さいとうあきこ

アメリカと日本で子育てを経験。子どもたちが可能性無限大の未来への扉を開く手伝いがしたく…

さいとうあきこ

アメリカと日本で子育てを経験。子どもたちが可能性無限大の未来への扉を開く手伝いがしたくて、アメリカでピアジェ理論の修士課程とモンテッソーリ国際資格(3−6歳)取得。花、旅、子どもの笑顔が大好き。2022年夏に、日本でモンテッソーリ教室を開校予定。

最近の記事

お仕事の時間

モンテッソーリでは、3時間のサイクルを大切にしている。子どもが仕事に集中する場を作るのに理想的な時間。仕事の中には、1000の鎖(チェーン)のように1時間以上かかる仕事もあれば、10分くらいで終わる仕事もある。 仕事も一つではなく、3時間の中で興味あることをいくつか選ぶ。その時に挑戦したい仕事かもしれないし、単に大好きな仕事かも知れない。「日常生活」「感覚」「算数」「言語」の4領域から、自分の興味・関心のあるものを選ぶ。 一つの教具をとっても、最初に教師に提示されたやり方

    • 永平寺

      福井県にある曹洞宗の大本山である永平寺。道元禅師が越前の地で、1244年に大仏寺を開き、2年後に「永平寺」と改称されたお寺。私は何故か永平寺に惹かれて、20代の頃に何度も何度も通った。男性だったら、出家していたのではないかというくらい、永平寺と修行僧の佇まいに心を奪われた。 永平寺には3泊4日の参禅修行?というコース(今は感染症対策のため中止だそう)があり、修行僧の1日をお客様の立場から少し垣間見れるというもの。 そこで衝撃を受けたのが、トイレを素手で洗うこと。トイレ掃除

      • 初雪

        初善光寺参り😃 幾つになっても、初めての◯◯はワクワクする。しかも初雪がお出迎え。娘のお受験の付き添いで来たから、幸先良い❤️お礼参りにも来なくっちゃと、気が早い私。 お朝時にも参加させていただいて、楽しかった。昔、永平寺に参禅に通っていたことを思い出す。 サッカー選手の誰かが、「ボールひとつありさえすれば、世界中の人と繋がれる。」と言っていたのを思い出す。「お寺に行きさえすれば、日本中、ひょっとしたら世界中のどこでも、心穏やかになれる。」お寺って、宇宙とつながっている

        • 手作業

          モンテッソーリ教育では、教師の裁量によるが、日常生活の教具で、靴磨きや洗濯や真鍮磨き等、昔ながらのやり方で行うことが多い。 それぞれに細かいステップがあり、洗濯では実際に洗濯板を使って行うことが多い。一般家庭で洗濯板はほとんど使わないので、時代に逆行しているのではと疑問に思われる方もいるかも。 洗濯の活動では、まずバケツに水を汲んで、それをたらいに移し、洗濯板を入れ、洗うハンカチ等を水につけ、石鹸をつけ、ゴシゴシ洗う。その後、水を変え、何度か濯ぎを繰り返し、きれいになった

          奥の細道紀行

          旅が大好きな私のいちばんのお気に入りの旅は、ジャジャーン、パチパチパチ。それは、奥の細道の旅である。あれは確か20代の頃、自分だけに使えるお金も時間もある程度あった時代。 気心の知れた友だちと、江戸の深川から出発し、日光、仙台、松島、平泉、山形、新潟、金沢、加賀温泉、小松、永平寺へと確か七泊八日の旅をした。季節はちょうど秋で、特に山形の山寺が紅葉の真っ盛りで、山寺に向かう途中の電車から見える盛りの紅葉の美しいこと!未だにあの紅葉に勝る紅葉にはお目にかかったことがない。 出

          我が家のゴジラ

          私と夫は、子どもたちが小さい頃、子どもたちの特性を表すニックネームをつけて、遊んでいた。一人の娘のニックネームは、ゴジラだった。なぜゴジラかというと・・・ 娘には1歳6ヶ月違いの兄がいて、息子はレゴで色々なものを作るのが大好きだった。特に動物園が好きで、よく色々な動物を作った。その精巧な作品を、隙あればどんどん破壊していく娘。そして、息子の悲しそうな顔を見て、ケラケラ笑って、誇らしげな娘。娘が壊す前に何とか制御したいけれど、余りにすばしこい娘に四苦八苦の情けない両親の私たち

          我が家のゴジラ

          K君

          私は、学生時代、硬式庭球部という泥臭い1?部活に所属していた。泣いたり笑ったり、様々な感情を味わって、今思えば、思いっきり青春していたなあ(笑) 今日は、ふと思い出したK君のことをお話ししようと思う。K君は、医学部に在籍していたエリート大学生。そのK君、数々の失敗談があり、皆をなごましてくれた優しい存在。 ある日の遠征からの帰り道、私たちは四国で電車に乗っていた。愛媛から岡山への帰り道、急行との待ち合わせのため、途中の駅でしばらく電車が止まって、喉が乾いていたK君、ホーム

