではある)

彼らが本当に凄かったのはその後だ。

Sは「やっぱり一から営業やお金のことを学ばないといけない。正直、調子に乗っていた。全然甘かった。」と問題意識を強く持ち、保険会社へ入社。現在も続けていて、電話営業に必死に取り組んでいる。保険という無形高単価商材を電話だけで成約まで完結させるというのだから相当凄い。

Gも同様に保険会社で電話営業を約1年続け、その後に再度個人でやり始めて今に至る。いくつかの商材を扱い(代理店のような?)ビジネスとしているようだ。

僕がとにかく強く感じたのは、彼らの経験した「苦難」のレベルの凄さだ。300万詐欺に遭って住む家を失う。自分のビジネスが全て失敗する。相当な苦難と言える。少なくとも僕にはそうとしか思えない。恐らく文章からも伝わるだろう。「営業で全然売れない、、、」などという僕の苦難とは比べ物にならない。僕よりもずっとハードな苦難を二人は経験していたのだ。しかも僕より3つも年下で。

この話を二人から生で聞かせてもらったわけだが、「なんてハードな苦難を経験してきたんだこいつらは、、、。それに比べて自分はどうだ?自分の苦難なんか全然こんなレベルじゃないじゃないか。」と思わずにはいられなかった。こんなハードな苦難に遭っても、そこで折れずに乗り越えるという強さ。二人からはそんなものをひしひしと感じた。

と、このような話だ。上手くまとめに入れないが、とにかく衝撃を受けたし、自分の甘さを痛いほど思い知ったのは事実だ。

休職もそろそろ終わりに近づき、一旦の結論を出さねばならなくもなってきた。3週間色々将来のことを思い悩んでも来た。ひとまずの結論、方向性も少し見えてきた。どんな選択をするにしても、人生を豊かにしていく方向に進まねばならない。その上で、この二人のような強さは自分も身に着けていかなければならない。

立ち止まって将来を真剣に改めて考えるというこのタイミングで、この二人と会えたこと、貴重な話を聞かせてもらえたこと、そして何より、同じ会社に入り同じ拠点で研修を受け、辞めてもこのような関係を続けられているこのご縁に、心から感謝をしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?