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あたし論

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インクルーシブな社会のための研究・実践をするなかで、考えたことを整理するために書きます。 ※個人の意見であり所属する組織と関係ありません。
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2018年3月の記事一覧

新学期を迎える全ての先生方に伝えたい、多様な子どもたちのこと

新学期を迎える全ての先生方に伝えたい、多様な子どもたちのこと

学校という場所には、社会と同じように、本当に多様な子どもたちがいる。
自分がこれまで出会ったような子どももいるし、そうでない、初めて出会うような子どももいる。

想定外の行動をする子どもを、まわりの先生はは「あの子は特別支援対象だから」「あの子は発達障害だから」という風にラベルをつけるかもしれない。
でも、だからといって「自分には教えられない子ども」と思わないでほしい。同じように、外国から来た子も

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凌駕する「安心感」と「好き」に出会えた時不安の支配から解放される

凌駕する「安心感」と「好き」に出会えた時不安の支配から解放される

小さい頃から不安に支配されて生きてきたような気がする。

嫌われる不安、失敗する不安、負ける不安、裏切られる不安、不確実性への不安、死ぬ不安。
とにかくこの不安を回避しようと人の顔色を伺うことを怠らなかったし、なるべく見通しや言葉で説明して自分を安心させるための情報収集に励んだし、完璧にできるように努力と練習を積み重ねた。負けそうなときは必死に攻撃をした。

今でも私の中で不安の占める割合は多く、

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関係性の中で生まれる新しい価値を歓迎したい

関係性の中で生まれる新しい価値を歓迎したい

わたしは、「その人自身に価値がある」という見方をしない。
「障害」がその人にあるもの、と見ずに、関係性の中にあるもの、と見るように。

価値は、関係性の中で生み出される。
人と人との関係性や、人とモノ・コトとの関係性。どんな場においてどんな環境だったら、どんな価値が発揮されるのか。個と環境の相互作用。

どんな(医学的な診断名としての)「障害名」がついていようが、いまいが、価値は関係性の中で生み出

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「異質との対話」の経験値が排除をなくす

「異質との対話」の経験値が排除をなくす

この十数年ひたすらどうしたら「誰も排除されないインクルーシブな社会のための教育」が実現できるのかを考えてきた。

博士課程での研究、小学校での非常勤講師、教育委員会での教育ビジョン策定、市民のための市民による教育サークル、民間企業での直接支援、人材育成やサービスづくり。

実践と研究を繰り返せば繰り返すほど、毎回気づきは更新される。

最近更新された気づきは、
「異質との対話」の経験値が排除をなく

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