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採用の質、コストをnoteを使って劇的に変える方法

会社にとって、社員は大切。
だから採用って大事なんだ、という事をよく聞きますが、改めて思えば、こんなにわかりきったことってないと思いませんか?

今では、「採用に力入れてます」と言わない企業を探すのは難しいくらい、採用を重視する姿勢は、当たり前のものになってきました。
でも、これもまた当然のこと。
むしろ、堂々とこういう事を言っている会社の事ほど、疑ってみた方がいいという、真逆の現象すら起きている感があります。
まだ世間の裏側を知らない就活中の学生さん達は、本当に気をつけた方がいい問題だと思います。


それにしても、採用活動というのは、採用する方もされる方も難しい。


20年ほど前の話になりますが、私の就活時期はちょうどリクナビなどの求人サイトが出始めた頃で、ネットで求人情報をみて応募フォームで必要な情報を入力し、300文字くらいで志望動機を書いて、不安な気持ちでエントリーしたりしていました。
今から思えば、300文字で志望動機を書くなんて、綺麗にまとめられる人の方が怪しいような気もしますが…。
もっと前の時代なんて、会社に履歴書を入れた封書を送っていたわけだから、懸賞に応募するみたいで、今から考えると笑ってしまいますよね。

その時々で、トレンドがあるのだと思いますが、引く手数多だった最近の新卒市場も今はコロナで状況が一変してしまったので、先が読めない状態だと思います。

中途採用だと、また状況が違いますよね。
最近では転職エージェントなんていうサービスが、流行っているのでしょうか?
エージェントなんて聞くと、随分とカッコいいイメージですよね。
黒い服着た何者かからある日ヘッドハンティングされて、条件のいい会社を紹介されるイメージ、なんて言ったら幼稚でしょうか。
にしても、急に年収が上がるなどという、こんな都合の良いことは本当にあるのだろうか。


採用する側の話をしましょうか。
丸9年会社をやっていれば、株式会社SUGOIにも沢山の人の出入りがありました。
新卒や中途、ヘッドハンティング、外国人、インターン、知り合いの紹介などなど。
色々やりましたが、どれにも共通して言えることは、採用活動って、時間とコストがかかる。
求人サイトに掲載して、面接して、入社準備して、試用期間があって、本採用に至る。試用期間まできても、合わなければ途中で辞めることも勿論ある。そこまで掛けたコストと時間は、まぁ仕方なかったよね、で片付けるしかない。
なかなか辛いことですが、今まではそういうものだと受け入れてきた。

クリエイティブ業界でいえば、自分が見聞きしてきた世界でいえば、制作系の会社などは志望数も多いので、基本的には社員を低めの給与で多めに採用するという手法が、当たり前のように行われていました。
最後に数人残ればいい、という発想です。
あくまで自分が見聞きしてきた世界という事を強調しておきますが、こういう面があったことは否めない。


そういうことが嫌だと思っていたので、SUGOIでは採用についても出来る限り自分達らしい形を模索してきたわけです。
そして、今取っている採用活動というのは、noteにこの記事を掲載していて、読んだ人からTwitterでDMをもらうというやり方に辿り着きました。


この記事を書くときは、当然の事ながらタイトルが議論になりました。
求人するのに「バカ募集」なんていうのは、流石にひどいんじゃないのか、と。
でも、しっかり中身を読んで頂ければわかります。
怖いもの見たさで読んでみてください。この求人は本当のバカを求めてるわけではありません。

さて、noteの記事を入り口とする採用方法に切り替えてから、会社にとっては2点の大きなメリットがありました。

1つは、記事をしっかりと読んだ人しか応募してこないので、面接に進む人はよっぽどの人だということ。
これは「バカ募集」のタイトルが効いてるんだと、我ながら思います。
求人のコンセプトを記事にしているので、私達に興味のある人は、やはり他の記事も読んでから応募というアクションを取ります。
つまり、面接の時点でロイヤリティーが高い人に自動的に絞れている、というわけです。

そして2つ目は、これだけ得られるものがあるのに、採用活動のコストが全く掛からないということ。
おそらくこのやり方が今後もうちの会社のベースになっていくと思うので、今まで回りくどいやり方に掛けていたコストはなんだったんだろう…と正直思います。
noteが世の中に普及してくれて、万々歳。


今のところ、先にあげた「バカ募集」記事の月間ビュー数は300程度。そして、その中から面接希望のDMが月に2、3人来ます。
この2、3人というのが、有難いくらいロイヤリティの高い人ばかりで、noteを使った採用活動の効果に感激しているというわけなのです。

もちろん、まだこの採用方法もお試し期間中で、確立できたというわけではありません。
でも、とても手応えを感じているという事をシェアしたくて、今回の記事を書きました。
また、経過報告をします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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