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#忘れられない恋物語

遠時代恋愛

遠時代恋愛

『未来への別れ話』

俺は彼女に別れようと言った。
彼女は驚いた顔をした。「なんで?」と聞いた。

「2200年に行こうと思うんだ。だから…」

彼女は涙をこらえた。
「じゃあ、私も行く」と言った。

「君はダメだ。この時代に残って大学に行って先生になるのが夢なんだろ?」
彼女は首を振った。「…だったら遠時代恋愛で」
「いや、遠時代恋愛なんてきっとうまくいかない」
俺は知っていた。
時代が遠くなる

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感動が少し冷める物語、けどそれがいい物語

感動が少し冷める物語、けどそれがいい物語

「最後の言葉」

ある日、山田太郎という男性が、自宅の郵便受けに一通の手紙を見つけました。

差出人は、彼の妻である山田花子でした。

しかし、花子は一年前に交通事故で亡くなっていました。
太郎は、驚きと不安と好奇心に駆られて、手紙を開けました。手紙には、次のように書かれていました。

太郎さま

こんにちは。私は花子です。
あなたがこの手紙を読んでいるとき、私はもうこの世にいないでしょう。
私は

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不幸交換:他人の不幸を自分に移す能力で恋した彼女を守った最期

不幸交換:他人の不幸を自分に移す能力で恋した彼女を守った最期

『不幸交換』

彼女は暴漢に刺された。
確かに夜道で暴漢に刺された。
犯人が逃げた後、ある男の人がやってきた。
そこまでの記憶は彼女にはあった。

しかし、病院のベッドで寝ているのは彼女ではなく、あの男だった。

僕は不幸交換という能力を持っている。
人の不幸を自分に引き受けることで、その人を救う能力だ。

僕はこの能力で、たくさんの人や動物を助けてきた。
事故や病気や虐待など、僕が目にした不幸な

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愛か?勝利か?ミラが最後に選んだ回復魔法物語

愛か?勝利か?ミラが最後に選んだ回復魔法物語

『最後の回復魔法』

ミラ達は死の淵にいた。

とても強敵なモンスターだ。
私たちのレベルでこの敵出現する?くらいのモンスターだった。

ミラは回復魔法をパーティーにかけ続けた。
自分は攻撃する暇はない。ずっと勇者、戦士、武道家と順番に回復魔法をかけ続けた。

私たちはこの強力なモンスターに勝てるだろうか?

そんな時、ミラは昨日の晩のことを思い出す。

勇者テベスに話があると森の奥に呼び出された

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