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会社のビジョンを、暗記させずに染み込ませる方法

SUGOIには、社内に何種類かのミーティングがあります。
その中に、毎月末に開いている“SUGOI-ing ”というタイトルのミーティングがあるのですが、“SUGOI-ing”=スゴイング、我ながらダサい名前ですね。

なぜミーティングにこんな名前を付けたのか?
そして、SUGOI-ingとは何なのか?
今回は、これについて話していきたいと思います。


●会議を愛するため、言いたくなる名前をつけてみた

SUGOI-ingというのは、月に1回開く定例ミーティングのこと。
定例ミーティングなんて、どの会社にもありますよね。
月末の定例ミーティングってとても大事なものだと思うのですが、頭に「定例」などと付けてしまうと、途端にルーティン感が生じ、薄ぼんやりしてしまうのも確かです。

最初は目的などを設定していますから、「さあ、やろうか!」なんて意気込んだりもできるのですが、徐々にモチベーションが低くなり、いつのまにか中身が無くなり取りやめたりしている・・・。

皆さんの会社でもそんな経験ありませんか?
ご多聞にもれず、SUGOIにもそういった過去がありました。

そんな失敗を踏まえて思いついたことは、「会議そのものに、つい口にしたくなる名前をつけよう」ということ。
名前って不思議で、それがあるだけで捉え方がポジティブになるんです。
名付けって、全ての始まりだと思うんですよね。

SUGOI-ing、最初聞いた時のメンバーの反応はいまいちでした。
けれど、前の「定例ミーティング」のような名前よりも口にする回数は格段に増えたし、なんなら今は空気のように自然な存在感で、みんなが口にしています。

「さぁ、スゴイングやろうか!」

って、ちょっとダサいけど、言ってみたい感じありませんか?
この感じがクリエイティブにおいて大事だなと思ってるんです。


●自分たちの状態を確認する、それがSUGOI-ing

では、なぜSUGOIに現在進行系のingなんて付けたのか。
これにはちゃんとした訳があります。
現在進行形のSUGOI、つまり自分たちの状態を確認するという、文字そのままの意味が込められてるんです。
名前というのは、小難しくするよりもパッと見て意味が把握できることが大事ですよね。
SUGOIには、「愛とアイデアのあふれる世の中をつくる」というビジョンがあります。そこへ向けての3つのミッションがあり、6項目のバリューもある。
これについては記事にまとめたので、ご興味ある方はぜひ読んでみて下さい。


でも、これっていくら言葉で覚えても、日々の行動に反映することが結構難しい。社員の行動にまで、会社のビジョンやミッションをどう染み込ませるか。

古いやり方だと行動指針などを明文化して壁に掛けておいたり、朝礼で復唱したり、なんていうのがありますね。
社歌なんていうのもありました。歌で染み込ませようということですね。
でもこれ、言葉だけ覚えても、いざ反射神経として使えるかというとなかなか使えない。

クライアント企業のブランディングにも関わるSUGOIとしては、こういう悩みを、規模の大小に関わらず企業の経営陣が抱えていることは肌身に染みて感じます。実際に自分たちもそうですしね。すごく普遍的な問題だと思うんです。


●会社のビジョンは、壁に掛けておくものではない

会社が今どういう状態で、どんな想いで動いているのか。
これはすごく大事なことなんですが、売上だけを見ていても、実はよくわからないものだったりします。

ただ稼いでいればいい、というわけじゃないんですよね。ビジョンやミッション、行動指針に沿わずに上げた売上は、他の会社でも代替可能となってしまうはずなので。
そういうわけで、SUGOI-ingの時間というのは、現在進行形の案件を確認しつつ、こういったケースの場合はSUGOIはどのような態度を示したら良いのか? なんて事を話し合ったりする時間にしているんです。 そうやって話し合っていると、必ずそこにはSUGOIなりの回答が出てくる。

これがとても面白いと思います。

現在進行形で自分たちの状態を確認していると、会社のビジョンまでもが、生き生きとして見えてくるんですよね。
額縁に入れて壁に掛けられた会社のビジョンというのは、申し訳ないけれど、答えを暗記するように、と言っているようなものだと思うんです。

それと反対に私が思う会社のビジョンというのは、トップが決めた答えなどではなく、むしろ働いている一人一人が自分自身やチームに問い続ける、生きたものであるべきだな、と思うんです。

そうすると、ビジョンやミッションや行動指針が、生きたものになる。
それは答えなどでなく、世の中の動きや実感に照らし合わせて、経営者だけでなく社員一人ひとりの実感によって、アップデートしていくことも可能なものなのではないか。

そんな風に思っているので、このSUGOI-ingは私たちにとって重要な、実りある時間になっています。
みなさんの会社でも、社訓を掲げた額縁に埃は溜まっていませんか?
こんな感じで、すす払いしてみませんか?


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