田舎育ちとジブリ
四国のど真ん中の田舎で育った私
ジブリで好きなのは
トトロ
でも
ジブリの世界は
田舎の匂いがぷんぷんしている
宮崎監督が育ったのは
昭和の匂いがぷんぷんしてる時だと思います
監督が育った子供の頃は
どこも田舎で
そういう匂いに満たされてたのかも。
そして
子供の頃に嗅いだその匂いは
懐かしくて
安心できて
ずっとその中にいたい
自然の中で育つと言うことは
そう言うことかもしれない
私は日本を飛び出して
都会に憧れた時期ももちろんあって
神戸3年ほどに住んだこともあったし
オーストラリアでは1番の都市である
シドニーに長年住んでた
だけど
なぜか東京は合わなかった
東京には縁がなくて
長年いく機会さえなかった
最近いくことがあったけど
やっぱりどこか
合わない 笑
田舎者には
忙しすぎると感じてしまいます
もちろん
若い時に行くと
刺激があって
エキサイティングな場所なんでしょうね
でも
私は結局それを望んでなかった
田舎に生まれたことも
それを望んでなかったんだと思う
それでも
違う世界を見たくなって
27の時に飛び出したけれど
それでも
田舎の景色は忘れない
あの空気は忘れられない
あの場所の思い出があるから
今の私は私でいられる
小さい頃に遊んだ川は今もそのままで
友達と歩き回った山もそこにある
見慣れた木々は大きくなったり
なくなったりしているけれど
空気は変わらない
1時間かけて歩いていた学校への道は
今だと歩くともっと時間がかかるようになったけれど
同じ道なんだよね
変わらないものがそこにある
距離は遠く離れても
いつでも気持ちはそこにある
宮崎監督が描きたかったものは
自分の中で薄れていく記憶
子供の頃の記憶を残したかったのかもしれない
あの頃を忘れたくなくて
田圃の畦道を歩いたこと
大きな木のザワザワする音を聞いた時
雨の音が大きくなった時
そこには
何か自分の想像するものがいたような感覚
いや
確かにいたよと思える感覚
それが
トトロにあるような
その中で
お母さんが病気だったり
妹の世話をしないといけなかったり
辛いこともあるけれど
やっぱり振り返ってみると
楽しかったんだと言いたい
あの頃のワクワクする気持ちを取り戻したい
そう言う私も
トトロも好きだけど
もののけ姫も好き
あの話は
昭和という時代を生きてきて
昔の生き方と
時代は変わっていく様を
どこかに残してるような
自然と一緒に生きていくことは無理になり
人間が生きていくために
自然は壊されていく
それでも
人間は逞しく生きていくんだな
その狭間で悩むのが
サンだったり
アシタカも
どこに進むべきかを見失ったり
ここまでは私個人の考察なので
本当のことはわからない
でも
何が本当なのか
私が感じたことが
私の本当なので
それでいいとおもう
正解なんて
どこにもない
多分
宮崎監督も
監督の思いはあったとしても
それは監督の表現なので
それをどう理解するとか
そういうことにこだわりはないと思う
作りたいものを作る
それが
君達はどう生きるという映画につながったんだと思います
あの映画も
舞台は田舎
サギが飛んでいる場所
自然の中に
答えは潜んでいるのだろうか
もしくは
そういう場所にいた時に
監督の目には
いろいろなものが見えていたんだろうか
もちろん
ジブリの映画はたくさんあるので
いろんなテーマがあると思うし
設定も変わってくるけれど
どこかでノスタルジックな
私も見たことがあるような景色の中で
心に響くものがあるからこそ
それは年代を超えてくるもので
子供から大人まで
見たいと思える作品になっていくんでしょうね
私たちの心の奥には
自然とつながるものがあるからこそ
それを見たいと思うし
それを知りたいと思う
そこに行きたいと思うだろうし
その場所があることを知って
安心するんだろう
私は
田舎が嫌だった
だから
外に出てみたけれど
結局は
やっぱりあの田舎が好きで
帰るのは
あの場所だと思っている
そんな場所を
選んで生まれてきたんだと
この年になって
改めて思う
田舎は不便だけれど
その不便さから学ぶことは多い
いいことばかりではないけれど
それ以上のことがあると思うので
ジブリが好きな人は
田舎で暮らしてもらえると
もっと
ジブリの作品が好きになるかも
田圃の畦道を歩くのが
こういうことなのかとか
その時の気持ちはこうだったのかとか
そういう映画の楽しみ方もいいと思う
映画の場所を尋ねるのもいいし
その場にいる気分を味わうのは楽しい
ただ
その一瞬だけではわからないこともあるので
少し長めにいてもらって
感覚で味わってもらいたい
ジブリをそういう目で見れる環境で育った自分は
ラッキーだったなと思います
まあ、
反対に都会の暮らしがわからないので
そういうものがテーマな映画の理解には乏しいと思いますが。 笑
映画も
体感で楽しみたい
ジブリの映画を知るために
また田舎に帰ろうと思います
その後は
君達はどう生きるか
あの映画の解釈がまた違っているかもしれません
その時には
またまとめてみようと思います
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