シェア
ミカミアカネ
2024年9月25日 17:46
9月25日現在、少しずつ収穫が始まっているりんごがあります。「早生ふじ」という名称で、スーパーやネット通販などでも売られています。しかしこの「早生ふじ」という名前、品種名ではないことはご存じでしょうか?「早生ふじ」とは?植物には、細胞に突然変異が起こり一本の枝や茎だけに元とは異なる形質があらわれるという、枝変わり(えだがわり)という現象が時々生じます。そしてりんごの品種にも枝変わりによっ
2024年8月28日 17:30
ちょっとマイナーなりんごの品種についてシリーズでお届けしている品種図鑑。今回は"きおう"です。特徴名前:きおう由来は「黄色い王様」=「黄王」。ひらがなで表記されることが多いです。収穫時期:8月下旬熟度にばらつきがあるので数回に分けて収穫する早生種です。味や見た目:果点が目立ち、熟度が増すほど透明感のある黄色になる。甘さの中にほんのり酸味があり、果汁が多くさわやかな印象。
2024年8月7日 20:27
りんごの品種は国内だけで約2000種もありますが、普段見かけるのは決まった数種類かと思います。そこでちょっとマイナーな品種についてシリーズでご紹介していきたいと思います。今回は"恋空"です。特徴名前:恋空(こいぞら)これは商標名で、正式な品種名は"あおり16"といいます。収穫時期:8月中旬お盆に向けて出荷されることが多い早生種です。味や見た目:甘味が強いが酸味もある、やや硬め、
2024年5月8日 12:40
5/8現在はりんごの授粉期ということで、今回はりんごがもつ遺伝子と授粉の関係について書いていきます。ただ科学的で難しい話ですし私の理解度もまだ足りていないので、ここでは簡単に。りんごの遺伝子りんごは自分(同じ品種)の花粉では結実できません。必ず他の品種の花粉がくっつく必要があり、この特性を交雑和合性といいます。花の中にあるめしべにはS遺伝子という情報が入っていて品種ごとに異なります。例
2024年3月27日 21:00
りんごと言われてまず思い浮かべるのは赤い果実かと思います。実際、日本のりんご品種で主流なのは「ふじ」「ジョナゴールド」「つがる」など赤いものです。さてそのりんごの赤い色ですが、アントシアニンという色素があることで色が出現しています。アントシアニンはりんごの他にブルーベリーやナスなど紫色系の作物に多く含まれています。りんごは小さいときは緑色をしており、秋になると黄色→赤色に変化します。そ
2023年12月13日 17:55
青森県内、特に津軽地方の道の駅や産直ではこの時期りんごがたくさん販売されています。見つけるとついつい気になるもので、食べたことがない品種があると「これも研究のうち」と購入。りんごオタクっぷりを発揮しています。板柳町のふるさとセンターにある産直はりんごだらけ!その中でも未食の国光・サン北斗・印度・こうみつを発見したのでゲット。昔主流だった品種はもうなかなか出会えません。これが今の主力品種のもと
2023年2月1日 18:38
前回は赤肉品種でしたが、今回は生食用をメインに品種登録出願中の最新品種もご紹介。①はつ恋ぐりん両親は「グラニースミス」×「レイ8」。"クラブ制"という、会員にならないと作れない特殊な品種です。翡翠のような緑色が特徴で、味は酸っぱい!でも糖度も「ふじ」と同じくらいの高さがあります。酸味が強いので加工向きかも。ちなみに青森のご当地アイドル・りんご娘のメンバー名にもなっています。②みち
2023年1月29日 18:27
先日板柳町がやっている林檎まるかじり塾にて、新品種の食べ比べをさせてもらいました。今回は、最近注目されている"赤肉品種"の新物を3つ紹介します。どれも長野県の育種家・吉家一雄さんが育成しました。①なかののきらめき両親は「いろどり(赤肉)」×「王林」。見た目は王林に近く、縦長で黄色の果皮です。特徴はなんといっても中の赤みがとても強い!3品種の中でダントツ!果汁も赤いです。味は酸味が強く、甘