秋葉陽児 株式会社SUGOI

映像ディレクターから起業し経営者に。経営者になってみて痛感した"ブランディン…

秋葉陽児 株式会社SUGOI

映像ディレクターから起業し経営者に。経営者になってみて痛感した"ブランディング"の重要性をプロモーションと組み合わせ、統合的アプローチをサービス化。ブランド構築と販促の両面から支援。

最近の記事

傘を真剣に選んだことがない人へ

少し前の話だが、いつものリモートワークではなく、恵比寿まで打ち合わせのため外出した。前日から夕立のような大雨が降っていたが、その日の朝は打って変わって快晴で、むしろ暑さを感じるほどだった。最寄り駅まで歩くのが億劫になるような天気と気温だったが、打ち合わせまでに汗をかきたくないと思いながら家を出た。 満員電車に揺られて恵比寿に到着したころには、天気の様子が一変していた。雨が降り出しそうな、不穏な空模様だ。改札までの階段を降りる間にも、みるみるうちに空が暗くなってきた。駅から打

    • ミッドライフクライシスの乗り越え方。

      気づけば、私も40代半ばになっている。 30歳の頃、起業に勇んで飛び込んだ。それからの日々は、成長の喜びと、忙しさ、プレッシャー、そして数え切れない悩みに満ちていた。でも今振り返ると、あの頃の自分は怖いもの知らずだったと思う。同年代の仲間たちも、みんな同じように感じていたのではないだろうか。 しかし、40歳を過ぎたあたりから、周りの様子が少しずつ変わってきた。 みんな何となく落ち着き始め、以前ほど無理して頑張らなくなったように見える。一見すると、これは良い変化のようにも思

      • インナーブランディングにクリエイターとして関わったら、ものすごい量のワクワクを生み出せた話。

        今朝、採用代行を行なっている企業の方の、こんな記事を読みました。 インナーブランディングのメリットとデメリットが簡潔にまとめられており(絶対に内容的にはやった方がいいけど、コストと時間がかかるので天秤にかけて判断するべき、ということ)、では具体的にどんなことをやったらいいのかという施策例の中に、堂々とムービーが挙げられているのを見て、嬉しかったですね。 自分が力を入れているブランディング・ムービーの方向性が、間違ってないことを確信できました。良い記事に出会えて嬉しいです。

        • 僕のルーツになり、進む先を決めた菊日出さんの言葉。

          今日は、自分の「ルーツ」と思っていることについて書こうと思います。 心の中にとってあった大事なことを話そうと思うので、ぜひ最後まで読んで頂けたら嬉しいです。 僕には今まで、たった一人だけ、尊敬する人がいました。 逆に言えば、この人以外にこれまで尊敬を感じたことがないと言い切れてしまいます。 関口菊日出さん。 今生きていらしたら僕の親世代、70代となる方ですが、とても著名なCMディレクター(監督)です。 代表作と言われているのは、明石家さんまさんが「幸せってなんだっけ〜」と

        傘を真剣に選んだことがない人へ

          ブランディングしながら映像を作りませんか? という話。

          今回は、映像ディレクターから経営者となった自分がたどってきた道は、ブランディング・ノウハウに通ずるものだった、という話をしていきたいと思います。 前の記事の最後で、広告とは別の選択肢として、「約束」のムービー、つまりブランドムービーを作っていく、ということを書きました。 あなたはクリエイターというものに、どんなイメージを持っていますか? 一般的なイメージのクリエイターは、映像やグラフィックなど表現の細部にこだわる人たちかもしれません。しかし、私はそのようなクリエイターで

          ブランディングしながら映像を作りませんか? という話。

          サステナブルで使い捨てない広告を真剣に考える。

          この夏、オリンピックの中継やニュースにチャンネルを合わせながら気付いたことがありました。 間に流れるオリンピック期間の広告が、過剰な程に立派だと感じてしまったのです。言ってしまえば、ちょっと白々しいなという。 開催に関して賛否両論あっただけでなく、その裏側も立派とは言えない状況であることを連日のように目にしていたからでしょうか。 私は昔から、このちょっとした白々しさを広告というものに感じてきました。そして、仕事として広告制作に関わるようになってからは、白々しさをどうすれば視

          サステナブルで使い捨てない広告を真剣に考える。

          獣道しか作れない自分が、COOに助けられているところ

          皆さんは、COOって何か知ってますか ? COOとは「Chief Operations Officer=最高執行責任者」のことで、会社において日々の業務執行の責任を負う存在ということです。 私の経営している会社SUGOIは、かなりの小所帯ながらCOOが存在します。 これ、結構珍しいことだと思うんです。 同じくらいの規模の制作やクリエイティブを手がける会社には、あまり見当たらない存在、それがCOO。 そんな役職をなぜSUGOIが取り入れたのか、ということについて、今回は話

          獣道しか作れない自分が、COOに助けられているところ

          オープン社内報はとんかつ屋のキッチンである。

          #オープン社内報っていうハッシュタグがnote内にありますよね。 社内報って社内向けのものという印象があったと思うんですが、それが誰でも読める形でズラッと並んでいるのが面白い。 SUGOIでも、週に一本のペースでCOOのゆういちが #オープン社内報 を公開していますが、最近になってお陰様でようやくこれがアクティブになってきたようで、先日は「特にスキを集めました!」という通知を頂くことができました。 そこで今回は、私がSUGOIの代表としてこのオープン社内報をどのように考

