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2023 新品種紹介その2

前回は赤肉品種でしたが、今回は生食用をメインに品種登録出願中の最新品種もご紹介。

①はつ恋ぐりん

両親は「グラニースミス」×「レイ8」。
"クラブ制"という、会員にならないと作れない特殊な品種です。
翡翠のような緑色が特徴で、味は酸っぱい!でも糖度も「ふじ」と同じくらいの高さがあります。酸味が強いので加工向きかも。
ちなみに青森のご当地アイドル・りんご娘のメンバー名にもなっています。

②みちのくロマン

つる元の"サビ"が出やすいみたいです。

両親は「シナノゴールド」×「ふじ」。
岩手県奥州市の育種家・高野卓郎さんが開発しました。高野さんは「〜ロマン」シリーズで品種を色々開発されています。
綺麗な赤色の見た目で、果汁が多く甘味が強いです。

③きみと

果面がザラザラと汚れやすい品種なのですが
今回のはとても綺麗でした。

両親は「ふじ」×「東光」。
弘前大学が育成した、甘味があり蜜も入る黄色品種です。
ちなみに「きみと」は商標名で、品種名は「HFF63」といいます。

④まさゆめ

「ふじ」の自然交配種。
縦長めで、果皮は縞模様に赤色が入ります。硬さがありジューシー、味は甘味・酸味のバランスが良いです。
2020に品種登録の出願をし、現在登録待ちの最新品種です。

個人的感想

一番好きな味だったのは、ダントツで「まさゆめ」!ふじとシナノスイートのいいとこどりな味で、噂には聞いていましたが本当に美味しい。硬さ・果汁の多さも自分的には満点でした。
ただ栽培するとなると、収穫時期がサンふじと丸かぶりな点と、着色があんまり綺麗に入らない点が気になるなと感じました。今後の行方に注目です。

新品種を食べ比べできるなんて、贅沢な機会でした。楽しかった!