[無いものの存在]_42:語ることに躓きながら
「義足の発芽」と名づけた本義足制作もやっと終わりが見えてきました。
制作を始めてから色々な人に「もうすぐ完成します!」と言っておきながら、随分と時間がかかってしまったのは何か技術的なトラブルがあったわけではなく、僕が作ることを急がなかっただけのこと。ある方には「義足を完成させたくないのではないか」とも言われてしまいました。
確かに自分が義足を完成させてしまうことをどこかで遠慮していたのかもしれません。「発芽」と名づけた理由も、叶うことなら自分の意志に関わらずに勝手に出来上がっ