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工学と理学は大切な友達同士

 少しだけ短い話に付き合ってほしい。

 筆者が工学系に進んでいると思うのは理学に対してだ。

 工学は理学の影響を受けるが、逆は真かと。

 その前に多分だが、工学や理学に入ってない人は工学と理学の違いがイマイチ分かってないと思う。

『同じ数学、物理を使うのに違いがあるのか?』と。

 確かにあまり数学に興味のない人間からしたら、違いは分からないだろう。

 簡単にいうと理学は数式や実験による物質の発見を試みる。その理学が発見したものを工学が行かす。

 科学の歴史を辿ると科学の本流は哲学だ、自然哲学。

 自然哲学を数式で表し始めたのがいわゆる理学の始まりだ。

 哲学は本来文学部の範疇なので、理学と文学部哲学科の源流は同じと言える。

 話を戻してもう一度問う。『工学は理学の影響を受けるが、逆は真かと』

 これは理学の人間に聞かないと分からない。

 彼等は真理を追求する人達だ。役に立つ、役に立たないはあまり興味ないかもしれない。

 工学が数式を使い始めたのはいつからだろうか。

 調べてみると、少なくとも18世紀には使っていたみたいだ。

 となると、その時期から工学にとって理学は大切な存在になったのだ。

 では理学にとって工学はただの知り合いか。

 考えてみるとそんなこともなかった。理学には絶対不可欠な物が存在する。

 それは実験器具だ。

 スポイトからフラスコ、果てはシンクロトロンまでこれは工学が無くては出来ないことだ。

 理学は紙と鉛筆があれば大丈夫な面はあるが、それを証明するには実験器具が必要だ。

 これなくしてはただの空想に過ぎなくなる。

 結果として理学は工学の実験装置の技術革新の影響を受けることが分かった。

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