          空間的知識

          ピアジェ理論には、数学的知識と言われるものがある。その中の一つ、空間的知識について、例を挙げると・・・ 空間的知識とは、ある物を起点として、前後左右を関係付ける能力のことを指す。生まれたての子どもは、自分を起点として、前後、左右という関係づけは出来ない、というか考えることはない。だから、1歳児がよく靴を左右間違えて履くことがあるが、これは子どもたちにとって、右足、左足の違いはなく、同じくただの足であることによる。従って、右足に右足用の靴、左足に左足用の靴を履く必然性は生まれ

          かおかおどんなかお

          こぐま社発行、柳原良平さんの絵本「かおかおどんなかお」は、息子が小さかった頃のお気に入りの一冊。言葉を覚える前から、この絵本が大好きだった。柳原良平さんが、笑った顔や怒った顔や嬉しい顔やたくましい顔やその他いろいろな表情の顔をユーモラスに表現してくれている。その中には、”泣いた顔”もあって・・・ 泣いた顔には両目から一粒ずつ涙が溢れているのだが、息子はいつもそのページになると、テイッシュを持ってきて、涙を優しく拭いていた。片言で「いたいいたい!」と言いながら。なんて優しい子

          かおかおどんなかお

          岡山弁

          私の生まれ育った街、岡山。もちろん、私は生まれてから今に至るまで、岡山弁をしゃべり続けている。アメリカ生活も長いので、岡山弁と英語しか話せないと、いつも言っている。岡山弁は汚いとか怖いとか言われても、岡山弁が大好きである。NHKのカムカムエブリバデイやシンガーソングライターの”藤井風”さんやお笑いコンビの”千鳥”の岡山弁を聞いて、ほくほくしている。 遠い昔、卒業旅行で、イギリスにホームステイに行ったことがあった。そのときにたまたま一緒になった、横浜の大学に通っていた男子大学

          ピアジェとモンテッソーリ

          アメリカの大学院で、構成論を学んだ。私が学んだ「構成論」は、ピアジェ理論から派生して、”子どもは、知識を教えられて覚えていくのでなく、頭の中で物事を関係づけて、知識を構成していく”という考え方。だから、教科書やテキストは必要ではなく、子どもに考えるきっかけを与えることが大切。例えば、1+1=2 を考える時、実際のものを使って考えたら、子どもが自ずから数の概念を構成していく。もちろん、数字の1は日本語では”イチ”と言う、等の社会的知識は教える必要はあるけれど。 サンドイッチを

          ピアジェとモンテッソーリ

          優しい世界

          子どもたちが小さい時は、アメリカ南部にあるアラバマ州のバーミンガムに住んでいた。日本の人には、ジョージア州のアトランタの左隣とか、フロリダ州の上の州と言ったら、大体わかってもらえる。 そして、毎年日本に里帰りをしていた。夫が長期休暇は取れないため、行きは夫と日本に行き、帰りは母が休暇をとって、アメリカまで送ってくれた。夫と母の助けを借りながら、いつしか月日は経ち、一番上の子どもが6歳位くらいになった頃、そろそろ二人の手を借りずに頑張ってみようと決意。 ところが・・・ 日

          うさぎ

          今住んでいるバンクーバー。うさぎが我が家の庭に住んでるんでないのってくらい、ちょくちょく遊びに来る。夏は特によく来て、5〜6時間くらいは滞在してるんでないかな。 クローバーを食べたり、植えているミニトマトを一口かじって美味しくないのか放置したり。お腹がいっぱいになったのか、日向ぼっこしながらお昼寝タイム。飽きたら、二匹で追いかけっこしたり、一匹がジャンプしたらその下を駆け抜けたり。 家族みんな、うさぎに癒されている。 春には、私の握り拳くらいの大きさの赤ちゃんうさぎもマ

          あるある!?

          アメリカ在住中、子どもたちが小さい時は一年に一度、必ず里帰りしていた私たち。いろいろな思い出がある中で、失敗談を一つ挙げると・・・ 夫がアメリカ人のため、二重国籍の子どもたち。パスポートも日本とアメリカのと両方持っていた頃のお話。 でも、マイレージを貯めるため、航空チケットはマイレージ カードに登録している日本の名前でとっていた。 さてさて、日本帰国数日前、何気なくパスポートチェックしたら・・・ 娘の一人のパスポート、日本のもアメリカのも両方有効期限が切れている!!!

          深夜便

          深夜便は、英語で”red-eye flight"というそう。今回、娘の大学受験のため、初めて利用した。深夜便なんて、考えもつかなかった私が、なぜ深夜便に搭乗する羽目になったかというと😭 何ヶ月も前から予約していた日本への里帰りのための国際線。日本入国のためのPCR検査も済ませ、意気揚々と空港へ行くと・・・ テェックイン カウンターに長い列が。乗り継ぎで日本行きの国際線を使うため、自動チェックインはできないので、列に並んでくださいとのことで、並んでいると。列はなかなか進まな

          ここから

          2021年5月に9ヶ月間のモンテッソーリ国際資格3−6歳教師養成コースが終わり、卒業式があった。卒業試験時の試験官が下さった花向けの言葉。 「貴方たちは、モンテッソーリ国際資格を取得して、卒業式に望んでいます。国際資格を取得して、終わりではありません。今、スタート地点に立ちました。ここから、貴方たちの旅は始まります。これから、モンテッソーリ 教師として、常に謙虚でいて、子どもたちから色々なことを学んでいってください。実践していく中で、思い悩むこともあるでしょう。初心に立ち戻