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山羊アキミチ
2024年6月26日 17:03
朝日が昇るゆっくりと変わらずに街の輪郭がくっきりと浮かんでくまだ昨日から抜け出せずまだ昨日すらひきずったまま起きなきゃ今日に乗り遅れぬようなのに時が止まる生まれ変われるなら生まれ変わりたい今でも生まれ変われないからわたしは生き直す生き直すことならできるでしょう月が顔を出すゆらりと変わらずに街の瞼がぼんやりと霞んでくまだ今日の真ん中でまだ今夜に追い
2024年6月17日 20:59
畳で眠る16の君がいる腹をわずかに収縮させ呼吸を確かめる夜何年か前より少し小さくなって今 君は生きている僕の目の前に君がいる君が生きている今この気持ちを残しておきたくていなくなってしまったらもう二度とこの気持ちは残せないから僕が後悔から学んだことはこれまでそれは失ってから残したこと悲しみは深く ただ一色で無理に明るく強がった空回りのことばが並んでいた失ってからで
2024年6月3日 22:19
今はわからなくていいただ聞いてくれるだけでいいそして忘れるくらい時間が過ぎてふたたび思い出してそのときなにを感じるか考えて理解して動いて自信はないけれど伝えておきたい眠る前 いつものように反省するかもしれないそれでも生まれた素直な思いをことばで託したい今はわからなくていいわかるものではないから自信はないけれど伝えておきたいこのことばがあなたの中に埋められて
2024年5月29日 12:12
青い華 黙って咲いた弱くてごめんなさいわたし ぽつりつぶやいた冷たい雨の中すれ違うと会話が一瞬止まるのわたしの歩き方そんなに可哀想?気まずくてね 堪らなくてねなるべく裏道選ぶんだ遠くでこどもの遊ぶ声がしたりたまたま風の通り道だったり本当 わたし しあわせ青い華 頭を下げた馬鹿でごめんなさいわたし以外気づかれず静かに風に揺れあんなに美味しそうに飲むじゃないわたし
2024年5月19日 18:02
寂しいですか あなたは今わたしも同じ気持ちでいます見えていますか 同じ月わたしは足を止め見上げてます毎日汚れた音や言葉が胸を傷めますそのたび耳を塞いで世界遮ります今 静かにイヤホンを外します弾けて散った星の花火流すなら 輝く涙を溢れるままに 解き放ち ともに 空に還しましょう届きましたか あなたへの手紙何を書いたか覚えてません伝わりますか この想いわたしはずっと大
2024年4月29日 16:06
翳りゆく部屋 ひとりなんて慣れてしまった もう今では窓の隙間から 吹いてくる頬を冷やす 涙の轍星よ 自由になりたいこの身 こころ すべてを星よ ひとつになりたい今は どんなに 離れていてもタオルにくるまった 夜の闇にとけて消えれば 楽なのかしら伏せてから季節は 移り変わり写真のあなた 口を塞いだ月よ 声をきかせて耳に 胸に 届けて月よ 影を伸ばして生まれ かわれ
2024年4月13日 17:32
ふわふわ浮つくかすみのあかりふわふわ揺らつくぬるい世界首に吹く風ふと冷たい見開く目にうつる淡い色と声たち足並みそろわない春のせいふわふわ浮き立つめくった袖にふわふわ漂う甘い世界無駄に青い空雲ひとつない逆さの心にうつる固い蕾重たい足並みそろわない春のせいふわふわどこまでつづくのだろうふわふわどこから現実だろう軽やかであれば幸せであれば浮き彫りに
2023年8月7日 23:17
代車のカーレディオからドナドナドうまく拾えない周波数ドナドナドとぎれとぎれにドナドナドきっと昔の女性の声白い丸襟のブラウスドナドナド…ドナドナド…八月の真っ青な空がやけに無神経で泣けてくる乾いた円盤が回るドナドナド透き通った田園にドナドナド行けども変わらぬ景色ドナドナド荷台の売られる牛たちが何も知らずに尾を振ってドナドナド…ドナドナド…時速50キロの