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人生に主体的になったのは、あの時に声を上げたから。

こんばんは!
キャリア選択インタビューとして、様々な分野で行動している学生や社会人の方にキャリアをどのように選んだのか、をインタビューしました!

今回は記念すべき第10弾として特別ゲストの方にインタビューしてみたので、ぜひ最後までご覧ください!

「PORTAL」ー “キャリア選択に私らしさを”

今日の発信者は、ベストセラー「1分で話せ」「0秒で動け」著者の”伊藤羊一”さんです。

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伊藤羊一さんのプロフィールをざっと紹介すると、

伊藤羊一(いとう・よういち)
日本興業銀行から2003年プラス株式会社に転じ、流通カンパニーにて物流、マーケティング、事業再編・再生に従事。2012年執行役員ヴァイスプレジデントとして、事業全般を統括。
2015年4月ヤフー株式会社に転じ、企業内大学「Yahoo!アカデミア」学長として、次世代リーダー育成を行う。またグロービス経営大学院で教壇に立つほか、株式会社ウェイウェイ代表として、リーダーシップ開発、様々なインキュベーションプログラムで事業開発サポートも行う。著書にはベストセラー「1分で話せ」や「0秒で動け」、共著「未来を創るプレゼン」、新著「1行書くだけ日記」などがある。

今日は数々の素晴らしい経験をしている伊藤さんの経歴と、現在、これからとキャリアに悩む僕たちに伝えたいメッセージをインタビューしました!

就活をしている人やキャリアに悩んでいる人、自分に自信を持てない人などに、特に響くものがあるのではないかと思います。

ではいきましょう!!


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周りに合わせていた僕が、
自分で声を上げるようになるまで。
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──まず初めに、伊藤さんはどんな中高生でしたか?

伊藤:中学高校のころは明るくも暗くもない生徒でしたね。僕は私立の中高に行ったのですが、周りの生徒は遊んでいても勉強はできるような賢い子ばかりでした。具体例を挙げるとソフトバンクの犬のCMのプランナーをしている人などが同級生にいて、僕はその中でなかなか自分に自信を持って発言することができませんでしたね。基本的に周りに合わせていました。

 そして高校1年生の夏に、部活にあまり行ってなかったのでテニス部をクビになり、それと同時期に彼女にも振られて、段々とぐれ始めましたね。

 そこからは大学受験を試みたのですが落ちてしまい、でも、大学には進学しないとまずいと思い一浪して、1年間猛勉強したところ”東大”に合格しました。しかし大学では自分ができる子と勘違いしてしまって、また勉強しない方へ戻っちゃいましたね。

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──なるほど。そこから銀行に就職していますがどんな就活をしたのですか?

 僕が就活を行ったのは1989年だったのですが、その時代はバブル絶頂期の時だったんですね。東大卒業者ということとコミュニケーションスキルはあったので、就職は引く手あまたでした。最終的に日本興業銀行に就職するのですが、決め手になったのも「自分が興銀ってかっこよくない?」という気持ちで、あまり深く考えることも、入ってやりたいことも特にないまま、決めちゃいましたね。

──次にどんなキャリアを歩んだのですか??

 そこからプラス株式会社に転職するのですが、お客様のために会社を進化させるという会社の風土に惹かれて転職を決めました。

 プラスに入ってからは楽しく一生懸命働いたこともあって、平社員から部長にまで昇格することができました。しかし、リーマンショックの流れが日本に来てからは、業績があまり伸びなくて部長を下ろされたりもしました。

 ただ、その時に大きな転機があって...


──ほう。どんな転機があったんですか?

 僕にとっての転機は、東日本大震災でした。

 プラス株式会社はモノを運ぶ仕事をしていて、物流をしている会社として被害にあった町の物流を復活させることに凄く義務感を感じました。

 それまでは仕事に対して主体的に声を上げることはあまりなかったのですが、3つの大きな理由が僕を突き動かしてくれました。

 1つ目は阪神淡路大震災の時にダイエーの中内功さんが地震の翌日から店を開ける宣言をし、ビジネスを回していく姿に憧れたこと。

 2つ目は2003年に新潟県中越大地震が起こって何も動けなかった自分がいたこと。中内さんの行動に憧れていたにも関わらず動けない自分に腹が立ちました。

 そして3つ目非常時に動く習慣を身に着けていたこと。

 この3つの理由が東日本大震災の時に”ぴきーん”と当てはまって、これは“僕がやるしかない”と思いました。

 そして、会社で僕が助ける宣言をすると周りの人も賛同してくれて実際に行動に移すことができました。

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──凄いきっかけですね。その経験から伊藤さんはどんなことを学びましたか?

