橋口亜希子@ユニバーサルデザインコンサルタント 〜発達障害を手がかりとして幸せな社会を実現する〜

発達障害のある子の親として、理解啓発活動に携わって20年。社会がわからない発達障害の困…

橋口亜希子@ユニバーサルデザインコンサルタント 〜発達障害を手がかりとして幸せな社会を実現する〜

発達障害のある子の親として、理解啓発活動に携わって20年。社会がわからない発達障害の困りごとを集め整理し伝えるキュレーターと、個人的な感覚や体験に依拠せず様々な視点や考えを用いた高度な専門性が問われる代弁者の役割を担って活動中。社会と発達障害の相互理解を図る友好親善大使でありたい

最近の記事

学校に「行かない」を選択できる社会に! 

大切なのはその子にあった学びの環境・居場所があること 発達障害のある子の中には、学校に行けなくて悩んでいる子が多くいます。 また、本当は行きたくないのに、学校に行かない自分は許せないと自分を責めて必死で学校に行っている子も多くいます。 先日、あるママから相談を受けました。 「夏休みが終わってここ2週間、我が子が学校に行きたくないけど行かなくちゃいけないと言って、毎朝ものすごい葛藤している姿を見るのが辛い・・・」 行きたくない原因は、特別支援教室の担任の先生の一言でした。

    • 男女共用お手洗いってなに?その問いに答えるサイトができました!

      昨年6月28日に書かせていただいた「カームダウン・クールダウンってなに? その問いに答えるサイトができました!」でもお伝えしていましたが、3月9日に公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団のHPにて、「男女共用お手洗いってなに?」その問いに答えるサイトがアップされたのでご紹介をさせていただきます。 「男女共用お手洗」のピクトグラムも、カームダウン・クールダウンと同様に、急速に変化する社会事情に適合するよう、今までにない概念のピクトグラム作成に挑戦し、同じタイミングでJIS

      • どうやったら支援の質を問えるのか?「放課後等デイサービス」

        日本教育新聞にこんな記事が載っていました。 「保護者の期待高まる放課後等デイサービス。運営の適正化が今後の課題に」 先日、学童保育など放課後の子どもたちに関わる職員の資質向上研修で講師をさせていただいた際に、 「放課後等デイサービスに行きたがらない子どもがいる」 「足にしがみついて『行きたくない』と泣きじゃくる子どもを見るのが辛い」 「行きたがらない子どもを助けてあげられない自分に無力感を感じる」 との相談を受けました。 子どもたちの行きたくない理由は様々だと思います。

        • かっこ良すぎる!!発達障害の世界に希望をもたらす中高生たち

          20201101関東inochi学生フォーラム テーマ「発達障害と、 ともに歩める 社会をつくる。」 今日、仕事関係者からすごいプログラムを紹介していただきました。 それは「中高生がヘルスケア課題解決プランを競うプログラム」。 そしてなんと、今年のテーマが『発達障害』。 発達障害を手がかりとしたUDの活動をしている私ですが、恥ずかしながらこのプログラムのことは存じ上げていませんでした。 発達障害とともに歩める社会をつくるために、中高生がどんなことを考えたのか興味津々で、でも

          発達障害を手がかりとして、オンライン体験を考える

          発達障害にやさしい、事前に動画で学べる「オンライン体験」昨夜、うとうとしながらテレビを観ていたら、深い眠りにつきそうなときに一気に眠気が吹っ飛んじゃう、新たな取組が紹介されていました。それは旅行や買い物がオンライン上で楽しめちゃう「オンライン体験」 これこそ私が求めていたもの、実現したかった、まさしくbingo!な取組で、ワクワクドキドキしながらTVを観ました。 (ちなみに「bingo!」って言うのは古いらしい・・・笑!) 発達障害は「初めての場所」「慣れないこと」が苦手発

          カームダウン・クールダウンってなに? その問いに答えるサイトができました!

          5月24日に書かせていただいた「『カームダウン・クールダウン』マークがJIS認定」でもお伝えしていましたが、6月25日に公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団のHPにて、「カームダウン・クールダウンってなに?」その問いに答えるサイトがアップされたのでご紹介をさせていただきます。 ピクトグラム がJIS認定されたことからも、多くの人にカームダウン・クールダウンを知ってもらい、より理解を深めてほしい。 そして、カームダウン・クールダウンの存在意義を知った人が知らない人へ伝

          カームダウン・クールダウンってなに? その問いに答えるサイトができました!

          パパママの「そのママでいい」サークルを立ち上げました!

          約20年、発達障害の活動をしてきた私は、親の会立ち上げや障害者団体での活動にも携わってきました。それは、活動を始めた約20年前には、SNSなどインターネット上での交流の場がなく、実際に会って話をする物理的な場が求められたからです。 でも私自身もそうでしたが、物理的な場所へ行くことは負担になることもあります。 例えば、 ・子どもを預けなければならない ・子どもを預ける預けないで、夫婦や義父母の間でギクシャクする ・物理的な場所に行くために、時間も交通費もかかる ・前日に洗濯を

          川崎フロンターレ「発達障害のある子のためのサッカー教室」動画公開!

