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ベルサイユのばらを旅する その4-オスカルとフェルゼンの共通点「愛する人のために誰とも結婚しない」-

みなさん、こんにちは!

★ネタバレが含まれるので、ベルばらを読んだことのない方は注意です。
★記事の一番最後に、以前作ったベルばらのYouTubeを貼っておくので、あわせてご覧いただけると嬉しいです。

今日は、タイトルにある通り、オスカルとフェルゼンの共通点を見ていきたいと思います。

フェルゼン伯爵は、史実ではマリー・アントワネットの恋人として知られている人物です。特にフランス革命勃発後は、ヴァレンヌ逃亡等に奔走し、国王一家を救おうと力を尽くします。

そして、ベルばらでは、フェルゼンはオスカルの初恋相手の人として描かれています。

たくさんの魅力を兼ね備えたフェルゼン。オスカルが惹かれるのもわかります。

フェルゼンのために(実際はフェルゼンへの思いを断ち切るためにですが)、オスカルは初めて(そして最後の)ドレスを身にまとうことまでします。

そんなオスカルとフェルゼンですが・・・この2人の共通点と言えば・・そうです!『愛する人のために誰とも結婚しない』です。

2人とも、愛する人の身分や立場を考えて、結婚しない(オスカルは最終的にアンドレと夫婦になりますが)という選択をとるんですね。

フェルゼンは、史実でも実際に生涯独身だったようです(恋人は何人かいたようですが)。

オスカルはジェローデルに求婚されたことで、「アンドレのために誰とも結婚しない」という気持ちに傾いていきます↓

「彼が生きていくことが出来なくなるなら 不幸せになるなら、私もまたこの世で最も不幸せな人間になってしまう」

ジェローデルもびっくり!ですよね。だって、アンドレはオスカルの従僕ですから。

貴族であるジェローデルよりも、平民で従僕であるアンドレをオスカルが選んだことは、当時としては珍しいことなんじゃないかと思います。
(当時は、身分が違う人との結婚は相当厳しかった・・はず・・)

ジェローデルも、思わず「アンドレのことを愛しているのか?」とオスカルに聞きます↓

でも、その時のオスカルの返答は「わからない」。

まだこの時点では、オスカルの中で気持ちが固まってなかったのかな・・。

読者から見れば、オスカルはアンドレを既に愛しているのがわかるんですが・・。

なぜなら、この場面の前が、あの「馬車襲撃事件」で、アンドレを助けようとしたオスカルが「わたしのアンドレ!!」って、口走っているんです。

もうこれは愛しているでしょう!!

でも、まだオスカルの中でははっきりとした気持ちが固まっていなかった。

オスカルも言っているように、アンドレは幼馴染で長い間、”兄弟以上、親友以上の関係の男性”だったから、戸惑っている気持ちもあるんだろうなと思います。

で、この後、オスカルはアンドレに「もう誰とも結婚しない」とアンドレに告げるのです↓

どなたかが、ブログで、愛しているとオスカルに言われた時よりも、この時がアンドレにとって最高に幸せな瞬間だったのではないか、と書かれていて、私も確かにそうだなと・・。

アンドレは、当時の身分制度上、オスカルと結婚できるなどとは考えてなかったけど、オスカルが他の男性のものになるのが耐えられなかった。

だから、オスカルから「もう誰とも一生結婚しない」と言われた時に、うれし涙を流すアンドレの気持ちが、痛いほど伝わってきます。

もうこれでアンドレの望みは叶えられたんですから。

今、このブログを書いていて、オスカルっていつからアンドレのことを愛し始めたのかな・・とふと思ったので、またその考察も出来れば書いていきたいと思います。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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