 先ほども言った通り”今までは”自分で声を上げたり主体的に行動することを避けていた側面があったのですが、東日本大震災をきっかけに”自分の意思を出す大切さ”を学ぶことができました。

 何かに集中しようとすると今までやっていた何かを捨てなくてはいけないことや、総論では賛同されているけど各論では反対している人もいる中で行わなくてはいけないことなど、主体的に声を上げたことで見える景色や学びがありました。

 自分で意思決定することや信念を持つことの大切さを知り、この経験が僕を成長させてくれたのだと思います。

 43歳にして初めて主体的に生きるとはこういうことなのかと実感しましたね。


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社会人教育から大学生教育へ。
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──それからのキャリア選択を教えてください!

 はい。それからは孫さんがやっているソフトバンクアカデミアに入りました。何かを学びたいというよりも孫さんから学べることが嬉しかったので入りましたね。

そこでソフトバンクグループの方と多く知り合い、プラス株式会社でも様々な事業をやりながらポジションを得て、グロービス経営大学院でも講師になり、と、どんどん仕事が広がっていきました。

 そして色々なことが繋がり「Yahoo!アカデミア」に呼ばれ、教育にどっぷりと関わっていくことになりました。

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──教育関係といえば、今年の4月から武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学部長をすると思うのですが、その経緯はどうしてなんですか?

 そうですね。「Yahoo!アカデミア」をするようになってから本の依頼や講演などにも多く呼ばれるようになっていました。段々と社会人教育の中では大御所みたいな存在になっていく中で、社会人になって初めて知るよりも、学生の内に”キャリアを歩む上で大切なこと”を知った方が良くないか?と思い始めました。

 その頃ちょうど武蔵野大学の学長と教育談義をしたことをきっかけに一緒に新しい学部を作らないかと誘われました。伊藤さんの好きに学部を作っていいと言われたので、これはやるしかないと思い、大学教育に飛び込みましたね。

 僕が考えていた”教育でしたいこと”を、武蔵野大学でやらせていただいているのでとてもありがたいですね。

 やるなら世界一の学部を作りたいと考えています!

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やりたいことがない君へ。
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──最後になりましたが、僕たちのようにやりたいことが分からない人やこれからキャリア選択で悩むであろう方に向けて、メッセージをお願いします!

 正直、、何やりたいのかわからないですよね。何やりたいか決まっている人はそれでいいとして何やりたいのかが分からない人も今はそれでいいと思います。

 僕を見ればわかると思いますが最初の就職はそこまで重要じゃなくて、ご縁があったり、かっこいいと思う企業などの指標で決めてもいいと思います。

 むしろ大事なのはその先で、働いてみてから”この仕事は楽しい”や”この仕事は楽しくない”ということに気付いていくと思うので、楽しいなら続けたらいいし、楽しくないならどうするの?という感じでその都度“選択”していったらいいんだと思います。

 僕が言えることは、ひとまず一生懸命にやってみる。すると、できることが増えていく。それで面白いことがあるなら続けるし、面白くないのなら何かを変えてみる。そういう風に仕事をしながら回していくことが大切なんだと思います。

 回し方については、僕がいくつか本を出していると思うので。そちらを参考にしてみてください!!

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──伊藤さんの言葉に僕自身も励まされました。本日はありがとうございました!!

伊藤羊一さんのTwitter📝

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<執筆、森本瑛/AkiMorimoto>
現在大学4回生で来年から小学校の先生になる22歳。教育をより豊かなものにすべく、一般社団法人ハッシャダイソーシャルに関わりながら、noteで発信活動を行なっている。
座右の銘は、「意思があるところに道は開ける」

森本瑛/Aki MorimotoのTwitter.✍️

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