          オープン社内報はとんかつ屋のキッチンである。

          働くとは、親友探しの道だった。

          私は昔、恋人から「サイコパス」と呼ばれたことがある。 共感性がないという意味でだ。 もちろん、愛情込めた冗談だと思うけど。 世間で言われてる「サイコパス」のように、人を自分のために貶めようなんてことは一欠片も思ったことないけれど、確かに自分には共感性がないなぁ、と思うことは日常で多々ある。 私は、クリエイターであり、SUGOIという映像やブランディングを手がける会社の経営者だ。 経営には共感性の低い人物が向いている、なんて言われたりするけど、それはなんか違うだろう、出来

          働くとは、親友探しの道だった。

          俺は、迷いながら歩いてる。

          突然ですが、皆さんは「迷ってる」ということを正直に人に言えますか? ファミレスのメニューでどれにしよう?というレベルの「迷ってる」ではなく、例えば仕事や人生において、どっちの方向に進めばいいのか?というレベルでの「迷い」を、口に出しているでしょうか。 きっと、あまり口にしてない人が多いんじゃないかと思います。 逆に「いや、言ってるよ」と思う人も多いのでしょうか? よく上司が部下の話を聞きながら、「俺だって迷うよ」なんて言うのもありますね。でもこれって、本当に本心から「迷

          俺は、迷いながら歩いてる。

          ごめんも、頑張るもいらないよ。

          先週の水曜日(3/17)、SUGOIの読書会「本で遊ぶじかん」は大きなターニングポイントを迎えた。 そしてその事に、私も含めたSUGOIのメンバー全員が気付いていなかった・・・という件について、今日は話したいと思います。 「本で遊ぶじかん」とは何なのか?はこちらをご覧ください。 どんなターニングポイントだったのか? 正直に言いますと、この日の読書会はイマイチだったのです。 これは、今までやってきた中で初めてのことで、少し苦い気持ちになりました。 コロナ禍前のオフライン

          ごめんも、頑張るもいらないよ。

          愛について、言わせてくれ。

          私が代表を務めている(株)SUGOIに「愛とアイデアのある会社」というタグラインを設定している私ですが、今日はここで使っている「愛」という言葉について、思っていることを話してみたいと思っています。 1. 仕事において、愛を大事にしていた この「愛とアイデアのある」という言葉は、4年前から使っています。 最初は、自分自身のアイデンティティとはなんだろう?と、内側を見つめ続けていた時に出てきた言葉でした。 自分はクリエイターとして、いつもそこにある課題をアイデアで解決する

          愛について、言わせてくれ。

          ビジョンは「冷静と情熱の間」にある、という話。

          今日は、私が「ビジョン」というものについて考えてきた遍歴を、ぜひ語ってみたいと思っています。 SUGOIは今年で10期目となるのですが、この期に及んで「会社のビジョンを変えた方がいいんじゃないか?」と代表の私が考えているんです。 会社のビジョンって、通常はコロコロ変えるものではないですよね。 自覚しております。 本当は変えたくないのは山々なのですが、間違えていると思うのなら、それを死守するより変えることの方が大事。 むしろ変えられるところがSUGOIのいいところ、なんて開き

          ビジョンは「冷静と情熱の間」にある、という話。

          その独立心は、反抗心?

          ● 最近よく聞く独立の話 最近、コロナの影響で、会社に所属し続ける事が苦しくなってる人が多くなっているなぁ…と肌身にしみて感じています。 単純な業績悪化もあるでしょうし、昨年からの緊急事態宣言によるリモートワークで、会社や社会の中に蔓延する不安やストレス、そしてそこから解放されたい、という気持ちが後押ししているのかなぁと。 自分の身の回りでもよく聞くんですよね。 同年代の40代の友人、知人たちが、会社を辞めて独立した、もしくは独立しようか悩んでいる、なんていう話を。

          その独立心は、反抗心?

          ごめん、アメリカ。 誤解していたかも・・・

          SUGOIでは月に一度のペースで読書会をしているのですが、読んだ本の中から今回は自分の担当だった章だけをかいつまみ、noteに書いてみたいなと思っています。 「担当」という言葉を使いましたが、これはSUGOIの読書会の システムによるものです。 私たちの読書会は、 ・予習なし、事前に読む必要なし ・その場で、メンバー全員で一冊を読む というスタイルを取っています。 これは、SUGOIのクリエイティブスタイルをも体現しているなと思っているのですが、ややこしい話は今

          ごめん、アメリカ。 誤解していたかも・・・

          会社のビジョンを、暗記させずに染み込ませる方法

          SUGOIには、社内に何種類かのミーティングがあります。 その中に、毎月末に開いている“SUGOI-ing ”というタイトルのミーティングがあるのですが、“SUGOI-ing”=スゴイング、我ながらダサい名前ですね。 なぜミーティングにこんな名前を付けたのか? そして、SUGOI-ingとは何なのか? 今回は、これについて話していきたいと思います。 ●会議を愛するため、言いたくなる名前をつけてみた SUGOI-ingというのは、月に1回開く定例ミーティングのこと。 定例

          会社のビジョンを、暗記させずに染み込ませる方法