小笠原 亜希子

公平・公正・平等を愛するフェミニスト。4児の母。まがったことが大嫌い。お世辞と社交辞令…

小笠原 亜希子

公平・公正・平等を愛するフェミニスト。4児の母。まがったことが大嫌い。お世辞と社交辞令が言えない嘘のつけない正直者。 みんながみんなを尊重する社会へ ジェンダーという角度からのアプローチ。

最近の記事

アフターピルOTC化承認見送りで感じたこと

※OTCとはOver The Counterの略で、カウンター越し医薬品を販売する形に由来している。ドラッグストアなどで処方箋がなくても購入できる医薬品をOTC医薬品という。 参考:日本OTC医薬品協会 私の体は私のもの。 それはパートナーがいて成り立つ“妊娠”ということであっても、私が妊娠するか否かを決めることができる。 なんだか言葉にすると当たり前に聞こえることが、自分の細胞レベルで染みわたっているかというと、そうではない。 アフターピル使ったことあるよ。でも大人にな

    • NHKのテレビ体操

      うちの朝はもっぱらNHKのEテレ。 6時にタイマーでついて7時に消える。 その間にテレビ体操という番組がある。 軽いストレッチのような運動とラジオ体操をピアノ伴奏でしていく。 気になるのは男女の役割。 「おはようございます!」と最初に出てきて運動の大切さや動作の解説をする講師のような役には男性、動作を見せるデモンストレーターは女性、ピアノ伴奏は女性だった。 よくあるメインは男性、アシスタントは女性という構図。 しかし去年?今年?くらいから講師役に女性が加わり、ピアノ伴奏に

      • 産後入院の思い出と父子同室ってどう?って話

        去年の9月に双子を出産した。だから「去年の今ごろは...」とよく思い出している。産後の入院のことも。 1人目、痛くて辛くて悲しくて毎日泣いていた1週間産後の入院って案外短くて経膣だと5泊6日、帝王切開だと6泊7日くらいで退院になる。 初めての出産の時は会陰をバサーっと切ったので(自分の感覚です)、しばらくは寝ても覚めてもお股が痛くて座れなくて歩けなくて、「こんなの聞いてない!誰も教えてくれなかった!」と怒り、そしてあまりの痛さに絶望しかできなかった。 お股だけじゃなく、後陣

        • 姓について

          選択的夫婦別姓制度の話もあるのだけど、その賛否はひとまず置いておいて、きわめて個人的な思いを記したいと思う。 31年を過ごした名前とお別れしたくない私は結婚する前は山本亜希子という名前だった。 結婚をしたら相手の名字になる。女なら小さな頃から、何故だか考えもしないけど、漠然とそう受け入れている。そんな気がする。 私もそうだった。 相手の名字になりたくないと思っているわけではなかった。けれどいざ結婚するとなると、それまでの自分と切り離されるような感覚があった。 それがすごくす

        アフターピルOTC化承認見送りで感じたこと

          「男性はモヤモヤしてるんじゃないか?」という思いがわいてきた

          前回夫の育休について書いたのだが、少し書き残しておきたいことがあったのでここに。 前回の記事はこちらから。 パパたちに交流の場を男性の育児休職、私としてはとても良いと思っている。産後クライシスの回避、夫婦がチームになって強い絆が生まれる、互いの家事育児に自然と感謝するようになる、子供への愛情が深まるなど、総じて家庭円満方向に流れていく。だけど、実際に夫の育休を経験して気になった点がある。それは子育てが夫婦で完結してしまうこと。 どちらか一方に育児が片寄ると他者との繋がりを求

          「男性はモヤモヤしてるんじゃないか?」という思いがわいてきた

          母の日に

          母の日の前日、私のnoteの記事を読んだと、母から連絡が来た。記事の中には自分の幼少期のことを書いたものもある。 もし母が読んだらショックを受けるかなと頭の片隅では思いつつ、私は自分の思いを許してありのままの自分を受け容れたい。否定も肯定もしないで。 そう思って書いた。 母のことを許せないと思っていたこともある。 でも過去や自分と向き合っている今は、母は母だと思ってる。 突き放しているわけでもなく、ピッタリ寄り添うでもなく、私たちは自分の幸せだけフォーカスすればいいのだと。

