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k. akane
2023年5月15日 17:10
(1)要約谷川は本稿において、絵画や彫刻の境界が流動化し、名称と実態がますます乖離してきているように見える事態を「ジャンルの解体」と定義し、彫刻と呼ばれるジャンルが、絵画は純粋化や自律性を目指していった動向に比べ、逆にジャンルとして拡張され、曖昧になったと主張している。それは、グリーンバーグやフリードの指摘するフォーマリズムを擁護したモダニズムの思想を逆説として現れた現象として捉えることできると
(1)要約高階は『20世紀美術』において、20世紀以降の美術作品は「実験的」であると定義している。かつて20世紀以前の美術作品では、様々な要素が調和し組み合わせられてひとつの秩序を作り出していく世界観に基づいていた。しかし古典主義崩壊以降、統合されていた様々な要素が「分離」し、その要素を「強調」し、芸術作品の「純粋性」を求める傾向にあるという。一章では「オブジェとイマージュ」と題し、絵画はそも
2023年5月15日 17:46
(1)要約アドルフ・ロース(1870-1933)の『装飾と犯罪』を中心に、素材と技術、それに伴った目的を重要視する建築論をはじめ当時のウィーンやヨーロッパの街並みや建築文化の傾向、また彼の交友関係である芸術家たちとの交流の文章やエッセイが23項収められている。ロースは『装飾と犯罪』において、装飾表現について強い批判を行う。例えば、パプア人における顔面の刺青は自分を飾りたいという欲求の表現である
2023年5月17日 18:47
(1)要約本論の目的は、全体像を把握することが困難な伊藤誠の彫刻を、その彫刻の形態と表面の剥離の問題から論じることでその困難さを明らかにすることである。伊藤誠自身の彫刻を「一見何がなんだかわからない物」を目的としている。しかし、その目的は新しい造形を作り出すことではなく、鑑賞者の視線の変化によって得れる造形の特徴である。このような作品は、伊藤の作品においてメッシュを使った彫刻作品に現れる。そ