青木彬
2019年11月28日に右足を切断したことで体験した幻肢痛をきっかけに身体のこと、アートのことを綴る日記「無いものの存在」です。
”逡巡”しながら様々な活動に取り組むアーティストや福祉関係者らをゲストに招きトークするプロジェクト。 ✳️「とまどいのラジオ」は2019年に実施された「KAC Curatorial Research Program vol.01『逡巡のための風景』」の関連企画として始まりました。
前回のnoteで「わからないことをわからないまま」と書いたけれども、それは果たしてどこまで可能かとぐるぐる考え続けている。いつまでも言葉にはなり切らないことを考える…
車を運転している時、アクセル操作をする左足の邪魔をしないように、義足は左足の内側に置いているのだけど、幻肢はまっすぐブレーキペダルの方向へ伸びている。 義足とは…
判定を終えたので、いよいよ本義足の制作が動き出す。 判定では全てが希望通りにはならなかったが、特に足首のパーツについては複数の選択肢を提案してくれた。基本的には…
本当だったら他愛もない時間が流れたかもしれない日常の余白が、特にこの数ヶ月はコロナとオリンピックで埋められていってしまったことが心をどんよりさせていた。極力そう…
制作からしばらく経ってしまったけれど、実は沖縄に行って遺灰入りの芭蕉紙を作ってきた。 芭蕉紙とは、バナナの木の繊維から作られる紙のことで、同じくバナナの木から作…
梅雨入りしたのかと思えばすっかり夏みたいな日もある最近。 徐々に断端の汗の量も増えてきたのを見ると、断端また痩せちゃって本義足のソケットにフィットしなくなるんじ…