          夫の育休

          2020年の9月から夫は6ヶ月の育児休職を取得した。そのお話。 ちなみに私の双子妊娠出産のお話はこちら。 私の“男性育児休職”への憧れ私はもともと男性の育児休職への憧れがあった。私は社会学部卒。いや、正確にいうと社会学科なのだがそれは今はどうでもよい。受験の時に大学で何を学びたいかよく分からなかった私は何でもできそうな“社会学”を選んで進学した。そこでジェンダーの社会学に出会ったのだが「男と女でこんなに違うの?」と思ったのがキャリア、平たく言うと一生に稼ぐお金。女性が出産

          今やらなくていつやるの?

          喉元過ぎれば熱さを忘れる。 今苦しいを言わねば、 今変えようとしなければ、 非効率的でも今動かないと、 なんとかサバイブしてしまったら、 苦しみが分かるくせに 「私も大変だったからわかる!頑張ってね!」って 溺れそうな後輩たちを安全な岸で見てるような、 頑張れ~って応援するけど助けようとしないような、 そんな先輩になってしまう気がするの。 「大変だよね!」って寄り添ってくれる方たちの言葉に救われる一方で、 「あの人もやってきたんだから私もやらなきゃ」 って、苦しいのに、また

          今やらなくていつやるの?

          双子妊娠とお産の話

          2020年、私は3度目の妊娠をして双子を出産した。多胎というハイリスク妊娠でいつ入院するかビクビクしながら過ごしたが、結局出産まで元気に過ごした。私の体は双子妊娠にも耐えられる丈夫な体だということが判明したのだった。 私のお腹に双子がやって来た。私の覚え書きのためにも双子妊娠とお産の話を書きたい。 3度目の妊娠は双子2020年は2人目の育児休職からの復職を5月に予定していた。1月末、2人目の保育園も無事決まりホッとすると同時に感じる体の違和感。「むむ。これは…生理も遅れて

          双子妊娠とお産の話

          私はフェミニスト

          私はフェミニストを公言しようと思う。 フェミニストは男性を嫌悪する人ではない。 フェミニストはすべての人が等しく尊重されることを願う人だ。 フェミニストは男性の利権を剥奪しようとする人ではない。 フェミニストはすべての人が等しく権利を持つことを望む人だ。 確かに私は男性の悪口を言ってしまうこともある。 だけどそれは男性を憎んで恨んでいるわけではない。 これまでのなかで当たり前のように男性に与えられてきた力や特権が単純に羨ましく、男性であるが故に受けられている恩恵に気づいていな

          私はフェミニスト

          尊重されたい私

          ジェンダーが私のテーマだと再認識した今年。 今年が終わる前に、私がジェンダーに執着するようになった原体験を思い出せたらと考えていた。 幼少期の苦しかった経験。ジェンダーと直接繋がるわけではないけれど、その体験があったから同じ類いの苦しさに、敏感に反応したのだと思う。 私は尊重されたいという強い思いがいつもある。 私の考え、在り方を理解できなくても、納得できなくても、「絶対違う」とは否定しないでほしい。 「よくわからないけど、そういうのもあるのかもね」と優しくそこに置いておい

          尊重されたい私

          女が言うのと男が言うのと

          先日4歳と2歳と近所に買い物に出掛けた時のこと。 「手を繋ごう」の誘いにのってくれたのは2歳だけ。4歳は私の前を1人で進んでいた。 歩行者しか通れない工事中の狭い道を歩いていた。そこは工事していなくても“自転車は降りて通行してください”と注意書きがある。けれども本当に少しの間なので降りずに通行する自転車も多い。自転車を降りるのが面倒な気持ちも分かる。 前を歩く4歳の向かいから降りずにくる自転車があった。私はとっさに 「自転車!」 と言った。 反応したのは4歳。さっと端

          女が言うのと男が言うのと