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拙い歌集を作った思い出 #エッセイ

Love the PTA Toshi Inuzuka様
ひよこ初心者様
やらぽん☆のほほんゼミナール様
記事内で言及していただき、ありがとうございました😀🙇😀
高橋源一郎の小説指南「小説でもどうぞ」第15回「表と裏」

何作か拝読しましたが最優秀~佳作までいずれもレベル高く、順列はほとんど高橋氏の好みで決まったようなものかもしれないですね。作品の掲載された方の中から、あるいは今回は残念だったけどチャレンジし続ける方の中から未来のプロ作家が誕生しますように。


自分が初めて「本」に作品が載ったのは中学の時、友人の同人誌に聖闘士星矢や土方歳三の絵を載せて貰ったのが最初でした。以前の記事には恥ずかしくて書きませんでしたが一度、星矢のパロ漫画も描いたこともありました。  ヒドラの市(不細工な雑魚キャラ)が黄金聖闘士・超絶美形のカミュ様に恋をして……、という内容。この組み合わせは新鮮やな~と思って描いた。

水瓶座の黄金聖闘士・カミュ
海蛇座(ヒドラ)の青銅聖闘士・市

あの~ほら、あの頃やおい同人誌がめっちゃ流行ったじゃないですか。それにどっぷり漬かってたんですよね。同人誌買うのに郵便為替の使い方を覚えました。※ご存じない方のために……やおいとは「男性同性愛を題材にした漫画・小説などの俗称。」

同人誌のメンバーがめいめい勝手に漫画や小説書いて送り付けるので主催者(同級生)が「先にちゃんとネーム書いて送って!」と怒った。それでネーム、という存在を知りました。あの本が今残ってたら躊躇なくここに貼りたいのですが……たぶん捨ててしまって手元にありません。残念。

                ◇◇◇

次の本について。社会人になってから短歌を始め、好きだった先輩を想って詠んだ大量の歌(100首ほど)を章立てにして新風舎のコンクール「新風舎出版賞」に応募しました。賞は逃しましたが後日電話がきて「内容がいいので自費出版しませんか」。最低30万から本が作れるという。何のことはない、応募者全員に営業する自費出版社の手ですよね笑。

そんなことは知らず出版にめっちゃやる気満々になった私は一応、好きだった先輩とは別の先輩に相談したら「自費出版なんかやめとけ。本出すのに自分で金出すってアホらしいわ」と一蹴。(´・ω・`) ショボーン 尊敬してる先輩だったので出版は見送りました。するとほどなくして新風舎が経営破綻。やめといてよかった。

※先輩の考えであり、私は自費出版を否定してはいません。自費出版がヒットして売れっ子になった方もたくさんいらっしゃいますよね。

でもでも。せっかく詠んだ100首を先輩本人(文学に明るい)に読んで貰いたい、と思った私は自分で冊子をこさえて「歌集」を作りました。自分で製本テープ貼った手作り感丸出しの拙いやつ。それを、先輩も含めた仲間で行った泊りがけの旅行の夜に「こんなん作りました!」と言ってみなに読ませたのです(拷問)。

歌の中には思いっきり本人と分かるように詠んでるのもある。もちろん相聞歌。今思うと私ってすげー気持ち悪い奴(;゚Д゚) 

ああ、先輩が読んでいる、読んでいる……
うああぁ 部屋の隅っこにうずくまる私。
この時の気持ちってわかります?わかります?

……しばらくして先輩、にやにやしながら「めっちゃ面白かったよ」。それだけ?それだけ?それだけ……はい、それだけでした( ;´Д` )
だけど後輩の女の子が「感動しました」とたぶんお世辞だろうけど言ってくれた。なんていい子なのでしょうか!ああその100首も残っていれば恥を忍んでここに載せるのに……

昔の私にはこんな情熱があったなんて。今の自分が一番驚きます。


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