見出し画像

長期開発に役立った3つのMyマインドセット

去年の春頃から一年以上かけて開発していたakippaオーナーモード(β版)をついに今週リリースしました。ウェーイ!
これだけ開発期間が長いと色々と困ることも出てきますが、その最たるものがユーザーのフィードバックが得られないので、何が正解がわからないということ。でもとにかく前に進み続けなければいけません。
今回は数あるMyマインドセットの中から、このような状況下で特に役立ったと感じるTOP3をご紹介したいと思います。カウントーーーダウン!


第3位🥉 "そのもの"以外に置き換えてみよう

こちらはアプリのUIデザインに関わり始めた頃に先輩から教わりました。
当時は本格的にスマホが普及しつつあった頃。現在と比べるとアプリはまだまだゲーム以外のカテゴリのものが充実しておらず、競合研究なんかはほとんどできないような環境でした。
そのため「たとえば撮影機能をデザインする時には、本物のカメラに置き換えてみてアイデアの源泉を探るといい」というようなお知恵を授かったわけです。今からすると「激オツです、パイセンwww」という感じのエピソードかもしれません。

ところが今回開発したのは駐車場の貸出設定や予約管理をできるアプリ。はい、2023年現在、少なくとも国内では同じようなものはリリースされておりません。久々に来ましたこの状況。
なおかつ私は駐車場を所有しておらず、駐車場を貸し出すオーナー側のリアルな感覚や感情を把握することもなかなか難しい。

そこで、物件やスペースを貸し出すシェアサービスから、自身の持ち物を他のユーザーに販売できるフリマサービスに至るまで、少しでも共通する要素があるものは片っぱしから使ってみて参考にさせていただきました。
特にフリマサービスはもともとプライベートでも利用はしていたものの、改めて出品者としてリアルな提供側の体験に向き合ってみることは、駐車場オーナーのお気持ちを推し測るのに大いに役立ちました。

第2位🥈 アウトプットはチャッカマン

デザインモックアップからちょっとした図解などでも、アウトプットはPdMとデザイナー、デザイナーとエンジニア、開発チームと他部署など、色々な役割同士の間を取り持つハブになります。

アウトプットをベースにして対話や議論をすることで、それぞれのメンバーの認識を合わせられたり、違和感があれば共有したり、新しいアイデアが出てきたりします。つまりデザイナーがアウトプットをすることで火が灯り、燃え盛る焚き火(白熱した議論)になるのです。

そう考えるとアウトプットは100%仕上がっていない状態で共有していいし、もし議論の結果、ゼロからデザインをやり直すようなことになったとしても、チャッカマンの役目は果たしたのだから上出来でしょう。

なお、デザインレビューについてはこちらでも詳しく書いているので、よろしければご一読ください。

第1位🥇 お寿司のことでも考えよう

こちらは何年も前に友人がかけてくれた言葉ですが、今でも心身が疲れてくるたびに反射的に思い出します。
前の項目で「着火さえできればそれでいい」とは言ったものの、やはり努力に対して手応えを感じにくい時期が続くと、どうしてもモチベーションの維持が難しくなってきます。そういう時にはお寿司のことでも考えよう。

すると、なんということでしょう。なんだかクヨクヨと悩んでいるのがバカらしくなり、イヤな気持ちが消えていきます。そしてまた淡々とやっていこうという気になれる。
負のオーラを消してネガティブ・ケイパビリティを高めてくれる、これはもはや回復系の呪文です。移動中でも会議中でも残MPがゼロでも使えてしまうので、これを読んでくださった方もぜひ一度お試しください。

おわりに

リリース当日に大阪名物の串カツ屋で打ち上げをしましたが、他愛ない話をしながら、このチームで仕事ができて本当に良かったとじんわり幸せを感じました。マインドセットはサプリのようなものであり、やはり突き詰めると仕事の満足感は一緒に働く人で決まるように思います。
プロジェクトの初めの方でリーダーが「何をやるかより誰とやるか」という話もしていましたが、そのあたりakippaは本当にいい環境です。今回は念願だったアプリでの駐車場貸出に対応しましたが、まだまだやりたいことはたくさんあり、一緒に取り組んでくれるメンバーも大募集しております。
ちょっとだけ興味がある、打ち上げで串カツが食べたいという方も、カジュアル面談も随時受け付けております。どうぞお気軽にお申し込みください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?