岡山弁

私の生まれ育った街、岡山。もちろん、私は生まれてから今に至るまで、岡山弁をしゃべり続けている。アメリカ生活も長いので、岡山弁と英語しか話せないと、いつも言っている。岡山弁は汚いとか怖いとか言われても、岡山弁が大好きである。NHKのカムカムエブリバデイやシンガーソングライターの”藤井風”さんやお笑いコンビの”千鳥”の岡山弁を聞いて、ほくほくしている。

遠い昔、卒業旅行で、イギリスにホームステイに行ったことがあった。そのときにたまたま一緒になった、横浜の大学に通っていた男子大学生に言われた言葉。「君、なんで岡山弁を平気で話しているの?」自分の故郷の言葉じゃん。使うの、普通でないの!?因みにその男子大生は、「あのさー、◯◯」と、やたらに「さー」を語尾につけていた。

実は、私は大学で「言語学」を専攻していた。「方言」は文化である。「方言」は社会的知識である。私たちは、方言を教え込まれたわけではなく、生まれたときから方言に囲まれていて、周りの大人が話しているのを聞いて、方言を努力せずに話せるようになった。だから、私の岡山弁には、祖父母の、父母の、近所の人の、先生方の、いろいろな人からの愛情と人生が含まれている。だから、私の一部でもあり、誇り。そして、それは、私の子どもたちにも受け継がれている。

私は旅が好きで、日本の色々なところに行く。その度に、その地方の方言に出会うと、胸がワクワクする。方言、ブラボー💕

日本では、東京語を共通語と解釈するが、そもそも東京語って何?江戸言葉が、東京語の本体でないの?どの地方の言葉も、突き詰めれば方言である。どうぞ、みんなが方言に自信を持って話せる社会になりますように。

またまた、金子みすゞさんの「みんな違って、みんないい」の世界へと落ち着く。

#方言 #金子みすゞ




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