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国立成育医療研究センター研究所と国立小児医療研究センター

国立成育医療研究センター研究所の前身は、国立小児医療研究センターである。その元研究センター長の明樂氏が、「国立小児医療研究センター 3年半の回顧」を記載している。私にとって興味深かったので、一部を抜粋する。

............(略)国立小児医療研究センターは開設以来着実に 実力を挙げて来た事にも目を見張る思いである。 30人余りの研究者が8部に分かれているという 研究所を世界的に認知させるものにするにはどうすれば近道かという事が、9年前の私の課題 だった。 研究センターのテーマを2つか3つに絞るというのはアメリカ流の近道だったが、 日本流の民主主義のもとでは到底無理で、 また、 研究者は自発的な研究をするときに一番力を発揮するという原則にも外れる事になる。 しかし、 研究者がcritical mass以下の小さなグループに分かれては世界と太刀打ち出来ないのも明白であった。.............

二十五年くらい前の研究所の話である。現在は、素晴らしい研究所に28名の常勤研究者がいる。部及び室は13はあるだろうから、常勤の人数は同じで、部および室の数が増えている。それにもかかわらず成果が25年前とは比較にならないのは、研究費のおかげである。また、研究費のおかげで多くの非常勤研究員、共同研究員、大学・大学院の学生でにぎわっている。ありがたいことであります。


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