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『あの人を殺すより面白いことをしよう』 - 星野源『私』

いつどこにいても目の前にぶら下がる憂鬱。サンドバックのように何度殴っても、プクプクと大きくなっていくだけ。今にも破裂しそうなそいつを抱きしめると、鼓動の音がする。
憂鬱を殺すことなんてできないと気づく。そして、決意するんだ。こいつと共に生きていくことを。

星野源さんの『Same thing - EP』4曲目『私』に『あの人を殺すより面白いことをしよう』という歌詞がある。
僕はこの歌詞が大好きだ。
「“嫌いな人”のことを考えだすと、それだけで頭が一杯になってしまい、気づけば何時間も経っている。」ということは、誰しも経験したことがあるだろう。人によっては、殺してやりたいほど憎い人もいるだろう。
この歌はそんな心に寄りかかる。
「そんなことに時間を使うより、面白いことをしようよ。」と、大事なことに気づかせてくれる。

そう。僕は面白いことをしていたい。
目の前にぶら下がる憂鬱に話しかけてみる。
「お前はこの先どうしたいんだ。」
今にも破裂しそうなそいつは「Fuck you!」と言ってきた。
「なんだよ、それ。」と僕は呟いた。

僕は、この先も面白いことをしていたい。
あの人が笑う顔が見たいし、あの人の心を少しでも軽くしたい。人のことを見下す奴に使う時間は無い。
“変”だと言われても、周りを巻き込んで楽しいことをしていたい。
あなたに言いたい。「アホやな。」
あなたに言われたい。「お互い様な。」
目の前の憂鬱が少し笑っている。
『この人を抱き寄せて面白いことをしよう。』
それだけ言い残して、憂鬱は長い冬眠に入った。



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