意味のある語学留学をするためには・・・!?

語学留学・・・エージェントに頼めば、無料で自分の希望に近い語学学校と国を紹介してくれる。

お金さえ払えば、どの国のどんな語学学校にも留学可能なのだ。

しかし、実際に短期留学を経験してみると「語学学校って意味ないんじゃ?」と思うことがいくつかあった。

今回は語学学校のデメリットと、意味のある語学留学をするためには、どうしたらいいのかについて言及してみたい。

まずは語学学校のデメリットから・・・

1.留学生の英語レベルは低い

大前提として、みんな英語が話せないからこそ、語学留学を決めたわけだ。それは日本人の留学生だけではなく、海外からの留学生も同じ。

ということで、留学生同士はどうしても稚拙な会話に始終してしまう。よくて中級。最悪な場合だと初級英語を使っての深みのないコミュニケーションとなる。

留学生同士の会話からネイティブがよく使うフレーズなどを新たにたくさん吸収することは難しい。

もちろん学校のネイティブの先生と仲良くなれば別だが・・・あまり現実的ではないと思う。

例外として、すでに中級以上の英語力を持っている場合は、クラスメイトの英語レベルもある程度高いため、意味のある語学留学になることもある。

ただ、日本人留学生の英語レベルはほぼ同じなので、クラスの9割が日本人というケースもままある(筆記試験の結果のみでクラス分けする学校が多いため)。

2.国籍別のグループが出来上がる

英語力が不十分だと他国のスクールメイトとはコミュニケーションが取りづらい。そのため同じ国籍の者同士で固まりがちに。

自然と日本人のグループ、ブラジル人のグループ、フランス人のグループのように国籍別のグループが出来上がり、学校の休憩時間も日本語で会話することになる。

また、一度日本人のグループに所属してしまうと、同調圧力により、そこから抜け出すことが難しくなる。学校が終わった後や休日も日本人とベッタリなんてことも! (日本人同士でも英語で会話していれば問題ないのだが・・・)

授業以外で英語をほとんど使わないのなら、もはや何のために留学したのかわからない。日本でオンライン英会話やカフェ英会話をした方がマシだ。

3.日本人同士の仲違いがめちゃくちゃ多い

これは実際に留学してみて驚いたことのひとつだ。ただでさえ語学学校の狭いコミュニティの中で、さらに狭い日本人グループが出来上がるため、日本にいたら絶対に仲良くならないような日本人とも適当に付き合う必要が出てくる。

そうなると、発生するのは「仲違い」。

「アイツは英語ができない」だの「あの子はあのイケメンのスペイン人を狙っている」だの、くだらないことで険悪なムードになる日本人同士がなんと多いことか!

個人的には日本人同士なのに、なぜ仲良くできないのか疑問に思う。こんなときこそ、お得意の「空気を読む」という特殊能力で、お互いの距離感をはかれないものなのか・・・。

日本人同士だからこそ、いらぬライバル意識や嫉妬といったネガティブな感情を抱きやすいのかもしれないけど。

狭いコミュニティの中で争っている輩には、「日本にいるよりも、悪い意味でディープな日本を味わうために、はるばる異国の地に降り立ったのかよ?」と聞きたくなった。

いらんことで足を引っ張るのが同じ日本人という点が解せないし、心底くだらないと思う。

留学先では日本人と仲良くしない、もしくは英語でしか会話しないと決めている人もいるが、偉いと思う。

寂しさを感じることもあると思うが、その方が日本人グループから距離を置けるというメリットがあるのは確かだ。

以上が語学学校で感じた大きなデメリットである。

じゃあ、意味のある語学留学をするためにはどうしたらいいのか? 個人的に思ったことを綴ってみる。

1.語学習得以外の目的を持つ

語学習得以外の目的を持つといいと思う。別にそれが旅行や外国人の友達・恋人を作りたいというものでも構わない。

他人から見て不純な動機だったとしても、英語を学ぶモチベーションがアップするのなら、その人にとっては大きな意味があるのだ。

その国で将来働いてみたいという思いがあり、視察の一環として留学するのもありだろう(ワーホリできる年齢を過ぎている場合は特に)。他国でボランティアをしたい、というのもいいと思う。留学する国にもよると思うが、ボランティアのカリキュラムがある学校も結構あった。

2.気が合う人とだけ仲良くする

ある程度の英語力は必要になるが、本当に気が合う人とだけ仲良くすればいいと思う。

慣れない異国での生活・・・不安になることも多々あると思う。

だからといって日本人グループにどっぷり浸かるのはあまりおすすめできない。

日本人グループには所属せず、気の合う日本人とだけ個人的に仲良くなればいいと思う。

具体的な方法としては、日本人グループ主催のパーティーなどに誘われたら、気が向いたときにだけ参加する。気が向かない時や相性が合わないと感じる人がいる場合は、お断りする。理由は「体調がいまいち優れないから」など適当でオッケー。

所詮、留学先での人間関係などテンポラリーなものである。必要以上の気遣いなどいらないのだ。

実際、留学先から帰国して、なお連絡を取り合っている人はごくわずか。気が合う国内外の友人のみだ。むしろ旅行先で出会った外国人の友人の方が仲が良いくらいだ。

3.一人で生活するに越したことはない

滞在先のアパートメントは、1室に一人で生活するスタイルがベストだと思う。寮や共同アパートの方が安いけど、どんな人が同室にブッキングされるかわからないし、荷物を盗まれるなど、面倒なアクシデントに遭うことがある(実際に荷物を盗まれた人がかなりいた)。

また、留学生(日本人も外国人も)の中にはパリピが結構いて、毎週のようにホームパーティーを開催したり、毎晩クラブで遊んで、早朝に帰宅するような人たちもいるので要注意。

ホームステイという手もあるが、ホストファミリーは当たり外れがありすぎる印象。お金のためだけにホストファミリーをやっている家族に当たると最悪である(高い割にメシマズという問題も)。

ということで、一人でアパート一室を借りたいところである。金額は高くなるが、その分、誰にも邪魔されることなく、ゆっくりと過ごせる。(学校のアパートが高いのなら、Airbnb使うのもあり)

宿題にも集中できるしね。

4.休暇と割り切る

「日本で働くのが疲れた」「会社を首になった」という理由で留学する人も案外いる。その場合は、休暇と割り切って留学するのもいいと思う。

よくネットで「英語が上達しないのなら留学する意味ない」と書かれているのを目にする。

確かに正論ではある。

けど、明確な目標を持って語学留学する人ばかりではない。

私は普通に旅行するだけでは物足りないのなら、留学という形を取るのもありなんじゃないかと思う。

語学を学びつつ、ゆっくりと人生の休暇を楽しむ。それも考え方によっては大きな目標ではないだろうか。

せかせかと働いたり、学ぶことが全てではない。

時にはゆっくり過ごすことも大事だ。

そういった時間を持つことで、新たに見えてくる目標もあると思う。

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今回は、あくまで語学学校への短期留学で感じたことを率直に書いた。なので、1年以上の長期留学や大学や大学院への留学の場合は、上記のケースに当てはまらないことも多いと思う。

生きていく中で疑問に感じたことをあらゆる角度から掘り下げて考察していこうと思います。独女の語る駄文。