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尿路結石になって感じたこと
最近、また、尿路結石になった。発熱を伴い、コロナウィルスの感染かとおびえているも、呼吸器症状も味覚異常もない。なんか変だなあと、仕事を早退して家で横になった。尿意を催したのでトイレに行くと尿がでないだけでなく、真っ赤な血がペニスの先からでている。以前、尿路結石になったことがあるので、今回はほっとして、水をたっぷり飲んで、抗生物質をのんで、痛みを含めて治癒した。折角なので、尿路結石になった方々のた
もっとみる月経血を原料とする子宮内膜再生
月経血由来細胞を原料として、子宮内膜を再生することを慈恵会医科大学大学院生の横溝陵氏とスタートしている。月経血に含まれると想定される内膜上皮及び内膜間質の細胞を増殖させ、子宮内膜を構築するプロジェクトである。移植結果を見ると期待できる。
再生医療に利用できる組織、臓器、細胞供給源として、子宮、胎盤、臍帯、卵巣、卵管があげられる。手術の切除対象となった場合には、それらの組織に由来する細胞は貴重
国立成育医療研究センター研究所と国立小児医療研究センター
国立成育医療研究センター研究所の前身は、国立小児医療研究センターである。その元研究センター長の明樂氏が、「国立小児医療研究センター 3年半の回顧」を記載している。私にとって興味深かったので、一部を抜粋する。
............(略)国立小児医療研究センターは開設以来着実に 実力を挙げて来た事にも目を見張る思いである。 30人余りの研究者が8部に分かれているという 研究所を世界的に認知させる
医学と科学の「新日常」
コロナウィルスにより、学問にたずさわってきた人たちにとっても大きな変革があります。学問の世界における「新日常」を探る日々です。
一年前の令和2年4月の話です。まず、困惑したことは、緊急事態宣言の発令とともに、私が勤務する研究施設は事実上の閉鎖となったことです。大学生は実習・研究ができなくなり、自宅待機となり、一部の授業しか聴講できなくなりました。不要不急の活動はすべて中止となり、実習・研究活動は
室温が37度を越える研究室。
研究室は昔は4階にあり、夕日に当たる新宿副都心、夜の東京タワーを眺めることができ、それらを見ることができなくなったのは残念である。一方、新しい研究室は7階となり、富士山を大きく眺めることができ、異常気象でも研究室内の室温が37度を越えることがなくなることは嬉しい。性格の優しい留学生が「暑い」と研究室内で少しでも涼しい席を求めて移動するのも、培養器の外に出した細胞に熱ショックがかかる問題も昔の話で
もっとみる「鬱(うつ)」と「脾(ひ)」に関する話
35年前の話である。大学の研究室で自らのキヤノン製ワードプロセッサーには、医学変換辞書がなかった。医学変換辞書がなければ、医学用語をひとつずつ登録するしかない。登録しないと使いにくくてしかたがない。病理解剖に関する、自分がよく利用する用語を登録する作業は手間のかかることではあるものの蓄積することによる快感もある。当時のワードプロセッサーには、医学領域でよく使用する漢字すら登録されていなかった。「
もっとみる2021年1月~3月分 [国立成育医療研究センター研究所 クォータリーレポート]
■小児血液•腫瘍研究部
[原著論文]
1. den Boer ML, Cario G, Moorman AV, Boer JM, de Groot-Kruseman HA, Fiocco M, Escherich G, Imamura T, Yeoh A, Sutton R, Dalla-Pozza L, Kiyokawa N, Schrappe M, Roberts KG, Mullighan
クローン人間の「こころ」
四人の子どもたちが小さかった頃、茨城県東海村に行きました.子供4人とその友達1人と妻1人を連れて原子力発電所と再処理施設に関する博物館とテーマパークに遊びに行くためです.常磐自動車道を車で走っている時に家族の者から質問をされました.「脳を移植したらそのヒトはどっちのヒトになるのか.」「は?」「脳を渡した方のヒトになるの?もらった方のヒトになるの?」「そのヒトは,ドナーに決まっているじゃないか.」
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