見出し画像

自分のスタンダードを作っているもの ~デンマークの子ども番組を見ていて思ったこと~

こんにちは!デンマーク在住・ライフコーチの石橋明子です。

12月に入って、テレビではお決まりのクリスマス番組が放映されています。今日は子どもとテレビを見ていて、ところ変われば当たり前も変わるものだとしみじみ感じました。そこで、文化の違い、つまり周りがスタンダードとするものが、自分のスタンダードになっていくので、身を置く環境を選ぶことは大事だということを書こうと思います。

デンマークに来た時、うちの息子は1歳3ヶ月でした。テレビで子ども番組を見ようと、夫に聞いて昔からの定番Bamse og Kyllingを見てみよう!なりました。つけてみたら…全然可愛くない。主人公のバムスは、野太い声だし、自分勝手で、いわゆる日本の子ども向け番組の主人公とは一線を隠しています。

しかし、デンマーク人の夫によれば、自己中ぶりが可愛いのだと。子どもそのものを見ているみたいで可愛いじゃないかというのです。そうか、デンマークの番組では、子どもが子どもらしくあることを奨めているのか、と気付きました。逆に日本の番組は、大人が思う子ども、こうあって欲しいこども像がテレビに反映されているのかな、と思いました。

それ以降も、DRというデンマークの国営放送の子ども向け番組には、驚かされ続けています。Onkel Reje(オンクル・ライ=えびおじさん)という髭もじゃのおじさんは♪お風呂に入りたくなーい、臭くなるけど気にしないさ、お風呂になんか入らない♪なんて歌って、うちの子は大喜びで一時期お風呂拒否。

最近はJohn Dillermand(ジョン・ディラマン)という世界一長いちんちんを持った男のアニメーションが放送され、うちの子はビンジウォッチングの勢いでした。これはデンマーク国内でも賛否両論となりましたが。

こういった番組を見るたびに、驚いた私がデンマーク人の親たちと話すと、大抵の人が’Politically-incorrect’ なところがいいと笑いながら言います。人間には政治的・社会的に正しくないそういう部分があって、それも含めて人間で、そんな部分を「面白いね」と認めて笑い飛ばす。なんだか懐深いなあと思いました。

そういう目で日本の子ども番組を振り返ってみると、「おかあさんといっしょ」に代表されるように、みんな可愛くて一緒に仲良くしましょうという雰囲気のものが多い気がします。私もそういう番組を見てホッとするし、可愛くて大好きです。そこにデンマーク人の夫は、「とにかく楽しく正しく言われた通りにやろう」というメッセージを感じるそうです。アンパンマンが「お風呂は気持ちいいね」しまじろうが「トイレでスッキリ!」などなど。(やなせたかしさんが描いた初期のあんぱんまんには、私は平和や正しい正義への強い願いを感じますけどね。)

決して、どちらがいいとか悪いとか言いたいのではありません。こういう考え方の違いが、テレビやラジオや本などメディアを使って、日々刷り込まれていっていること、そしてそれが、それぞれの国の「当たり前」の土台を作っているのだということを、自覚しておいた方がいいということを言いたいのです。自戒を込めて。

NLPを勉強したり、コーチングを受けたりすると、社会や親の価値観など、無意識に刷り込まれていることが、自分の価値観を作っているのだということを認識することが多々あります。それらがいい方向に作用することもあれば、その人が持っている本質にそぐわなくて、問題を引き起こしていることもあります。自分をどのような人間だと認識するかにだって、影響を及ぼしています。

そうだとしたら、身を置く環境は大切です。自分が選べる部分はできるだけ、自分が心地よくいられる環境や、なりたい自分になることを支えてくれる環境を選びたいものです。

そのためにも、自分を知ることは大切です。どんな風に自分が作られてきて、どうなっていきたいのか。これを知ることで、どんな環境に身を置きたいのかが見えてくると思います。

あなたはどんな環境でどんな人生を歩んでいきたいですか?

本当の自分をより深く知り、なりたい自分への第一歩を踏み出すグループコーチング講座「夢を叶える魔法のランプ」1月開始コースの募集を開始しました。こちらから詳細をご覧いただけます。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。Have a nice day!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?