          注目された「発達障害のある子の観戦」翌日に実施したこと昨年2019年7月27日に等々力競技場で行われた「発達障害のある子のためのサッカー観戦(大分トリニータ戦)」はメディアでも大変注目されたため、ご存知の方も多いかと思いますが、7月28日に麻生グラウンドで行われた「サッカー教室」はあまり知られていません。そのサッカー教室の様子がドキュメンタリー映像として公開されましたので、当日の様子と私が感じたことをあわせてご紹介させていただきたいと思います。 カッコ良すぎる「スクールコー

          川崎フロンターレ「発達障害のある子のためのサッカー教室」動画公開!

          今こそ「学び方」「働き方」に選択肢を!

          発達障害を手がかりとして、「学び方」「働き方」を考える 私は今、すごく心配、危惧していることがあります。 それは緊急事態宣言が解除されて、 「もとの世界に戻ろうとする社会の力」に押し潰されてしまう人たちが 6月から顕著になっていくのではないかということ。 発達障害のある子どもたちや人たちもその一人です。 「行けること」が前提・美徳とされてきた社会コロナの影響を受けて、私だけでなく社会全体として、これまでの学び方や働き方には、学校や職場に「行けること」が前提になっていたことに

          本のご紹介「うつ白 そんな自分も好きになる」

          サンフレッチェ広島の森崎ご兄弟を取材させていただきました!昨年の12月だったでしょうか、毎朝チェックするウェブニュースを見ていたら、私にとってはある意味衝撃的なニュースをみつけました。 「元Jリーガーサンフレッチェ広島森崎兄弟がうつ病を告白した本を出版」 私は、精神障がいのある方やご家族の方、関係者など多くの方が読まれる、 公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会が発行している月刊みんなねっと の編集委員を務めさせていただいているため、うつ病などの関連記事はよく読みますが、引

          「カームダウン・クールダウン」マークがJIS認定

          発達障害にやさしいエリアを表すピクトグラム5月20日に、経済産業省の日本産業規格(JIS)において、 発達障害のある人たちが必要とするエリアを表すマーク、 「カームダウン・クールダウン」の案内用図記号(ピクトグラム)が、 追加されました! 2020年5月20日 経済産業省HP 日本産業規格(JIS)を制定・改正しました(2020年5月分) ①案内用図記号のJIS改正 案内用図記号は、言葉や文字によらず、一目見ただけで多くの情報や案内を可能とするものです。近年の社会事情の変化

          発達障害を手がかりとして、ソーシャルディスタンスを考える

          Part2 発達障害にやさしい「話さなくていいレジ」 新型コロナウィルスの影響で、3密を防ぐ「ソーシャルディスタンス」を守るための取り組みが、さまざまなところで行われていますね! 実は、ソーシャルディスタンスを守るための取り組みの中には、 「発達障害にやさしい」取り組みがあることを、みなさんご存知ですか? 発達障害のある方たちの中には、スーパーやコンビニ、レストランなどで困ってしまうことがあります。 その1つが、レジや注文の際に、話さなければならないこと。 「話さなけれ

          発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム 〜Jリーグシャレン!アウォーズ『チェアマン特別賞』受賞が未来にもたらすもの〜

          2020 Jリーグシャレン!アウォーズ 『Jリーグチェアマン特別賞』を受賞 私も携わらせていただきました、昨年2019年7月27・28日に川崎で行われた「発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム」が、5月12日に、 2020 Jリーグシャレン!アウォーズ『Jリーグチェアマン特別賞』を 受賞しました! 日本初! 発達障害のある子とご家族のためのサッカー観戦&教室ツアーが実現 発達障害のある子どもの中には、サッカーが本当は大好きなのに、 困りごとからサッカーを嫌いになっ

          発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム 〜Jリーグシャレン!アウォーズ『チェアマン特別賞』受賞が未来にもたらすもの〜

          発達障害を手がかりとして、ソーシャルディスタンスを考える

          Part1 発達障害にやさしい「足跡マーク」新型コロナウィルスの影響で、3密を防ぐ「ソーシャルディスタンス」を守るための取り組みが、さまざまなところで行われていますね! 実は、ソーシャルディスタンスを守るための取り組みの中には、 「発達障害にやさしい」取り組みがあることを、みなさんご存知ですか? 発達障害のある方たちの中には、混雑しているスーパーや市役所などの窓口で困ってしまうことがあります。 その1つが、列への並び方がわからないこと。 日本の社会は特に、慮ってとか、忖

          プロフィール

          発達障害を手がかりとしたユニバーサルデザインコンサルタントとして社会課題を解決する。 発達障害の人たちの困っていることは、社会の課題を解決するきっかけになると私は考えています。 なぜなら、発達障害の人たちの「困っていること」は、社会の多くの人たちも「困っていること」だったりするからです。 だから、発達障害の人たちの困りごとを解決して発達障害の人たちが幸せになることは、社会を幸せにすることにつながると私は信じて、 「発達障害を手がかりとしたユニバーサルデザインコンサルタント」